
積雪量71センチ。 うちの地方としては記録的な大雪です。
一晩中、どど~、どど~ん、と屋根から雪が落下していました。
朝、カーテンを開けてみると、この前の雪の二倍量で、
屋根からの落雪が、窓の高さの半分に達していて、まるで雪国です。
よそを見ると、長く雪を留めている屋根もあるし、
どうやらうちの屋根は、平屋ということもあり、滑り落ち易い傾斜のようです。
この始末、どうしたらいいのか。 雪国の人の苦労を思いました。

家の中のピンクのヒヤシンスが満開です。 いい匂いがしています。
正午ころから、コンコンと咳が始まる。 これを聞きながらの時間は辛い。
三時過ぎ、Y先生往診。
もう一週間、抗生物質の注射が続いているが、 安定しているかと思うと、ぶり返す。
室温二十℃以上、湿度六十%に保ち、Y先生と訪問看護士さんが交代に、
毎日朝夕の注射をしてくれているのに、またこの状態では、
これ以上、どうしていいか分からなくなる。
Y先生は、頭を垂れて、じぃ~っと考えている。
先生に付いてきている看護士さんが、かわいそう、と言うので泣きそうになる。
「入院しましょう」と止まらぬ咳に、Y先生が決心したように言う。
病院のО先生に電話を入れて、「一時間で着きますのでよろしく」と伝え、
私には、「救急車呼ぶから用意できる?」 「ハイ」
十分で救急車が着き、敷布ごと運ばれて、あっという間の入院だ。
救急隊員の人が、「奥さん、帰りが困るでしょうから、自分の車で後から付いてきて」という。
もう一人の隊員の人が、「僕たちは赤信号でも行きますが、奥さんは信号を守ってね」
後から考えると、ふと可笑しくなる会話でした。
前回の退院から一か月未満の再入院。なじみのある五階東病棟。
顔見知りの看護士さんや、О先生に「また戻ってきてしまいました」と言ったら、
皆さんが、「この一か月大変だったでしょう」と言ってくれる。
経管栄養の管が抜かれ、酸素吸入のマスクがはめられ、抗生物質の点滴開始。
鼻からの痰吸引がなされ、まもなくすーすーと寝入る。
穏やかな寝顔を見乍ら、やはり病院だな、と思う。
婦長さんが来て、「救急で来るというから、もっと悪いと思ったけれど、 これなら大丈夫ね。
退院した後、どうされているかと何度かお電話しよう、と思いながらゴメンね」
と、言ってくれる。いつも有難うございます、と思う。
О先生の印象がどこか違う、と思ったら、メガネ。
「先生、メガネしたんですか?」 と言ったら、
「うん、コンタクトレンズだったけれど、乱視が入ってきて、
嫌なんだけれどメガネにした」と照れ臭そうにメガネの真ん中をいじっている。
「最善を尽くして、また奥さんのもとに帰ってもらうようにしましょう」と言ってくれる。
でも、退院してもまた幾日かでコンコンが始まり、往診、注射、再入院の繰り返し。
家庭看護をずっと続けてきたけれど、それって私の勝手な思い込みかも。
周りの労力、精神的負担、本人の安らぎを考えると、戻してもらうことばかり考えるのも・・・。
その気持ちを婦長さんに聞いて頂く。
奥さんは今は疲れているかも。入院している間にゆっくり精神を休ませて、
もう少し先に、もう一度考えましょうね、と適確な答えでした。
長い長い文章を読んで頂いてありがとうございます。これは亡くなる一 月前の手記です。
花ブログランキングに参加しています
応援のクリックをよろしくお願いします。
お料理おうちご飯ランキングにも参加しています。上を押してみてくださいね。
よそのポトス、うちのポトス 2016.07.31 コメント(6)
ノリウツギ。アジサイのドライフラワーを… 2016.07.29 コメント(12)
PR
カレンダー
New!
たねまき人さんコメント新着
フリーページ
キーワードサーチ