早春から初夏にかけて、上部でいくつかに枝分かれした花茎の先に、花芯の黄色い筒状花を糸のように細い花弁(舌状花)が囲んだ白い花が数輪ずつ咲きます。
12月12日の誕生花は、群生して咲く愛らしい春の野の草、ハルジオン(春紫苑)。
花の名は、春に咲くシオン(紫苑)で、植物学者の牧野富太郎博士によって名づけられました。紫苑は漢名の音読みで、秋に薄紫色の花を咲かせます。
別名のビンボウグサ(貧乏草)は、一部の地域で花を折ったり、摘んだりすると貧乏になってしまうといわれていることからつけられています。
花言葉「追想の愛」は、恥らうようにうつむいた淡いピンクがかったつぼみが清楚に開く花の姿に、若い日の清純で一途な愛をなつかしく思い出してつけられたのでしょう。
ハルジオンによく似た花を咲かせる近縁種のヒメジョオン(姫女苑)は、つぼみがうなだれることなく上を向き、初夏から咲き始め、暖地では冬の初めまで咲いています。
以前に淡いピンクの花色のハルジオンが近くの土手に生えていたので、庭に植えましたが、何年かすると花色が白くなりました。
春の山道に淡い紫を帯びた花が群生していましたが、澄んだ空気の中で育つと花弁が紫がかるのだそうで、連れ帰っても翌春からは白い花が咲くのでしょう。
キク科ムカシヨモギ属、耐寒性多年草、原産地:北アメリカ別名:ビンボウグサ(貧乏草)
ハルジオン(春紫苑)の花言葉:追想の愛、さりげない愛。
ハルジオン(春紫苑)の誕生花:4月14日、12月12日
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