まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2020.11.30
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テレ朝『関ジャム』のゲストは松任谷正隆。

今回の話を聞いて思ったのは、


ってこと。

そのことに疑義が生じてしまいました。

何をもって「最良」と考えるかは、
個々人の価値観や好みの問題だと思うけれど、

すくなからず、
松任谷正隆時代 < キャラメルママ時代
と思ってる人はいるのではないでしょうか?





94年の「春よ、来い」のアレンジに対して、
ユーミン本人は「ちがう」と言ったらしいけど、

正直な話、
あの曲をはじめて聴いたとき、
わたしも「ちがう」と思いましたよ。

テキトーな古語を用いた日本語が嘘くさい、
というだけでなく、
曲の世界観そのものが強烈に嘘くさい、と思いました。

朝ドラのためにでっちあげた愚曲だと思ってたけど、
犯人が松任谷正隆だったとは意外です(笑)。

あの頃から、ユーミンの音楽は、どんどん嘘くさくなった。


歌詞にあわせて編曲しているのではなく、
編曲にあわせて歌詞を書いている、という衝撃の事実…。
このことをどう受け止めるべきなのでしょうか。

90年代以降のユーミンの才能が枯渇したのは、
音楽業界全体の構造変化の結果でもあるだろうけど、

アレンジャーである松任谷正隆の才能が枯渇した結果でもあった。

そうも思えてくる話です。

ちなみに、事情は色々あるだろうけど、
曲によって夫婦の意見が食い違うのなら、
そのつど別のアレンジャーを立ててもよいのでは?
とも思う。





もうひとつの重大なエピソード。

わたしは、
84年の「ノーサイド」の神がかったイントロは、
松任谷時代のものとしては、
もっとも"キャラメルママ的"なものだと思ってたのに、

じつは、あれを作ったのは松任谷ではなかった!という話。
かといって、ユーミン自身でもない。

高水健司が吉川忠英の曲のために作ったものだそうです。
たぶん「TWO IN LOVE」という曲じゃないでしょうか。
ちなみに、この当時、吉川忠英はユーミンの曲も歌っていました。

当時のクリストファー・クロス風AORではあるけど、
本来、あのようなフレーズやサウンドは、
「フォークの歌心」とか、
「ジャズ・フュージョンの感性」といった要素がないと、
生まれて来ないものだろうと思います。

キャラメルママには、それがあったのでしょう。
そうでなければ「海を見ていた午後」のようなアレンジは不可能です。

アルバム『NO SIDE』のころには、
まだ林立夫などキャラメルママ時代のメンバーも加わってました。

しかし、
松任谷の単独のアレンジとなると、
そうした要素は失われてしまうのかもしれないし、
それはユーミン自身にも乏しいものなのかもしれません。

はからずも、
松任谷夫妻の音楽性がもつ限界を知った気がしました。




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最終更新日  2023.04.08 13:58:54


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