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♪ 距離(へだたり) 小椋 佳ある学校で生徒に「ゆで卵は何分でできるか」という質問をしたら、学年で成績トップの子が「60分!」と答えたそうです。ほかの子にも聞いたら、ほとんどの子が「60分が正しいと思う」と答えました。その理由を聞くと、「学年でトップの○○君が言うから間違いない」という反応。つまり、彼らは自分で卵をゆでたことがないのです。なんでもお母さんがやってしまうのでしょう。モンスターペアレントというドラマも受けているようですが、料理研究家の坂本廣子先生は、現代の親たちのことを「カーリング」にたとえて、おもしろい表現をしています。カーリングとは、氷の上をあの丸い石を転がしていくスポーツですね。トリノオリンピックでチーム青森の美女たちが活躍して注目されました。カーリングで転がっていく石の前を、ほうきみたいなので掃いていくように、親がこどもに降りかかる障害を全部取り除いていく、というわけです。「危ないから」「かわいそうだから」「勉強が忙しいから」といって全部親がやってしまうと、こどもは体験がないから、正確な判断ができなくなってしまいます。僕らのこども時代にくらべると、いまのこどもは塾とかに行って、とても長い時間勉強しているように思いますが、昔に比べて優秀な人が増えたという実感はありません。その理由は、「体験」が減っているからです。いくら勉強時間を増やしても、経験のないものは言葉にできないので表現のしようがありません。道草をしたことがないこどもに道草の意味はわからないのです。レモンのフラッシュカードが読めても、食べたことがなければ酸っぱいかどうかはわかりません。5本の指を使う体験がないから、コンパスで円が描けなかったり、定規で線が書けなかったりするこどもがたくさんいるそうです。こどもの食育の第一人者である坂本先生は、料理を通してこどもたちやその親に、体験の大切さを教えています。「豆腐を手のひらにのせて包丁で切る」体験をすると、一瞬にしてこどもは成長するのだそうです。一見困難にみえる体験を成功させた、という達成感を味わって自信がつくのでしょうね。人間の脳のハードウエアーとしての機能は、6歳までに90%が出来上がるといわれているので、6歳までにいろんな体験をさせることが重要だと、坂本先生はおっしゃっています。
2008.07.19
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♪Timing (BLACK BISCUITS)一流の経営者は、おしなべて数字に強いといいます。その人なりの経営哲学を数字に置き換えて具体化するので、業績が上がるというわけです。日本マクドナルドの創業者、藤田田氏が拠りどころとした数字は「78対22」というユダヤ商法の法則にあったそうです。マクドナルドの日本1号店を出すとき、富裕層が集う銀座のど真ん中、三越百貨店の1階に決めたのは、「22%の富裕層がもつ78%の金を対象に商売すべし」という経営哲学からだとか。微妙に数字が違うのですが、経済の話でよく出てくる「パレートの法則」というのがあって、これは、「売上の80%を20%の上位顧客で稼ぐ」というものです。商売の世界で、「売上の80%は、20%の売れ筋商品が占める」ともいいますね。ほかにも、会社の売り上げの80%は20%の優秀な営業マンがつくり出す、と聞いたことがあります。これに対して、ネットビジネスではアマゾン以降、「ロングテール」という正反対の考え方があります。マイナーな商品の総売り上げが全体の8割になる、という一般の商店とは逆の、ネットの世界ならではの法則です。まだあります。人間のからだは、水分が78%で残り(ほとんどタンパク質)が22%だそうです。(僕は水分が60%から70%と覚えていましたが)そうそう、二八蕎麦というのもあります。なんか不思議な数字のめぐりあわせですね。宇宙はすべてこの比率で成り立っているのでしょうか?ちなみに、我が家は8対2で、嫁さんが権力をもっています。(ウソ?)
2008.07.06
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