レフティーの休日

レフティーの休日

2010.02.27
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カテゴリ: 書籍・雑誌
地球温暖化は起こっているのか、起こっていないのか?

「不都合な真実」の翻訳で知られる環境ジャーナリストの枝廣氏。
温暖化を巡る3人のトークバトルが実現。結構過激な企画だ。
私は観てないが、朝まで生テレビでもバトルを繰り広げて収集がつかなくなったようだ。
(まあそれがあの番組の予定調和であるが。)
果たして、どんな転換になるのか興味津々。

2008年四日市市青年会議所主催のパネルディスカッション「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」で、武田教授が枝廣氏がバトルを繰り広げ、予想通り収集が付かなくなったことに端を発する。
このパネルディスカッションの模様は、 枝廣氏のメルマガ
まあ、武田氏得意のああ言えばこう言う、論理のすり替えもあって、収集がつかなくなったのである。

今回は二人の間に国立環境研究所温暖化リスク評価研究室長の江守氏が加わって、
比較的建設的な議論が展開されている。
江守氏が科学者らしく仕切り、また武田教授は教育者らしく応じて、
三者の意見が一致する点、しない点を、一つ一つ明確化していく。

まず、武田教授も含めて「温暖化は人的な影響で起こっている疑いが強い」で一致した。
まあ、細かい見解の相違はあるものの、この部分では恐ろしい位に意見が一致。

大きく意見が食い違ってくるのは温暖対策である。
江守氏、枝廣氏は、一般的に言われている通り、いわば教科書どおりの見解だ。
「今から始めなければ間に合わない。やれることからやる。日本がリーダーシップをとって行かなければ。」
一方の武田氏は、


ただ、両者は全く違うことを言っているのでないことが分かってくる。
ある事象を表裏で見ている感じだ。
例えば、「対策は全世界の協力が必要だ」という事象に対して、
前者は「今から始めなければ」と反応し、
後者は「中国も米国もやらない。欧州は金儲けのネタにしているだけ。日本だけやっても無意味」と反応している。


前者は「将来のイノベーションに向けた取組みが今すぐに必要」と反応し、
後者は「CO2をドンドンだして崩壊の瀬戸際でイノベーションが生まれる」と説く。
いわば、将来のイノベーションに向けた努力がCO2出すことに繋がるのだと。

前者は「CO2をドンドンだせというと、真に受けて思考停止に陥る人が増える」と警告すると、
後者は「自転車に乗れ、エアコンを我慢しろというのは、宗教じゃないのか?」と警告する。
そして、「ホッキョクグマの死や、氷が崩壊する映像で危機感だけを煽るな」と。

以前読んだ武田氏の著書『 偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する 』では、
論理飛躍が激しくて、強引に持論に結び付けている感が強かった。
恐らく、「懐疑派」のレッテルを貼られ、マスコミに挑発に乗ってしまったのかもしれない。
本当は温暖化懐疑派ではなく、温暖化対策懐疑派というべきだろう。

一般的に言われる対策の影の部分を鋭く突いているのも事実である。
(ただ、そこへ至る過程で相変わらず強引な論理展開はあるが。)
 ・経済成長と環境対策は両立するのか?
 ・家庭の節約は環境対策なのか?
 ・排出権取引や、カーボンオフセットなど、本当に効果があるのか?
 ・そもそも、未来を心配しながら、快適な環境で生活している自分達は何なの??

それでも「何とかできるよ」と性善説を説く枝廣氏。
世の中悪い人が多いから「騙されちゃうよ。自分だけ損するよ。」と突っ込む武田氏。
そして、そんな議論してたら「もう手遅れになるよ。」と警告する江守氏。

結局どうなるんだろう?
何が良いのかよく分からないけど、確実に資源は消費され、やがて無くなる日が来る。
人任せに出来ない問題なので、常に考えていかなければならない。

難しいで終らせてはならない。自分で考え判断する力が必要である。
三氏もその点では一致して、この鼎談を終えている。





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Last updated  2010.02.27 23:08:01
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