サインボード屋さん

サインボード屋さん

2003年01月13日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
 土曜日に、例の「実際には宿題をしていないのに、やった記憶があるので、いつも宿題をしてこない子」のお母さんと面接したら、うーん、めちゃくちゃ怒ってましたね。


 私は気づかなかったんだけど、けっこう多くの人が、偽の記憶なんてないと思うらしい。会社の人も、子供の話を信じなかった。

 けど、私の読んだ本では、偽の記憶は良くある話です。
 ある実験では、被験者に最初、赤い帽子の絵を見せて、それから、その人を青い帽子だったと主張する(本当は赤なんだけど、わざと青だと言っている)人たちと話をさせると、数分後には、その人も青の帽子だったと言い出すらしい。
 記憶っていうのは、かなり個人の選択性のもとにあるものなんで、簡単にコントロールできるらしいです。

 この子の場合も、偽の記憶をつくったのは、悪気があってのことではないと思う。
 宿題をやりたくない、いちいち覚えているのも面倒だし、覚えている自信もない。でも、やらないと悪い子になっちゃう。先生や親に、悪い子だと思われたくない。ということで、偽の記憶をつくったんだと思う。嫌われるのを恐れないなら、堂々とやってこないだろしね~。

 しかし、今回、親御さんが信じなかったので、その子は「宿題をやらない怠惰の罪」の他に「嘘つき」の罪までしょわされたわけです。二重に怒られることとなったわけ。


 けど、精神医学から言うと、「嘘」の方が「偽の記憶」なんてものよりはるかに面倒でないから・・そっちを信じたくなる親御さんの気持ちも分かります。「偽の記憶回路」が頭の中に出来てたら、本当に対処のしようがないもんね。どんなものにでも応用できるし。
 親御さんも気の毒でならない。すごくいい人なのに><

 とりあえず、嘘にしろ偽にしろ、色々な人の思惑が絡み合って重かったです。
 会社側は面接しない方がいい、みたいに言ったし。とにかく、生徒が来なくなる恐れのあることは一切止めて下さいということらしい。
 生徒の将来を考える言葉は会社から聞いたことないです。同僚の先生たちからは良く聞くんだけど。
 会社の話は生徒数の伸びとか、成長率のパーセンテージとか、とにかく数字ばっかりですよね~。

 まあ、いつまでもしつこく落ち込んでても仕方ないので、パイでも作りましょ。アップルパイにナッツ入れたの作ってみたい。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2003年01月13日 14時41分04秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

Lotta

Lotta

コメント新着

Lotta @ Re:料理(07/17) ti2669さん かきこみありがとうございま…
ti2669 @ 料理 はできたほうがいいと思うんですが,いざ…
Lotta @ Re:発射しちゃいましたね!(07/05) ピカチュウ好きですさん 書き込みありが…
ピカチュウ好きです @ 発射しちゃいましたね! 2発程度なら当たり前、なんで6発? 予…
Lotta @ Re:肉親なだけに(06/25) ti2669さん > 扱いが難しいですね・・…

フリーページ


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: