【粗筋】
松茸売りがきて、「ええ、松茸ぇ」と売っている。
「ちょいと松茸屋さん、見せてちょうだい。まあ、これはまた大きくて立派だねえ。おいくらなの」
「へえ、15銭で」
「手頃でいいけれど……これだけ大きいと食べきれるかねえ……ああ、こちらの小さいのなら……こちらはおいくら」
「へえ、15銭で」
「あら、大きいのも小さいのも同じ値段なの」
「はい、松茸はみな突っ込みでございます」
【成立】
昭和の頃には「松茸」と題した小噺集として演じられていた。「突っ込み」には分け隔てせずに全部を一緒に扱うことという意味があるが、最近通じないので演じられなくなっていると思う。もちろんこれと、女性に突っ込む意味を掛けたのだが、そちらのことはうぶな私にはよく分からない。
三遊亭円歌(2)は、これを最初に演って、「あたくしも、この……『松茸』のはなしを、いくつか、つッこみで申しあげますが……」と言って次の噺に掛かっている。この「つっこみ」も、分け隔てせずに一まとめにすること。
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