ウンとかスンとか mamatamの日記

ウンとかスンとか mamatamの日記

PR

×

サイド自由欄

カレンダー

プロフィール

mamatam

mamatam

お気に入りブログ

愛知県津島市  津… New! トンカツ1188さん

齋藤潤さん。 New! naomin0203さん

躊躇だなぁ・・・(゚Д… New! ナイト1960さん

「相棒」亀山薫、つ… New! 5sayoriさん

中央区彷徨(その26) … New! MoMo太郎009さん

巨大イヤリング地蔵… New! kopanda06さん

カリンバ会 New! ごねあさん

車の運転に向かない人 New! あみ3008さん

カラスのカ~子が(>_… New! かずまる@さん

稲荷山は今や外国で… New! ふろう閑人さん

コメント新着

naomin0203 @ Re:門前仲町 その1 ブロ友さんともんじゃ焼きランチ(10/13) New! うわああ、おいしそう!!!!!! 気の合…
ふろう閑人 @ Re:門前仲町 その1 ブロ友さんともんじゃ焼きランチ(10/13) New! 我が家では最近時々もんじゃ焼きすること…
5sayori @ Re:門前仲町 その1 ブロ友さんともんじゃ焼きランチ(10/13) New! もんじゃ焼き、東京にいた時に一度は食べ…
じぇりねこ @ Re:レインボーペッパー(10/12) New! こんばんは(^^)/ あっ!これはカルディの…
MoMo太郎009 @ Re:レインボーペッパー(10/12) New! レインボー、虹といっても明確に七色を識…
いわどん0193 @ Re:レインボーペッパー(10/12) New! ●原産国:南アフリカ共和国! なるほど!…
かずまる@ @ Re:レインボーペッパー(10/12) New! mamatamさんお疲れさまです! あ~~~・…
曲まめ子 @ Re:レインボーペッパー(10/12) New! これを見たことがないし 香辛料を売って…
naomin0203 @ Re:レインボーペッパー(10/12) 香辛料を上手に使っていらっしゃいますね…
トンカツ1188 @ Re:レインボーペッパー(10/12) こんばんは 海外のお土産に 購入 余り…
2018.05.25
XML
カテゴリ: 文楽
文楽5月東京公演第2部「彦山権現誓助剣」(ひこさんごんげんちかいのすけだち)、消えてしまったのと同じには書けませんでしたが、当日のあの臨場感はやっぱりムリなので、諦めてアップします。

明治までは大人気の狂言で、全11段通し上演がたびたび行われていたそうですが、なにしろ11段、尋常でない長さです。
お弁当からおやつ、飲み物、つまみにお酒まで持ち込んで、桟敷で寝転んでみることもできたと聞くその頃と違い、イスに座って観劇するようになった昭和以降には、ほとんど九段目「毛谷村六助住家の段」のみの上演にとなり、通し上演は国立劇場で1975年に行われたくらいで、今回の4段続けての上演も半通しと呼ばれる珍しいことで、平成12年以来、18年振りのことだそうです。
さて、お話です。
6段目からですので、なかなかわかりづらいと思いますが。。。

須磨浦の段
同僚の京極内匠の闇討ちにあって殺された、長門の国の剣術指南役吉岡一味斎の次女のお菊は、息子の弥三松(やそまつ)と若党の友平と3人で敵討の旅をしています。
お菊が疲労困憊で、体調もすぐれないのを気遣って、友平が前の宿へ籠を雇いにいっている間に、浪人姿の京極内匠が通りかかり、国にいるころからお前に惚れていた、ここで会ったのは神の導きとお菊に迫ります。

その時友平が戻ってきますが、時すでに遅く、友平は息絶えた菊のそばで敵のものらしい守り袋を見つけ、弥三松も葛籠の中から助け出します。
*****
吉田勘彌さんのお菊は、内匠に横恋慕されるほど美しく、病身で弱々しいけれど、友平に帰国を勧めらると、たとえ返り討ちにあっても敵を追うと言い張る凛々しさもあって、殺されてしまう哀れさが際立ちました。
京極内匠は吉田玉志さん。
強くて暴力的で、色にもお金にも汚く、根性は曲がり切っているという、物凄くアクの強い悪役が、玉志さんだと、ものすごい感じじゃなく、さらっとクールで、もう一枚皮を剥ぐと中に別の人物が潜んでいるかもと思わせます。
どちらもとてもいい配役です。
それと義太夫では、若くてイケメンの咲寿太夫さんが甲高く良く通る声で子どもの弥三松をやっていらしたのが、ピッタリなんだけどなんだかおかしくて、床を見ると笑えてしまいました。

