晩春から夏に、縁に鋭いギザギザ(鋸歯)のある葉の上に、淡い黄緑色のめしべと白い粒のようなおしべのついた花弁のない小花が集まって咲き、晩秋になると小さな実が固まって赤く熟します。
12月26日の誕生花は、迎春を彩る縁起木のひとつ、センリョウ(千両)。
花の名は、漢名の仙蓼が転訛したという説と、実が上向きにつくので、下向きにつくマンリョウ(万両)より軽いことからという説があります。
両の名のつく縁起木はイチリョウ(一両)からマンリョウまであり、秋から冬に熟す赤い実は名前の順に、実の数が多く豪華になっているようです。
花言葉「恵まれた才能」は、新梢ごとに葉の上にたわわに実るつややかな赤い実の豊かさをたとえたのでしょう。
花言葉「裕福」「富」「財産」は、葉の上にたくさんの実をつける様子が富を連想させることからつけられたのでしょう。
それとも、花の名前の大金を表す千両箱を連想してつけられたのでしょうか。
赤や黄色の実は冬の庭に彩りを添えてくれますが、センリョウは葉の上に実をつけるので、以前は鉢植えの実は色づくとすぐ鳥に食べられて、お正月まで残っていませんでした。
今はハルサザンカやツバキが大きくなって、鉢の上で花をたくさん咲かせているためか、実を食べられず、お正月飾りに使えるようなりました。
センリョウ科クロランサス属、半耐寒性常緑小低木、原産地:日本、朝鮮半島、台湾、中国、インド、マレーシア別名:クササンゴ(草珊瑚)
センリョウ(千両)の花言葉:富貴、利益、富、財産、裕福、恵まれた才能。
センリョウ(千両)の誕生花:1月3日、11月13日、12月26日、12月28日、12月29日、12月31日
流通時期:赤や黄色の実つきの鉢植えを秋~冬に見かけます。
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