早春から晩秋まで、地を這う茎から伸びた長い柄に3枚のハート形の緑の葉をつけ、葉のわきから長い花柄を伸ばして、黄色い5弁の花が咲き、槍のような形の実をつけます。
5月20日の誕生花は、昔は鏡をみがき今はヤマトシジミチョウのお食事処、カタバミ(片喰、酢漿草)。
花の名は、葉の一部が欠けているからという説や、葉が夜になると折りたたんだようになり、片側が食べられたように見えることからという説などがあります。
酢漿草は漢名で、葉や茎をかじると酸っぱい味がすることからきています。
別名のカガミグサ(鏡草)は、葉や茎にシュウ酸が含まれ、昔は真鍮の鏡や仏具を磨いたことからつけられています。
花言葉「輝く心」「心の輝き」は、古代の女性が真鍮の鏡をカタバミの葉で磨いたことからつけられているそうです。
カタバミの葉をすりつぶして鏡を磨くと、想う人の顔が鏡の中に映るという言い伝えもありますが、くすんだ鏡をピカピカに磨くように、日々心を磨くということでしょうか。
花言葉「母の優しさ」は、密生するハート形の葉の上に咲く輝くような黄色い花のどこからきているのでしょう。
鉢や庭にカタバミとアカカタバミ(赤片喰)、ムラサキカタバミ(紫片喰)がはびこり、抜いても、抜いてもどのカタバミも一向に庭から出て行く気配がありません。
この春、休耕田に茎を立ち上げてカタバミに似た黄色い花があちこちに群生して、点々と咲いていましたが、北アメリカ原産の帰化植物のオッタチカタバミ(おっ立ち片喰)なのでしょうか。
カタバミは抜き損ねた根や熟した実からはじけてタネでも増え続けている有様なので、オッタチカタバミには庭に入って来てほしくないと思っています。
カタバミ科カタバミ属、耐寒性多年草、原産地:南アフリカ別名:カガミグサ(鏡草)
カタバミ(片喰、酢漿草)の花言葉:輝く心、心の輝き、喜び、母の優しさ、賢い婦人。
カタバミ(片喰、酢漿草)の誕生花:5月20日
流通時期:カタバミの仲間を春に見かけます。
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