音楽三昧+α

音楽三昧+α

2026.10.02
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カテゴリ: ブラジル





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 ブラジルへの愛を、透き通った歌声にのせて、フィーメール・ヴォーカルの実力派、アメーリア待望のニューアルバム。

 去年ブラジルに行った時、たまたま縁あってパウロ・セザル・ピニェイロのお宅に招かれた。彼の家の庭で彼が手ずから焼いてくれた肉を食べながら、延々明け方近くまで”飲めや歌えや”をやったわけだが、その時のメンパーというのが即ち最近の彼の共作者たちであるセルジオ・サントス、モアシール・ルス、マウリシオ・カリーリョ等、そして彼の家族関係一妻のカヴァキーニョ奏者ルシアーナとその姉であるアメーリアであった。アメーリアは、義兄であるパウロ・セザルの仲間たち、また彼女自身の一族一弟のハファエル、夫のクリストーヴァン、姉婿であるパウリーニョ・ダ・ヴィオラ等一級のMPBミュージシャンたちに囲まれて、常に彼らの最新の作品に接し、そしてそれを彼ら自身による伴奏の下で歌うことを許されるという、とても恵まれた立場にいる歌手である。このCDは、そんな彼女の日頃の音楽生活をそのまま録音したものであり、また同時に”パウロ・セザルー家”の最新の成果の一端でもある。(笹子重治)

 サラヴァ・ブラジル(Sarava Brasil)

  アルバムの幕開けを飾るタイトル曲。名コンビによる作品で、ブラジルの音楽や文化への敬意(Saravá=祝福・挨拶)が込められた、オーセンティックで美しいサンバです。

 カマラー(Camara)

  実弟である天才ギタリスト、ハファエルが作曲を手掛けたナンバー。彼の卓越したギターワークと、アメーリアの優美な歌声が見事に融合した、本作の音楽的ハイライトの一つです。

 熱い思い(Chama Do Samba)

  夫であるピアニスト、クリストヴァンが作曲した楽曲。洗練されたコード進行とメロディラインに、サンバへの情熱(Chama=炎)を乗せた、非常に洒脱なアレンジが光ります。

 最後の季節(Estacao Derradeira)

  ブラジル音楽界の至宝シコ・ブアルキが、名門サンバ学校「マンゲイラ」に捧げたことで知られる名曲のカバー。ノスタルジックで胸を打つメロディを、アメーリアが情感豊かに歌い上げています。

 アメーリアへのサンバ(Samba Para Amelia)

MPB の巨人カエターノ・ヴェローゾが、アメーリア・ハベーロのために直々に書き下ろした極上のサンバ。彼女の持つ上品なキャラクターや歌声の魅力を最大限に引き出した名作です。

 見解(Ponto De Vista)

  80年代ブラジリアン・ロックの伝説的シンガーであるカズーザと、鬼才ジョルジ・マウトネルの共作。これをあえてアコースティックで深い味わいのあるサンバ/MPBのフォーマットに落とし込んで歌っています。

 あのころ(Aquela Felicidad)

  「サンバの女王」と称されるドナ・イヴォーネ・ララの作品。古き良きリオの情緒、過ぎ去った幸福な時間を惜しむような、サウダージ(哀愁)に満ちたメロディが心に響きます。

 心の歌(Cantando)

  姉婿であるパウリーニョ・ダ・ヴィオラの作品。彼の持ち味である、伝統的でありながらも都会的で洗練された「泣きのサンバ」の世界観を、親族ならではの深い理解で見事に表現しています。

 放浪者の夢(Boêmio / Depois Dos Arcos II)

  リオの夜の街(アルコス・ダ・ラパ)の情景や、ボヘミアン(放浪者)の生き様を描いた情緒ある楽曲。カエターノ・ヴェローゾが自身の楽曲の歌詞内で、アメーリアが歌うこの曲を絶賛したエピソードでも有名です。

 人生(Salmo)

  弟ハファエルと、ブラジル最高峰の作詞家アルディール・ブランコの共作。「Salmo(賛美歌)」というタイトルの通り、人生の機微や祈りのような深みを持った、厳かで美しい楽曲です。

 愛するマンゲイラ(Declaracao De Amor A Mangueira)

  マンゲイラ(緑とピンクのチームカラーでん高名なサンバ学校)の象徴的な大御所、ネウソン・サルジーニョによるマンゲイラへの文字通りの「愛の告白(賛歌)」。伝統的なサンバのステップが目に浮かぶような、小気味よくも温かいナンバーです。

 もしも・・・(Se Eu Soubesse)

  アルバムの最後を締めくくるのは、再びパウリーニョ・ダ・ヴィオラの作品。しっとりとした余韻を残すアコースティックなアンサンブルとともに、アメーリアの美声の余韻に浸ることができる極上のエンディング曲です。

 アメーリア・ハベーロ

 スペシャルゲスト  ハファエル・ハベーロ(弟)

20 世紀後半のブラジルが生んだ「天才・至高の 7 弦ギタリスト」。若くして亡くなりましたが、彼の超絶技法と深い表現力は今も伝説となっています。

  クリストヴァン・バストス(夫)

   ブラジル音楽界を代表するピアニストであり、作・編曲家。洗練された美しいアレンジでアルバム全体の音楽的クオリティを支えています。

  パウリーニョ・ダ・ヴィオラ(姉婿)
「サンバの貴公子」と称される、現代サンバ界最高峰のシンガーソングライター。アメーリアの姉(ルシアナ・ハベーロ:高名なカヴァキーニョ奏者)の夫にあたります。

 解説:石山和男 対訳:好美まどか

 TARTARUGA(オーマガトキ) SC-3129

 発売年月日:1993年7月25日

 購入年月日 :1993 年 7 月 31 日 ( 新星堂犬山店 )






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Last updated  2026.10.02 05:57:31
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