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「一度やってみたかった!はじめての株」株を始めていない人向けに書かれた、『普通の人が「投資家」になるための無理のない株式投資レッスン』です。この本も紹介しているブログは皆無ですね。なんででしょうか。タイトルが悪いだけなのではないかと僕は思っていますが。何事も基礎的なことが一番重要で、肝要なのです。株式投資では基礎がすっぽり抜け落ちている投資家が散見されますが、まず基礎ありきです。徹底的に、これでもかというほど基礎を固める必要があります。この徹底的な基礎固めをやったかどうかで投資家の地力が大きく変わってきます。地盤が強固でないとしっかりした建物は建てられません。独創的な建物を建てようとするのであれば尚更、強固な地盤が必要なのです。その意味では、この本はとても有用です。なにしろ1冊丸まる投資家になる為に必要な基礎が書かれていますから。キャッシュフロー計算書とは何でしょうか。何故重要なのでしょうか。この本は言います。企業の財務諸表は現金主義ではなく発生主義で全ての取引を記帳しているからだ、と。まさに簡潔明瞭です。基礎が分かっていないとキャッシュフロー計算書の使い方が分かりません。この本のキャッシュフローに関する記述の中に、次のような箇所があります。『ここで注意しなければいけないことが一つあります。最終的には企業に現金が残ればいいわけですから、資金の流入は良くても流出は悪いと思いがちです。(中略)途中経過としての資金流出入は、例えば(中略)どちらが良くてどちらが悪いというものでは(中略)ただ、毎年のキャッシュフローが安定して(中略)キャッシュを産まない無駄な資産を売却して(中略)従って投資家にとって価値が高いキャッシュフローを増やすような経営を目指す(中略)理由にはこのような背景があるのです。』バランスシートの説明を終えた後にこの本は言います。バランスシートのイメージを常に頭の中に入れておくべきだ、と。もちろんこれは基礎的なことです。初心者に向けて書かれているものですから、初心者でもやるべきことです。しかしバランスシートのイメージを常に頭の中に入れている投資家がどれだけいるでしょうか。恐らくバランスシートは投資する時に調べたきりで、その後にはイメージを持ち続けていない投資家が多いのではないでしょうか。個別銘柄のバランスシートのイメージを常に持ち続ける、そんなこともやっていないでファンダメンタル投資家だと言えるでしょうか。この本は次のようにも述べています。『バランスシートに載っている資産の評価額が正しいかどうかは不明であるため(中略)割安株に投資をする場合は、バランスシートの中身を見て(中略)分析する必要があります』『まず感覚的に資産・負債・資本の3要素のバランスシートを頭の中にイメージすることができるようになることが財務分析では最も重要な第一歩なのです。(中略)このような財務センスを磨くことは絶対に必要なことでしょう』バランスシートのイメージを持ち続けるだけでなく、中身を分析する必要がある。一体、中身の分析をしながらバランスシートのイメージを持ち続けている投資家がどれだけいるでしょうか。そんなこともやっていないでファンダメンタル投資家だと言えるでしょうか。まだまだ魅力的な言葉に溢れています。『どんなに研究をしても、損をしてしまうことはあります。むしろ、ありふれたことといってよいでしょう。もし損をしても、自分で納得した判断をしたうえでなら、仕方がないことです。また、その経験をフィードバックして判断力を磨いていく材料にもなります。しかし、自分で考えもせず他人の意見で投資判断を行っていたら、お金がいくらあっても足りないでしょう。(中略)玉も石も混合している膨大な情報の中で自分を見失いためには、自分で判断するための投資の基本を見につけなければならない、ということです。どんな投資も自分で投資判断を行い、自分のフォームで行うことが、長期に渡って株式投資を行ううえで絶対に必要なことなのです。』耳が痛い人も多いのではないでしょうか。投資経験が長くても、他人の投資に影響されているようでは全然駄目です。そのような投資家は今まで長い間何をやってきたのでしょうか。自分の投資は自分の判断で行う必要があります。そこに他人の意見を参考にするなどというような甘い考えはありません。他人の意見など参考にせず、自分で、決めるのです。この本は、成長株投資の落とし穴、割安株投資の落とし穴、小型株投資の落とし穴、についてもそれぞれ分かり易く説明しています。また、それだけでなく、この本は極めて珍しく複利のマジックの落とし穴(負の部分)にも述べています。複利の良い面しか見ていないような投資家は、こういう本をしっかり読んで基礎から学び直すと良いでしょうね。
2015.11.26