瓢箪棚の段
山城の国小栗栖(おぐるす)。
京極内匠はばくち打ちを装い、いかさまばくちをして往来で稼いでいます。
一味斎の上の娘で、お菊の姉のお園は、敵がそんなに近くにいるとも知らず、夜になると近くの神社で夜鷹のふりをして、京極を探しています。

妹お菊の最後を聞いて嘆くお園に、友平は犯人の守り袋を手渡して腹を切り、いまわの際に守り袋から落ちたへその緒を池に投げ込みます。
すると、不思議なことに、池の水が逆巻き、水煙の中でお園の懐の千鳥の香炉が啼き声をあげたのです。
それを、自分を呼ぶ声だと思ってやってきた京極内匠は、水煙を見て、山崎の合戦で敗れこの地で命を落とした明智光秀の亡霊だと言い、色々思い合わせて自分が実は光秀の子であったと悟ります。
そして、久吉(秀吉)が光秀の首を洗ったその池に、光秀が隠した名剣蛙丸でを探し当てます。
剣の気を受けて蛙の声もお園の香炉の啼く声も大きくなり、不思議がりながらも立ち去ろうとする京極内匠の前にお園が立ちふさがり、お互いに相手を知らないまま、二人は刀をめぐって争い始めます。

二人の争いは互角の様相、どうやらお園さん、女性とはいえ、大変な遣い手のようで、剣が折れると今度は鎖鎌(!)で相手の太刀を受け止めます。
お園はその太刀を見て、敵と思い当たり、月明かりの中後を追っていきます。
*****
お園は、吉田和生さん。
いつもはいい女房みたいな落ち着いた役の多い和生さん、お園は珍しい役のような気がしますが、このはっちゃけた娘さんの生真面目さや女らしさが際立つようで、とても好感が持てました。
このお園と京極内匠の立ち回りがすごいのです。
二人で瓢箪棚の上で争う内、いきなり玉志さんが人形もろともその棚の上から飛び降りるのです。
皆さん思わず息をのみ、一拍遅れて拍手していました。
玉志さん、涼しい顔で、すご~~い!!
それともう一つすごかったのが、奥の鶴澤藤蔵さんの三味線でした。
前に、確か忠臣蔵の時だったか?三味線がまるでロックのようでしたと書いたことがあったの覚えていらっしゃるでしょうか。
藤蔵さんを見て、すぐに、あ、あの時の!と思いました。
今回もすごく熱のはいった演奏で、まさにロックでした。
義太夫の津駒太夫さんも、その力のこもった三味線に全然負けてなくて、こちらはしっかり義太夫でしたが、あの気迫に太刀打ちできるロッカーもなかなかいないかもしれません。

杉坂墓所の段
いつものように亡き母の墓を参っている六助。
そこへ四十九日だからと、村の男たちが山仕事の合間にやってきます。
明日の五十日の念仏の約束をして男たちが帰っていくと、老婆を背負った浪人風の男が通りかかり、六助の名を聞くと、六助に勝てば五百石の知行を与えるとの高札を見たので、剣の試合をして自分に負けてくれるように頼みに来たと言います。
老いた母への孝行のためだと涙ながらにいうのを聞いて、六助は今まで負けたことなどないが、母への孝のためなら負けましょうと承諾します。
親子と別れ六助が水を汲みに行っている間に、墓所の前を通りかかったお園の連れの佐五平は、京極内匠の一味、門脇儀平と仲間に襲われます。
連れていたお菊の息子弥三松を小屋に隠しますが、佐五平は切られてしまいました。
そこへ戻ってきた六助は賊をやっつけますが、深手の佐五平は、身振りで弥三松を頼むと手を合わせたきり何も言い残すことができずに息絶えてしまいます。
名を尋ねても国を尋ねても泣くばかりの幼い弥三松に困り果て、六助は家にに連れて帰ります。
*****
六助は吉田玉男さん。
六助って本当に強くて、佐五平を襲ったやつらをやっつけたのも、どうしたかといえば、体をひとひねりするだけで投げつけて気絶させ、気付いたのを引き倒し、岩にブチ当て、挙句に谷に投げ捨てちゃう。
その間、佐五平に泣いてすがる弥三松を抱き上げ、あやしたりしています。
気は優しくて力持ちを絵にかいたような人で、悪い奴には恐ろしい程の強さですが、弱いものや仲間にはめっちゃ優しく、なおかつとんでもなく人がいいのです。
先週見た玉男さんの慈悲蔵も親孝行な善き人でしたが、それでも彼はお腹の中に秘めたものがあり、忠義のためには自分の子を殺し、兄が逃げられないように手裏剣で傷つけたりもします。
ところがこの六助さんは、どうやら善人も善人、まるで秋の青空のようにスコ~~ンと、底も天井もないかのような人のよさです。
それはもう危うい程ですが、玉男さんの六助には危なげも頼りなさもなく、もう気持ちよいばかりなので、舞台上の善き人に安心して寄り添っていられました。

