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ウィン:「あの・・・ラウド姉さん・・・水下さい・・・」
ウィンとラウドは先日の交戦のあと、すぐにリンケンを出てアリアンを目指していた。
ラウド:「我慢しろ、もうすぐでアリアンに着く。お前は一体どれだけ飲めば気がすむんだ。」
もう何度目か分からない同じ会話を二人がしていると少し遠めにアリアンの大きな姿が現れてきた。
ウィン:「うお!でけぇ~・・・、こんなとこと戦争しようとしてるのかよ・・・」
ラウド:「できれば血を流すような戦いはしたくない、少し様子がおかしいみたいだしな。さぁ、こっちだ。正面からは私達は入れない。この墓地の隠された地下通路からアリアン遺跡に向かい、そこから上にあがってアリアンに潜入するぞ。」
ウィン:「・・・メンドクセ・・・」
ウィンがブツブツ言うのを無視してラウドは墓地の真ん中あたりの砂をパッパッと払う。するとそこから木の板が見えてきた。それをガバッとめくると地下への階段が見えてきた。
ラウド:「エリプト時代の奴隷が密かに作った地下通路だ。行くぞ。」
通路の中は暗闇でまったく前が見えない。ラウドがタイマツに火をつけると通路の薄汚れた壁が見えてきた。
ウィン:「こえ~(((( ;゚д゚)))アワワワワ 昔からアンデッド系は苦手なんだよ・・・。」
血の跡のような黒い染み、今にも崩れそうな腐りかけの柱、どこからか吹いてくる風の音が亡者達のうめき声にも聞こえる。そんな中をひたすら進むと行き止まりにぶつかった。
ラウド:「たしかこの辺に・・・・」
ラウドが手探りで壁を触り始めた。するとガコッという音とともに右の壁が開き、そこをくぐると古代遺跡の広い部屋に出た。
ウィン:「ほほー!よく知ってたな~、こんなとこ。」
ラウド:「先代のリンケンの長からこの通路の事は聞いていて、よく遊んでいたんだ。少なからずその奴隷の中の一部はリンケンの者の先祖だからな。」
ラウドはタイマツの火を消し、遺跡の出口に向かう。遺跡の外に出ると多くの人々が行きかう、戦争とは無縁のような風景だった。
ウィン:「ヒャー!!栄えてるな~!!古都よりすごいんじゃないか!?」
ラウド:「当たり前だ、この辺りはまだ未発見の遺跡も多いから、古都にいる冒険家たちなんか比べ物にならないような冒険家がたくさんいる。さぁ、こっちだ。クロマティーガードの本部にいくぞ。」
ウィンとラウドはチャドルで顔を隠しながらアリアンの大通りを進んでいく。すると、わき道の方から叫び声がする。
???:「ちょっと待ってください!!私はたた布教に来ただけでして!」
クロマティーガード:「うるさい!今は厳戒態勢で外からの者を入れているわけがない!ちょっとこっちにこい!!」
ラウドはそれを横目で見てウィンに言う、
ラウド:「彼には悪いが私達は関与してる暇はない、殺されはしないだろうし、行くぞ。」
と、ウィンのいたはずの方を見てもウィンがいない。
ウィン:「やいやいやい!!無抵抗な人を囲んでいじめるなんていけない事だぞ!!やめときなさい!!」
それを見たラウドは大きくため息をつく、
ラウド:「ハァ~~~~~~・・・」
あっ!!と一人のクロマティーガードがウィンの方を指差す。
クロマティーガード:「お前はリンケンにいた剣士!!」
ウィン:「チガイマスケド(゚<_、゚ ξ」
必死で顔を歪ませてごまかそうとするが通じるはずはなく、
クロマティーガード:「お前の強さは知っている、あっちにいるのはラウドだな。こんなビショップくれてやる。すぐに本部に帰って貴様らを包囲してやる。」
そういうとサッと消えてしまった。するとウィンの後頭部に激痛が走る。
ガーーーン!
ウィン:「いったぁぁぁぁ!!!」
鬼のような形相のラウド、
ラウド:「お前だけは本当に・・・・どこまでバカなんだ!潜入したのが水の泡だ!!」
ウィン:「すんません、ほんとすんません。」
二人の会話を割って入るようにビショップが喋る。
ボビ:「どうも助けていただき本当に感謝です!!私!!ファンキーモンキーボビこと!!ビショップのボビです!!よろしくお願いします!!」
黒光りする筋肉に白い歯、見た目ではまったく僧という感じではない。
ウィン:「すいません、自分はムキムキ恐怖症なのでこれにて^^;」
ボビ:「フフフ、少しお困りのようですな・・・、私がアリアンのはずれで見つけた廃墟にいきますか?」
周りがワーワーと騒がしくなってきた、クロマティーガードがラウド達を探しているのだろう。
ラウド:「仕方ない、その廃墟まで案内してくれるか?」
ボビ:「おまかせを!!では少々お待ちを!!それ!!」
掛け声と共にボビの姿が追放天使に変わる。
ラウド:「珍しい・・・追放天使か。」
ウィン:「ムキムキの天使とかきめぇwww天使ってのはこうベッピンの姉ちゃんに羽が生えたようなさ、そう!古都のキャバクラで見かけたレナちゃんみたいn・・・・」
いきなりグーーーっと強い力に引っ張られるような感覚がウィンの体を襲う。すると気づけばどこかの小屋の中にいた。
ボビ:「コールです!たぶん誰にもばれていないかと!」
ラウド:「かたじけない・・・。さて、どうするか・・・潜入は無理そうだな。」
ボビがビショップの姿に戻ると、
ボビ:「もしよろしければこうなった経緯を話してもらえませんか?」
ラウドは隠していても仕方ないと考え、今までの事話した。
ボビ:「フムフム、そんなことが・・・関係あるかは分かりませんが私、大富豪の方達に布教しようと立ち寄ったらなんかすごい会議のようなものをしていて入れませんでした。それは関係ないですかね?」
ラウド:「・・・何か関係ありそうだな・・・そこにいけるか?」
ボビ:「Yes!! I can!!」
ウィン:「コールキライ・・・」
ウィンの暴走でややこしくなった潜入だが、ボビとの出会いで一歩闇に近づけそうな形にはなった。
3人は二つの街の戦争だけではなく、もっと果てしない戦争に巻き込まれていくのであった。
続く・・・
はい!!遅くなりましたが更新です!!
とうとうボビが登場です・・・
これからももしかしたらギルメンの名前借りるかもですが、ごめんね^^;
ではこの辺で(* ^ー゚)ノバイバイ