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「投資で一番大切な20の教え」 この本に書かれていることの殆ど全ての内容に僕は賛同します。ある程度長い期間投資を続けた人で、恐らくこの本に記載されている内容を理路整然と批判できる人はいないでしょう。非常に内容の濃い、優れた名著です。この本には分析の精度を高めることにより将来のことをある程度予測できるという『知っている派』と、どんなに分析の精度を高めても将来のことは分からないという『知らない派』についての説明があります。この部分は中々に面白いです。『知っている派』に属した人と『知らない派』に属した人、それぞれ良い面と悪い面がありどちらが優れているとはなかなか言えません。ただ僕は『知らない派』に属していますし、余計なお世話ですが『知っている派』に属した人に警笛を鳴らしています。僕は昔から『知らない派』でしたが、信用取引で買い下がるという手法を取ったことにより全てを無くしました。信用取引をしている間に一時的に『知っている派』に転属したのでしょうか。過去の投稿内容を何度読み直しても分かりません。リスクの対処こそが投資における唯一の必須要素である。この本はそう述べています。未来に起こりうるリスクの殆どは主観的で、見え難く、定量化できない。その為に極めてまれな「深刻なリスク」に対する対応を取っているかどうかは評価されない。とも述べています。結局はリスクコントロールに尽きます。投資家たるもの、常に自分がとっているリスクを把握しなければなりません。自分が取っているリスクを把握していなければ、それは投資家ではありません。間違った根拠に基づき投資をして、結果優れたパフォーマンスが得られたとして、その投資家が優れているといえるのでしょうか。成功した投資が優れていたかどうかの評価は非常に難しいです。であるからこそ、成功した投資を行った投資家がこれからも成功するかどうかは分からないのです。それぞれの投資家によるリスクに対する評価は過去の事象の枠に近い範囲で行われるものであり、人はいつも未来が過去の変化と同じようになると見込みます。過去と違う変化になる可能性を軽視して、過去と同じ変化になった時にその(過去と同じ変化になるという)予測をした投資家を優れた投資家と人は判断する。しかし、その投資家は本当に優れた投資家なのだろうか?とこの本は問いています。評価が出来ないのであれば、未来に対する予測が出来ないのであれば、いま自分が立っている位置を明確に把握することだ。それがリスクコントロールの第一歩だ、とこの本は主張していると僕は理解しています。この本は必ずしもバリュー投資家寄りのものではなく、バリュー投資家にとって耳が痛いことも多く書かれています。例えば、安い株価で買えばいつかは報われる、というバリュー投資家の主張にも反論しています。ケインズの言葉を借りて、「市場の不条理が続く期間は貴方の支払い能力が続く期間よりも長いかもしれないよ」と。これは極めて重要な指摘だと思います。この本の内容の殆どに賛同できるのは、僕がバリュー投資家ではないからでしょう。しかし、この本はバリュー投資家でも多くの内容に付いて賛同するであろうと僕は確信しています。彼らはバリュー投資の軸がぶれていますから。今の日本にバリュー投資家がどれだけいるかは分かりませんが…。
2015.11.21
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「上昇株で勝つ」 株式投資でもっとも優れている本として、僕はこの本を上げたい。過去にも『むぎゅ。』で紹介した本だ。相変わらずこの本を絶賛しているブログを未だかつて見たことがない。それどころか、話題に出しているブログすら今までお目にかかっていない。この本がタイトルにバフェットやソロスなどの名前を加えただけで、絶賛されるだろうと僕は確信している。投資家というのはネームバリューに弱いのだ。巷にあるバフェットやソロスの名前が付いているクソみたいな本の評価が高いのをみると、やるせなさを感じる。この本は基礎的なことを書いてある本なので、全くの投資初心者が最初に読む本としても全く差し支えない。投資先(銘柄)によって業績変動の仕方が変わる。そのため個別銘柄毎に投資戦略は変えるべきだというのがこの本を読むと良く分かる。ROEの考え方と、PERやPBRの捉え方が書かれている。順番は、ROEの説明→PERの説明→PBRの説明、だ。この順番はとても正しいと思う。しかし多くの投資家はこの順番で理解していない。基礎指標の説明をしてる本やサイトのほとんどがPERの説明から入るからだ。何故か?PERが一番大切だからだ。一番大切な指標であるから一番最初に説明するのだ。しかし、PERの前にROEだろう。まず企業が企業活動を通じて利益を上げ、その利益を投資家が評価するのだ。PERから分析に入る投資家のなんと多いことか。教科書通りの投資家は、まず分析でPERから入る。しかしPERから一体企業の何が分かるというのだろうか。むしろPERは企業分析では邪魔になる指標だ。投資するかどうかを判断する為の指標であって、企業活動を調べる為の指標ではない。