毛谷村六助住家の段
毛谷村の住処に戻ると六助は勝ちを譲る約束をした微塵弾正と立ち会い、約束通り負けてやります。
弾正は人が変わったような傲慢な態度を取り、扇で六助の額を打ちます。
村人たちも強いと信じていた六助が負けてあからさまに失望を口にしますが、六助は気にも留めず孝行の手伝いができたと満足気です。
弥三松の着ていた血まみれの小袖を洗って門の外に干しておくと、ひとりの老女が泊めてほしいとやってきます。
とにかく休んでいきなさいと家にあげると、いきなりひとり暮らしなら親子にならないかと言い出し、お金も持っているし、足りなければ金儲けの方法も知っていると言います。
首をかしげながらも奥で休ませ、仏壇に念仏を唱え鈴を鳴らしていると、弥三松が外から戻ってきて、母を恋しがって泣いています。
六助、思わず駆け寄り抱き上げてもらい泣きです。
泣くのはやめて太鼓で遊ぼうと誘うと、弥三松は眠たいから寝ると言ってコトンと寝てしまいます。
その時、門口に怪しい虚無僧が現れ、弥三松の小袖に見覚えがあると手を伸ばしたところに、近所の男たちが、泥棒だとつかみかかりますが、逆に尺八で叩きのめされ逃げていきました。
六助が気付いて出てきながら偽虚無僧だとなじると、笠を脱ぎ捨てて、家来のかたき!と打ちかかってきます。
それは、虚無僧に身をやつしたお園でした。
門口の小袖を見て、六助が佐五平を殺して金を盗み、弥三松まで。。。と思ったのです。
筒に仕込んだ短刀で切っ先鋭く切りかかるのを、無刀の六助は躱し、それをお園が追い、争っていると、眠っていた弥三松が起きだし、「伯母様」と駆け寄りました。
六助が杉坂でのいきさつを説明し、お園の誤解が解けます。
そして、六助が名乗ると、お園は驚きながら六助をうっとりと見つめ、妻がいないことを確かめると、自分が妻だと言い出し、夕飯の支度をはじめます。
親になりたい人が来たかと思えば今度は妻ですから、どうしたことかといぶかしく思い、仔細を尋ねると、以前、父の一味斎が、豊前国毛谷村の六助という剣術に優れた若者を将来お園と結婚させて吉岡家を継がせようと会いに行ってきたと言ったというのでした。
許嫁のことも、一味斎の死も知らなかった六助は仰天しますが、お園は敵討に旅立つ前に盲目の弟が自害したことや妹も切り殺されたことなど、辛かったことを打ち明けます。
それを聞いた六助も、一味斎から兵法印可の巻物を賜ったことを思い出し、落涙します。
そこへ先ほどの老女が奥から出てきて、自分が一味斎の妻であることを告げ、一味斎の形見の刀を六助に差し出しました。
六助は刀を戴き、お園と三々九度を交わします。
そこへ木こり仲間が板戸に遺体を乗せてやってきます。
それは斧右衛門の母親で、むごい殺され方をしていましたが、六助には、それが過日微塵弾正が母といって背負っていた老婆だとわかりました。
それを見て、微塵弾正の嘘に気づいた六助は怒り心頭。
微塵弾正の名を聞いたお園親子も、京極内匠の流派は微塵流で、年齢や人相も一致することから、微塵弾正は敵の京極内匠に間違いないと気づき、一刻も早く敵を討ちに行きたいといいます。
しかし六助は、真剣で勝負する前に、自分がこの前の意趣返しに木太刀でぶちのめすので、そのあとに敵討をすればよいと言います。
三人は身支度を整え、弥三松もつれて、小倉の領内へ出かけていきました。
*****
この段では、最初床が無人で、三味線さんも大夫さんもいないのです。
六助の家の前で役人たちが見詰める中、弾正と六助の試合が始まり、終わってようやくドンデンが回り、睦太夫さんと勝平さんが現れました。
