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2025.01.08
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カテゴリ: 生物学


 だいぶ前のことだが、埼玉県宮代町の東武動物公園に行き、そこでホワイトタイガーを観たことがある。

​◎ベンガルトラの白変種​
​ ホワイトタイガーは、東武動物公園の目玉の1つで、そこで飼育されているメスのソルティ(9歳)が、昨年11月7日に3頭の子どもを産んだ。うち1頭は間もなく死んだが、2頭は健康に育ち、この1月4日に公開されたという( 写真
​
​



 ホワイトタイガーは、インドに分布するベンガルトラの白変種だ。白変種という点で、南部アフリカのホワイトライオンと同じだ(ホワイトライオンについては、下記の過去日記を参照; 写真 )。アルビノではない。​



​◎白い体毛の遺伝子は潜性​
 なぜホワイトタイガーやホワイトライオンが、稀に存在するのかはよく分かっていない。しかしもともとトラは北方系のネコ科動物で、雪の多い北部ユーラシアでは白い体毛は保護色となり、獲物に接近しやすかったはずだ。それが、南方のインドにも分布を広げても、体毛が白色となる遺伝子は保存され、潜性の白い体毛を作り出す遺伝子を持った雌雄の個体がつがうと顕在化するのだろう。ホワイトライオンも、同じだ。
 ホワイトタイガーが初めて確認されたのは、1951年にインドで捕獲された1頭のオスのベンガルトラだという。むろんそれ以前にも稀に出現し、地元の住民に目撃されたことはあっても、記録に残されることはなかったのだろう。

​◎暖かい土地では適応的ではない白い体毛​
 ホワイトライオンが南ア現地人に「神の子」、「神の使い」と畏怖と共に伝えられるように、ホワイトタイガーもインドでは神聖なものとされている。また中国(およびその影響で日本)でも白虎として崇められた。このことからすると、古代中国でも稀にホワイトタイガーが見られたのかもしれない。
​☆ホワイトライオンに関連する過去日記​
・17年1月19日付日記:「北米の森に稀に見られる白いアメリカクロクマ;ホッキョクグマ、ホワイトライオンとの類似性と違いは」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/201701190000/
・17年1月9日付日記:「旧石器時代の系統を細々と引く南アフリカの『神の子』ホワイトライオン」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/201701090000/
・14年1月20日付日記:「南部アフリカ周遊:ライオン・パーク⑥:「神の使い」ホワイトライオンはなぜ生き残れたか;ショーヴェ洞窟、氷河期、ホラアナライオン」https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/201401200000/

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Last updated  2025.01.08 03:56:52


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