この本を読めば、優良企業、低迷企業、循環企業の違いの判断は何よりも重要だという事が分かる。これらの何れに分類されるのかを知る上で、企業のBSの変化を見る必要がある。これらはキホンのキで、初心者にこそ重要なことだ。PERの説明よりも重要なことで、この判断ができてからPERが意味を成す。この本はそれを教えてくれる。基本的なことは理解する流れを間違えなければ何も難しいことではない。しかしそれが最も重要なことなのだ。この本はよくまとめられていて、流れも良い。財務諸表や各指標、それぞれに深い関連性があるのがよく理解できる作りになっている。それぞれを個別で理解するのは危険なのだ。この基本的なことを理解していない投資家は、残念ながらこのような優れた本を読んでいなかったんだろうと思う。 著者は若いですがよく基本を抑えており、分かり易い流れで説明をしています。それだけ深い理解をしているのだと思います。この本を読むと株式投資においての基本がROEというのが良く分かります。企業分析ではまずBSとPL、そしてその関連であるROEを抑えていないと駄目なのです。
2015.11.15
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みきまるさんに触発され、オススメ投資本シリーズをやりたいと思います。長期シリーズは久しぶりですね。本当は以前予告していた「常識を疑おうシリーズ」をやろうと思っていたのですが、そしてその為に「MEANINGの投資手法」を公開したのですが、何だか常識を疑おうと声を大にして言おうとしても、その常識に捕らわれている人が現在の市場参加者に殆どいないというのが現状のようで。むしろ、「みんなもっと基本に忠実にやろうよ」と反対のことを書きたくなる始末。僕も今現在バリュー投資寄りの立場で投資をしているのは先に書いた通りです。やれやれ、といった感じです。「常識を疑おうシリーズ」として書いた幾つかの文章が現在お蔵入り状態です。 閑話休題。今回新たに「オススメ投資本シリーズ」と銘打って、僕が今まで読んできた投資本の中からBEST10を1位から順に発表していきたいと思います。普通の発表と順番が逆ですね。皆さん興味がないと思いますが、それでも僕は人並みのバリュー投資家よりは随分多くの投資本を読んできました。僕がオススメする本はそこそこ優れた本だと思います。また、僕は皆さんご存知の通り少々変わった投資家です。なので誰も紹介したことがない、聞いたこともないような本がでると思います。大抵の投資本は読み尽くしたよ、という投資家さんでも読んでない本が出てくるかもしれません。本当は僕は投資本よりも経済本を多く読んでおり、様々な観点から市場を見ることが出来るためにも経済本を紹介したいのですが、まぁそれはあるかどうか分からないまたの機会に譲るとします。一番紹介したいのは海外純文学なのですが、割愛。BEST10だったらほぼ全てロシア文学で埋め尽くされるでしょうしね。僕の文章は、ドストエフスキーの影響が大きいです。文章を書くときにドストエフスキーのような文章が頭の中で埋め尽くされるような、そんな悪影響がありました。あります。 閑話休題。2回も閑話休題する文章ってどうなんでしょうかね。最近は『むぎゅ。』に投稿する文章は練りに練って、下書きして推敲して暫く温めて、時間を置いて読み返してまた推敲して、タイミングを見計らって投稿する、そんなのばかりでしたから久しぶりです。文章を書くって楽しいですね。僕は思いつくままに文章を書くのが好きだった。忘れていた感覚を思い出した感じです。何が「バリュー投資に騙されるな」だ。そんなもんクソ喰らえ。株式投資なんて好きなようにやれば良いんだ。またリンク厳禁で好き勝手やろうかな。もうこれ以上アクセス数は要らんよ。一体僕は誰に向かって文章を書いていたんだろう。推敲に推敲を重ねて書いた文章なんて何の価値があるんだろうかね。昔の『むぎゅ。』の文章の方が光り輝いているよ。信用取引で破産した頃の方がずっと活き活きしている。今は何だ、誰に何を批判しているんだ。このブログの存在意義はあるのか?山のような投稿待ち文章を消化するだけのブログになっている。本末転倒だ。まぁいいや、全然閑話休題していないし。 そんなこんなで新シリーズ始めます。
2015.11.11
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利潤を追い求めていては、損失が大きくなる。儲からなくても良いじゃない。完璧主義には株式投資はちょっと辛い。神経質では暴落相場が耐えられない。融通が利かなければ相場転換期の対応が遅れる。マニュアル人間では理由が説明できない事に納得できない。形にこだわれば枠にはまる。適当に力を抜いて、好きなようにやれば良い。肩肘張ってたって良い結果が得られる訳ではないからね。
2015.11.06
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