まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2017.09.22
XML
カテゴリ: 宮崎あおいちゃん
「眩(くらら)~北斎の娘~」のモデルになった


渓斎英泉(善次郎)が描くような、
やたらとエロく艶っぽい春画や美人画とは対照的に、

応為(お栄)の描く浮世絵は、
淡白といってもよいほど端正に女性の輪郭を写しとったもので、
そのサラッとした感覚は、とてもモダンに見える。

ドラマの中で善次郎は、
「お前の絵には色気がない」と繰り返し言うんだけど、


朝井まかてや大森美香の作品がそうであるのと同じように、
お栄の作品も「女性が女性を描く」という点こそが重要であって、
そこには、男性作家にない清廉な眼差しがあります。

花や蝶を描くときでさえ、
そこには「女性が女性を描く」ときのような視線がある。

善次郎は、
お栄がいずれ「光と影」の表現に行き着くことを予感してたかもしれないけど、
それよりも前から、
彼女のもつ澄んだ美意識に嫉妬していたんじゃないかという気がします。

じつは「色気がない」という善次郎の言葉のなかに、
彼女のそのような資質への羨望が含意されていたんじゃないでしょうか。



音楽惑星さんのサイト ​にお邪魔して「斉藤由貴」問題を考えています。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2017.09.22 21:12:56


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: