リバーサイド・カフェ

リバーサイド・カフェ

PR

×

お気に入りブログ

異論相次ぐ再審法改… New! ゴーヤテンプルさん

コメント新着

聖書預言@ Re:フチ子さんのご先祖・一閑人(08/23) 神の御子イエス・キリストを信じる者は永…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2023/05/29
XML
カテゴリ: 音楽

(ハープは10世紀にはアイルランドの王族たちが愛用し、国のシンボル的楽器でした)



さて、幾つもの記事の中で特に充実した資料を見つけたので追記させてもらいます。
小村志保さんという方の『「ダニー・ボーイ」の歌をめぐる一考察 』という論文で、歴史的な背景からの詳しい記述がされており、とても読みごたえがありました。

ダニー・ボーイはロンドン/デリー出身?「ダニー・ボーイ」の歌をめぐる一考察(PDFデータ) (これは12ページもあるのでちょっと読みづらいかもしれません。)

この論文によると、この曲はその歴史的背景と深く関わりながら変遷してきたそうです。アイルランド北部で生まれた曲が、イングランドからの侵略や迫害のもとで消滅しかけ、それを守ろうとする人々によって歌い継がれ、記録されてきたとのこと。
そんな経過の中で様々な歌詞が付けられたり、編曲されたりして沢山のバリエーションを生み、広く人々に広まっていったようです。
また「ロンドンデリーの歌」という題名は屈辱的だとする声もあります。この地名はイングランドの植民事業で名付けられたので、古来の地名の「デリーの歌」と呼ぶ人々も多く、今日もなお、沢山の血が流された紛争の歴史が尾を引いています。
とりあえず今回は、先日に記したことへの補足として、沢山あるバリエーション曲を整理し、 この曲の誕生から今日までの変遷説を自分なりに時系列でまとめて、図にしてみました。


ダニーボーイの変遷図>
16世紀末に作られたとされる「丘の上のエドモンド」から、「若者の夢」が生まれ、それが「ロンドンデリーエア」と「ハイド城」に分かれて、それぞれが「ダニー・ボーイ」と「庭の千草」に至るという説を図示しました。
また「オカハン族の嘆き」が「若者の夢」の原曲だという説もあるので、付け加えてみました。
なお 「庭の千草」が「ダニーボーイ」の類型とされているのですが、私にはどう見ても同じ曲とは思えません。でも専門家によると類型と見なされるようです。


The groves of Blarney, "'Tis the last rose of summer"
(「庭の千草」の元歌の「ブラー二―の森/最後のバラ」と表記されたハープ演奏)

伝統音楽の世界では人から人へと伝わっていくうちに韻律や音域が変わったり、歌詞や構成が変化したりします。そのため異なる曲に思えても同じ曲から発展した場合があり、構造を注意深く分析することで根幹が同じ旋律だと判断できるそうです。(19世紀の音楽収集家ペトリーの論)



(追伸)
アイルランドの悲痛な歴史を見ると、ロック・ギタリストのゲイリー・ムーアがいつも怖い顔をしていた理由がよくわかりました。また、別の情報によれば、ムーアの葬式でも彼の息子がダニーボーイを弾いたそうです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023/12/29 11:50:57 PM
コメント(0) | コメントを書く
[音楽] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: