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名も知れないティグレ族の学校を見学させてもらったのは、思いもかけない僥倖だった。
校庭の一角で、つるはしを担いでいる男性がいた( 写真
)。どうやら運動場を除くと岩礫だらけの学校の敷地の整地のために岩礫を掘り起こしている父兄なのだろう。
◎草も生えない岩礫だらけ荒れ地、太陽光発電システムが有効だが
あらためて確認したが、電線の引っ込み線が見当たらない。職員室があるのかどうか分からないが、あってもそこにも電気が引かれていないのだろう。
パソコンもテレビもない――のか。
教室に照明がないのはまだしも、せめて教育目的のテレビぐらい設置したいと思う。
校地も学校周辺も、荒れ地だらけで、ふんだんにある。ここに太陽光発電システムを設置すれば、学校を電化できるだろう。夜間が発電できなくても、そもそも学校はクローズドされている。太陽光発電システムは、途上国の学校と最も相性が良い。
せめて日本がODA資金で、エチオピアの学校に太陽光発電システムを設置援助したらいいのに、と思う。巨大インフラは、スターリニスト中国に任せて、日本は地味だが、重要な支援をした方がいい。
◎ムスリムの女の子も学校に
2部制の午前部のクラスがちょうど引け時のようで、校庭を子どもたちが出て行く。前に歩く女の子は、スカーフをかぶっている( 写真
)。ムスリムであり、ティグレ族にもムスリムは多い。女の子が学校に来ているのだから、そのイスラム教も、ナイジェリア北東部で女子学校を襲って女生徒を拉致するボコ・ハラムのような原理主義集団ではないのだろう。
外に出て学校を見ると、校庭がきれいに整地されているのが分かる( 下の写真の上
)。しかし電線の引き込み線は見られない。電化されていないことが、これで分かる( 下の写真の下
)。

整地された校庭の外側には父兄たちが掘り出した岩礫が、塀のように積み重ねられている。
◎村には電気は来ているのだが
写真
)、こうした土地から岩礫を掘り起こし、拾い集めて、サッカーができるほどに整地したのだ。父兄たちの子どもたちの教育にかける意気がよく分かる。
学校外の集落の各戸には、たった1個の電球の照明だけだが、電気が使える。だから電線が見える。それなのに、学校には電気が来ていない。
エチオピアの貧しさがわかる。
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