絨毯屋へようこそ  トルコの絨毯屋のお仕事記

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2007年01月28日
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カテゴリ: 社長の一人言
学校の前期が終わり、子供たちは2週間休暇に入った。

まだ1年生ということもあるのだろう。(たぶん絶対評価で)3、4、5と3段階で、全部5だった。
その前にもらった生活行動の評価も5以外見つからなかったので(生徒の多くが同じ評価なんだろうと思いつつ)、こう見えて実は「大」がつく親バカであるから、すぐに日本の祖父母に電話をかけさせて報告させたりした。
本人は通信簿、ってなあに? って感じなんだけど、親バカだから仕方がない。初めての子供で初めての通信簿なんだから、ちょっとぐらい舞い上がるのも仕方がない・・・。
でも・・・私も小学校時代は5以外はもらったことがないけど、結局、トルコで絨毯屋であるから、人間通信簿の評価だけじゃわからないし、どうしようもないけどね・・・。(私の場合、自分ではこれで満足しているわけだけど・・・・・一族からの私の評価はオール1である)

通信簿といえば、今回は私は通信簿をつける立場になった。
テストの点数といえ、他人を評価するというのは簡単なようで難しい。
語学だから、テストや会話の評価で割り切って点をつけるしか方法はないんだけど・・・・。



日本語講座は初級コースの生徒たちは、出席率が80%を超える17名全員が合格し、修了証をもらえることになった。
講座の試験は3つの点数で評価される。
1つは通常の書き込み式のテスト。(アンカラの文部省へ提出)
2つ目は会話を含む、聞き取り書き取り。
3つ目は実際の語学習得レベルと普段の授業への取り組み態度。

これを100点満点で評価し、3つの点数を足して3で割る。つまり平均を出して、5段階評価で1~5まで成績をつけるのである。
44点以下は1で不合格。平均が70点以上で4、85点以上で5になる。

書き込み式のテストでは、20代の女性が100点をとり、軍人さんが99点、アドナンが97点、以下94点・・・・・・・・64点と続いた。
総合評価で17名中5名が4で、12名が5という成績。
実際、生徒たちは4か月間という短いクールでこれだけのことを覚えたのだから、優秀である。

通信簿とは別に、私が一個人として評価したいと思っているのは43歳の主婦。約1か月遅れて入ってきたのに、彼女は遅れた分、ひらがなの読み書きを授業で受けることなく、自分で勉強してきて、あっという間にみんなに追いついた。今では誰よりも単語を覚えているし、何よりも日本をいつか旅行で訪ねることを目標に、授業でも積極的に発言するし、すばらしい。


100点をとった20代の女性は、ひらがながとてもきれいに書ける。授業のノートもきちんととるし、その文字のうまさに感心していた。
彼女が書いたのを知らなければ、日本人が書いたと誰もが思うだろう。
彼女曰く「アラビア語も習っているから、曲線に抵抗がないのかも・・・」というけど、覚える人は覚えるものである。
彼女の学歴は小卒で現在は家事手伝いある。日本語ももちろんこの講座で初めて触れた。気持ちさえあれば、学校以外でもいくらでも学べるということである。


この市の講座で初めての授業で初めての生徒となった17名。

最初は生徒同士、お互いにギクシャクしていた部分もあったと思うけど、最後はとてもいい雰囲気にまとまったし、また中級コースの4か月間をともに過ごす。

1年生が2年生に進級して、新入生が入ってきて、急に大人になるように、生徒たちが言ってくれる。
「みんなで順番に初級コースに参加して、(トルコ語の下手な)先生を、通訳して助けてあげるよ!」。

初めての生徒たちのこの言葉に感動しつつ、次の初級コースの生徒たちと顔を合わせる日も楽しみにしているミフリ社長・・・・もとい、ミフリ先生である。





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Last updated  2007年01月29日 03時16分19秒
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