静かな時が流れる｢風の庭」

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2016.11.23

ギョリュウバイの赤とピンク。寄せ植え。とうとう・・・。

(6)

テーマ：花のある暮らし、宿根草(3773)

カテゴリ：庭

ギョリュウバイ。魚柳梅、とこんな漢字を書きます。
高さ2メートルほどで、縦横に伸ばした枝々に、沢山の赤い花を付けています。

小さな薔薇のような可愛い花です。

昨日、出かけた帰りに園芸店へ寄ったら、ギョリュウ梅のピンクがありました。
「多年草」と札が貼ってありました。
多年草とはちょっと違うでしょう、と心の中で思いながら、購入。
寄せ植えを作ってみました。
常緑低木なので、春になったら、地植えにしたいと思っています。

可愛いですね～。

一ヶ月の経つことのなんと早いことでしょう。
先月末に、施設のS子さんを訪問したときに、
パジャマの裾が長すぎるから、詰めてほしいと頼まれました。
毎日使うものだから、来月は早めに届けますね、と言ったのに、もう月末近い。
大変～、と大急ぎでお直しをして、昨日届けてきました。

先月、施設の人から食べ物を差し入れるのをストップされました。
私の目には、しっかりしているように見えていたS子さんに、
認知症が出ていて、食べてはいけない人に食べ物を上げたり、
貰ったその人は、それを隠してしまい、腐って出てくるとかのトラブルが、
何回かある、というのです。
何度も注意していますが、忘れてしまうのだとか。

先月からずっと、どうしたものかと考えていました。
娘に相談したら、「お母さんは、S子さんを信じたいから、
しっかりしているように見えていても、
毎日看ている施設の人のいうことが正しいと思う」と言います。
そうだよね。

七年間、毎月、食べ物を買って行ってたので、手ぶらで行く気にもなれず、
S子さんの大好きなチョコや、日持ちのするお菓子を買いました。
無駄になれば、私が食べればいいことですから。
三階の受付にお二人の女性がいました。
ちょっと話をさせて下さい、とお願いして色々と聞きました。
入院して戻ったあたりから、徐々にオカシイ、とか。
ということは、もう半年くらい経ちますね～。
認知症の人を見分けられると少々自信があったので、ショック！
「まったく変なところはなかったので、気づきませんでした」と私。
「いや～、私たちも、まったく騙されてしまうことがあるんですよ」と。

「毎月、持ってきたものが無くて行くわけですから、
きっとがっかりするでしょう。施設の方で、持ち込み禁止になった、と
言っていいですか」と私。
「そうして下さった方がいいです。文句を言われたら説明できます」。

手ぶらで、S子さんに会ってきましたが、それはそれで、
食べ物に執着するわけでもなく、話がいっぱいあったのよ、と
飛びつかんばかりに喜んでいました。
これも、私が部屋を出たら、すぐに忘れてしまうのかもしれませんね。

怖れていた時がとうとうやってきたんだな、と思います。
昔の人なので、お中元、お歳暮をいつも送ってくれていました。
私が遠慮すると、「感謝の気持ちなので、一生続けるのよ」と言ってました。
「でも、認知症になったら、出来なくなるからゴメンね」とも言ってました。
今年は、もう届きません。96才、頑張ったんだもの仕方ないよね。
悲しい。

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