まいかのあーだこーだ

まいかのあーだこーだ

2021.05.07
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プレバト俳句。お題は「昼寝」。

今回は、
いまひとつ腑に落ちない添削が多かったです。



おいでやす小田。
目を閉じて ほんの少しの夏休み
昼寝少し 怒涛の日々に立ち向かう
(添削後)

仮眠だけが自分の夏休みだという内容。

季語が比喩になってしまってるので、
添削では「夏休み」を却下して「昼寝」に変えています。

ただし、さほど良い句になったとも思えません。


「怒涛の日々に立ち向かう」というのは、
視覚描写というより、むしろ意思表明のようです。

ためしに、
すこしの昼寝 ポケットのスケジュール
としてみました。



東野絢香。
若楓 台本抱きし 揺れる隈
台本を抱いて 車窓の若楓


若い女優が疲れた顔で新幹線に揺られてる場面。

添削では、
三段切れを解消するために情報を絞っています。

ただ、
原句に描かれた疲労感はなくなって、


そもそも、
「自分の目の隈」を視覚描写するのは無理なので、
第三者の視点に立つことが必要ですよね。

ためしに、
目に隈の娘 車窓の若楓
あるいは自分の顔を鏡に映して、
鏡の目の隈 車窓の若楓




キスマイ宮田。
眠る間にラムネの結露 本濡らす
うたた寝の本をラムネに濡らしけり
(添削後)

夏らしくていい場面ですが、
「結露」と「濡らす」は重複情報なので、
添削では「結露」のほうを省いています。

ただし、添削だと、
瓶の結露で濡れたというより、
ラムネをこぼしちゃったようにも見える。

ためしに、
吾子のうたた寝 本にラムネの結露
としてみました。



フルポン村上。
若葉風 寝言は母国語の庭師

いい場面ですよね。

これで「1つ後退」とは、
いくらなんでも厳しすぎるのでは?

ちなみに「母国語」をオチにするならば、
若葉風 庭師の寝言は母国語
となるし、わたしならそうすると思う。

先生は、季語を押し出すために、
母国語の寝言 庭師へ若葉風 (添削後)
としました。

ちなみに、
「庭師 若葉風」ならクローズアップですが、
「庭師 若葉風」ならロングショットになります。
添削では、前段との対比のために、
あえてロングショットを選択したのでしょうね。



梅沢富美男。
縦横に斜めに 子らの昼寝かな
子ら三人 昼寝縦横斜め逆 (添削後a)
園児らの昼寝 縦横斜め逆 (添削後b)

悪くない場面ではありますが、
ほとんど一物仕立てだという気がするし、
いつもながら「かな」の詠嘆がつまらないとも思う。

とはいえ、
添削した後も一物仕立ては変わってないし、
人数情報って必要かなあ?という疑問もある。
あえて「逆」とする面白さも、いまいち分かりません。

ためしに、
嗅覚や聴覚の情報を加えて、
縦横に斜めに 昼寝の子のにおい
縦横に斜めに 昼寝の子のいびき
としてみました。




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最終更新日  2021.05.10 00:30:37


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