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2016/06/07
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カテゴリ: 音楽
日記は時おり書いているのですが、まとまらなくて放置したのがどんどん溜まっていきます。どうもすみませんね。

今回の話題はレコードのサイズです。
京都の「おもちゃ映画ミュージアム」で「SPレコード展」が企画されたので、スタッフの私は展示資料としてレコードの大きさを調べました。ところがサイズは「いろいろあった」というアバウトな記述ばかり。ちゃんと寸法が表示されてないので、どうも誰も把握してないようです。
なので展示会で集まったレコードを実測し、リストアップしました。すると下記のようになりました。

・外径500mm(約20インチ)映画用の長時間レコード
・外径400mm(約16インチ)放送局、映画館用
・外径300mm(約12インチ)SPレコード、30cmLPレコード
・外径250mm(約10インチ)SPレコード、25cmLPレコード
・外径220mm(約 9インチ)SPピクチャーレコード

・外径175mm(約 7インチ)SPレコード、EPレコード
・外径150mm(約 6インチ) SPレコード
・外径125mm(約 5インチ) SPレコード
・外径100mm(約 4インチ) SPレコード
・外径50mm (約 2インチ強)おもちゃ用レコード(声や音のメモ用)

SPレコードサイズ一覧図2


ずいぶんありますね。この調子じゃ、各インチごとに作られていたのかも知れませんね。
なお、世界最大といわれる50cmのレコードは、北海道新冠のレコード館に展示されているそうです。40cmのは業務用で、どちらも今回は入手が出来なかったのですが、それ以外のレコードは展示会で揃ったものです。展示の撤収中に思いつき、テーブルに並べて撮影したのであまりキレイには撮れてません。ご勘弁ください。

SPレコードサイズ01
<画像:LPレコード一覧>

SP盤がこんな混沌とした状態だったので、LP盤やEP盤が登場した時には、サイズを30cm、25cm、17cmの3種に標準化され、現在に至っています。

デジタル時代に入っても、レコード盤の技術は電子情報の媒体としても使われ、CD、DVD、ブルーレイ、すべてが光ディスク規格の120mmに統一されています。

なぜ120mmになったかの理由はよく語られていますが、ベートーベンの「第九」が入るサイズだということです。コンパクトディスクを開発したフィリップスが1時間収録の115mmディスクを提案したのに対し、技術提携を持ちかけられたソニーの福社長・大賀氏が75分の120mmなら大概のクラシック曲が収録できると強く主張したからと、ソニーの社史にありました。




ちなみに、レコードは外側から中心に向かって読み取ります。外側の方が走行距離が長いので、いい音質で録音出来るからです。

フロッピーやハードディスクも外からです、しかし光ディスクは中心から外に向かって読み取ります。その理由は中央の方が揺れに強い、起動点がわかりやすいなどの理由があるようで、外側と内側で回転速度を変化させ、読み取り速度を一定にしているそうです。なんかすごいですね。


ただし開発当初、レコードでも内側から録音されたものも存在しました。フランスのパテ社が開発したセンタースタート盤です。それは映画と連動して上映するためのレコードでした。中央のラベルにスタート位置の目印をつけ、フィルムと連動させたのだそうです。

ほんとに、レコードと一言で言っても、この100数十年の間に様々な種類が開発されたのですね。





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最終更新日  2025/04/25 07:05:33 PM
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