*** かたり亭 ***

*** かたり亭 ***

2003.02.25
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カテゴリ: カテゴリ未分類
このごろ機嫌の悪い娘に、今日はひさしぶりに読んでやりました。

やっぱり読み返しても泣けます。

ストーリーは、幼稚園に通う ようことたけしが、
段ボールで作ったロボット・カミイ。
世界一強いことにしたから、力は強いけれど、わがままで自分勝手。
おまけに涙のつぶのビー玉を真ん中に入れたから、泣き虫で、
唯一の弱点は、水を掛けられるとへなへなになってしまうこと。
幼稚園のももぐみに入れてもらっても、わがまま放題で、やりたい放題。

ところが、ある日、子供達の列につっこんできた暴走トラックから
みんなを身を挺して守って、ぺっちゃんこになって死んでしまう。
ようことたけしが、作り直していると、生き返って意気揚々とロボットの世界に帰っていく。
と、こんなお話です。

このごろ、最後の死んじゃうところあたりからではなく、
もっと前から、カミイが好きになりました。
欲しい物があると、「ボクもかわいそうだよぉ。ちびゾウがないんだよぉ。」と思いっきり泣き叫ぶカミイ。
みんなに嫌われても、だいじょうぶ!と、でたらめな歌を歌っていばっているカミイ。
それに、「これ以上自分勝手なことをしたら、ひとり班にしてしまおう。」と言われると、
「自分勝手なことなんてしたことがないよ。」とこたえるカミイが、
何とも言えずかわいくて、大きな声で読んでいると気持ちよくて、

カミイがみんなに迷惑を掛けたり嫌われたりするとはらはらして、
カミイの幸せを祈っているふたりの子供もとてもいじらしくて、
こんな子達がいるから救われるカミイです。

なんで、こんなに気持ちが動くかというと、もしかすると、
自分の小さい頃を思い出すのかも知れないですね。

そして、折れない子供を育てるとしたら、どんな風に扱いますか?
ロボット・カミイは、いろんな経験を経てちょっとずつ成長していき、
最後はみんなの作ってくれたチビゾウに、
喜び勇んで乗って、ロボットの国に帰りました。
でも、そんなヒーローになれない子供は、どんな風に生きて行くんでしょうか?
あくまでも、わがままな子供の正直な気持ちと認識に立ったこの本は、
子供のときの気持ちを思い出させてくれるのです。

ロボット・カミイ(福音館創作童話シリ-ズ )
古田足日/堀内誠一 /福音館書店 1982/05出版 88p \1,200(税別)





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最終更新日  2003.02.26 23:35:08
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