先週の織大夫さんがテノールなら、睦太夫さんはバスバリトンといった趣の、男らしく力強い義太夫です。
前半の「押しかけ養母」のあたりの、玉男さんの六助の、善き人をはるかに超えた桁外れの天然ぶりが、男らしくきっちりと語る睦太夫さんのまじめそーな義太夫でさらに可笑しみが増し、くすくすと何度も笑ってしまいました。
このあたりの呼吸って、大阪っぽい演出なのじゃないかなあと思いながら。
後半の義太夫は千歳太夫さんで、千歳さん大好きなわたしですけど、ひいきを抜きにしても、それぞれの人物を丁寧に表現していて、とっても良かったのじゃないかと思いました。
まず、幼子の弥三松。
母を慕って泣いたりぐずったり、そうかと思えば、太鼓で遊ぼうと誘ってあやす六助に、「おりゃ眠たい、寝さしてほしい」と言ってコロンと寝てしまうあどけなさが可笑しくて可愛くて、何百年たっても子どもって変わらないっものなのねと胸が熱くなりました。
それからお園。
偽虚無僧といわれていきり立ち、家来と甥の敵と思い込んで六助に打ちかかるお園と、その男が許嫁の六助であると知って急にかいがいしく女房ぶりを発揮するお園、そして旅立ちから今までの苦労話を掻き口説くお園。
おかしくも、可愛くも、涙ぐましくもあるいろんな顔を、実に印象深く語り分けていました。
和生さんのお園も良かったです。
女ながらに武芸に秀でた、元気で強気で力持ちの、少し薹の立ったお嬢さんが、六助という許嫁にあった途端に、あらら、甲斐甲斐しくも色っぽく、優しげな女性に豹変します。
苦労話をしながらしてみせる後ろ振りというのかな、
  • g1n309g4.jpg
こういうのです。ネットから拝借してきた、これは桐竹勘十郎さんですが、女っぽいでしょ?こんなところも見せるんですよ。
さっきまで虚無僧姿で短剣振り回していた女性が。。。って思うと余計にきゅんとしますよね。
そうかと思えば、六助と三々九度を交わすのですけど、その辺にある盃での三々九度、オトコマエにもぐいぐいと一気にお酒を飲み干すお園のあっけらかんとした姿もまた笑いを誘います。
和生さん、やはりいろんなひきだしをお持ちなんだと改めて感心しました。
六助はといえば、そんな弥三松も、お園も、母親のお幸も、近所の木こり仲間たちも、誰をも疑わず、良いように解釈して受け入れる底抜けの天然ぶりと、小気味よい程の一本気さが、千歳太夫さんの語りから愛情たっぷりに伝わってきました。
天下の達人一味斎が婿に迎えて跡継ぎにと決めただけのことはあって、超一流の武芸者らしい凛とした趣もありながら、その「底抜けの天然ぶり」がすごく自然で温かく、う~ん、これならお園さんが惚れちゃうわけだわと思いました。
清々しいまでに自然で天然な青年の、文楽の登場人物には珍しく、世間だの義理だのに縛られない、からっとした明るさに、観客からも自然な笑みや哄笑が生まれていました。
玉男さんの人形も、真っ直ぐで、気持ちがよくて、だけどしっかりと一本筋は通っていて、深みのある人柄の六助を、あっさりと表現していて、とっても良かったです。
こんな素晴らしい舞台を見せていただくと、次の九月公演が本当に待ち遠しくなります。
昨日、劇場の設計が。。。なんて不満を言いましたが、これだけ楽しませていただいたのですから、わたし、もとは十分とってましたね。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2018.05.25 21:06:43
コメント(20) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: