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2014/07/09
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カテゴリ: 日常
転勤で京都に住むようになった友人が、京都はパン屋が多いねと

してパンを並べている小さな店は今もあちこちに発見します。

京都のパン屋01

全国ランキングを見ると、1家族あたりのパンの消費量は一昨年
までは京都がずっとトップで、神戸が2位か3位でした。
昨年は神戸にトップを奪われたようですが、ま、どちらにしても
関西はパンの消費が多いとのこと。西高東低です。

パン消費全国図

<総務省の家計調査から都道府県別パン消費量ランキング> 2008年


京都にパン屋が多い理由について、ある記事では

・職人の町なので手軽に食べられるパンが好まれた
・美味しいパン屋が多い

などと言っていますが、私なりの見解では、
1.神戸に西洋人が集中した歴史的背景
2.大量生産のパンメーカーによる大衆への販売攻勢
3. 購買層が厚いため、質の高いパンが提供される
         の3点じゃないかと思います。

1.については歴史的な理由。横浜と神戸では開国に伴い西洋人街が
出来、多くのパン屋も開業したため、一般市民にもパン食が浸透し
ていきます。それで一昨年度の消費量は京都がトップだが2位が神戸。
ところが横浜はなぜか18位。


ほとんどの外国商社が移った為に神戸は大きく発展し、洋食を提供
する店が増え、パンの需要も高騰。近隣都市にも洋食やパン食文化
が広がっていったのではないでしょうか。


2.の量産については、昭和に入ってパンが一般国民に普及し始めた頃、
職人的生産の関東に対し、関西で豊富な電力、機械化、イースト菌

そして街頭で派手な販売攻勢をかけたため、関西では一般大衆へと
パン食が広まったようです。

関西からアメリカ風の食パンが普及し、朝食のトーストが徐々に家庭
へ浸透していった、という記述がありました。なので、パンが間食的
だった関東に対し、関西では主食的な扱いになったのも原因では...。


そして最後の3.については、結果的に美味しいパンが多いという理由
にも重なりますが、購買層が厚いので需要が高まる。だから多くのパン
屋から豊かな商品が提供され、結果的に消費量が上るという事ではない
でしょうか。

つまり、ランキングでの購買量に加えて、ランキング対象外の単身者や
近郊からの観光客による需要もかなりあるため、暑い購買層が形成され
ている。だからパン屋が増え、競合により良質で好みのパンが手に入り
やすくなり、結果的に消費量を高めているという事と推測されます。

近郊からの観光客というのは、ブログやグルメの口コミなどを見ると
パンを目当てに街歩きをする人も結構いるからで、これによる評価や
購買の動機づけが、パン屋業界に少なからず影響していると思われます。


そんなわけで、京都や神戸にはパン屋さんが軒を並べて競っています。
私の家から自転車で5分の範囲には14~15軒のパン屋さんがあります。
ただ、最近のおしゃれなお店には高くて堅いパンが多く、おまけに
店名がさっぱり読めないので、じいさんにはちとツライ。





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最終更新日  2014/07/10 01:55:15 AM
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