24階のミミック

24階のミミック

2006.03.09
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カテゴリ: 育児
 このところ更新がとまる。単純に忙しい、というのもあるかもしれないけど、 心の余裕の問題

 3月に入ってから泰くんと2人の生活が、なんとなくうまく回らなくなってきた。 反抗期 といわれる時期に入ったのか、ことあるごとに泰が否定的な言動を繰り返し、泣き喚いてはママと衝突するようになった。ママのほうも マタニティブルー なのか、安定している時期にもかかわらずイライラがとまらなくて、ゆっくりじっくり泰のペースにあわせていることができず必要以上に声を荒げたり怒ってしまったりすることが増えた。
 そして、怒ってしまった後はそんな自分がいやで、ますます落ちこんでイライラする。
 今は一緒にいる時間が辛いほどで、プレがに終わってから夜までどうしていようか、と憂鬱になるくらい。

 今までもずいぶん日記にグチを書いてきたけれど、 グチが書けるうちはまだまだ余裕があるのかも 私が家出をした 。
 朝から、朝食に出したものをいちいち「○○がよかった」「こっちのほうがいい」「これは食べたくない」と、一口も食べずに ネチネチ文句言う ことから始まり、何度誘っても言ってもトイレに行かず、遊んでいて最後タタミにもらす。何か見てほしいものがあるからといって、ことあるごとに「きてよぉっ!きてよぉっ!」と呼びつけ、家事が進まないのがイライラしてつい生返事をすると、「うん、じゃないの!」と怒る。
 子供なんて本当に世界は自分を中心に回っているのだから、上手にあしらえるときはあしらえるものだ。でも、 自分に余裕がないとなかなかできることではない 。
 時間に追われていたり、気持ちに余裕がなかったりするとついつい怒鳴り声が先行する。そしてそんな自分がいやになる。

 子供がものすごい勢いで泣きつづけていると、家の中にいてはどこにいても泣き声が追いかけてくるので最後は自分がどこかへ行くしかなく、とうとう昨日は家出してしまったのだった。朝も早いし、どこも行くところはないし。何より自分がイヤになっていて、早朝の誰もいない公園にいってめそめそ泣いていたりした。でも昨日は寒かったし、自分を動かしたくて坂道を見つけてはひたすら登っていたら、近くのZ寺にたどりついた。

 普段行ったことのない奥のほうの坂道をさらに登っていくと、こんなに近くに住んでいるのに見たことがない池があり、池の真中にお不動さんの石像がたっている。清流・湧水の寺であるZ寺には池や流れがたくさんあるのだけど、近くの池に注ぐ水の音を聞いていると、段々と怒りが自己嫌悪でぐちゃぐちゃの気持ちがおさまってきて、気がつくと池の端に、赤い椿の花が浮いているのが見えた。
 椿って、花びらじゃなくて花ごとぼとりって落ちるのよね。まだ綺麗な赤いツバキが、石のむこうに浮いているのを見ると、不思議なおちつきが戻ってきて、家に帰ろうと思った。池の真中にたつ小さなお不動さんに「自分がつよくなれますように」とナムナムして家に帰った。

 そんなふうに毎日毎日、少しずつたまってきていたのか。自分なりに解決しているつもりだったけど、やっぱり自分がアップアップしつつあるのがわかってきていたし。

 余裕がなくなっていくと、最後には 話す気力 すらなくなってくることがある。「話しても、ムダ」な気になってしまうのだ。子供と接していないパパには、この究極の状態は理解できないし、小さなことばかりだから一つ一つ後から聞いても、人には些細なことでしかない。夜中、天使の寝顔しか知らないパパには「なんてかわいいうちの子」でも、私には「寝ていればこんなにかわいいのにどうして目を開いたらあんなに憎たらしいんだろう」という悲しみを伴った寝顔だ。だから、パパが「ほら、かわいいよ、かわいいよ」と夜中言えば言うほど、私はそんなパパにいくら話してもムダだという孤独感が高まり、ストレスが余計ひどくなる。こうなると、もうパパですら私の心を追い詰める 敵 だ。敵だ、敵だ、私を追い詰める、 テキ ダ……。こんなふうに思う 自分がキライ 、 キライな自分を作り出す泰もイヤ しかしそのいいところだけを持って行こうとするパパ はテキ……。

異常な状態 に気づいていながら、自分でもこうなるとどうしていいかわからない。解決の方法が見つからなくて、一人で悩んでました。こんなこと、書いているのは もちろん後からだから 。そのときは書いている余裕なんかありません。 書いて解消できるのは、まだストレスが軽いうち 。

 この異常な状態をなんとかしようと、私おかしいよね、とパパに話していると、パパに「(心の)病院行けば」といわれるのもイヤだった。こういう状態を作り出した一因になっている(と思われる)当人は自分にその原因があるなんて微塵も思っていないのがよくわかるから。私だけが異常なのね、とますます悲しくなるだけだ。

 自分ってこんなに弱かったっけ、と思い知らされる毎日。うちのパパは、心が強すぎるのよね。強いから、些細なことでこんなふうになってしまう弱い人間がいるなんて理解できないんだろうな。


 3月の9日に話を戻すと、この日は1時間の家出でなんとか落ちつく。朝8時半から9時半まで、泰くんを一人家に残して外出し、心が落ち着いたところで帰宅してみると、フルチンの泰がちょうどリビングで片足をパンツにつっこんだところだった。泣いていたかと思いきや、私が帰ってきたのを見ると「今ね、パンツはくところなの」とご機嫌だ。
 あぁあ……(^^;) ちょっと気が抜けて「はけたの?」とやさしく聞くと、一人で頑張ってトイレに行ったらしい気配。でも、トイレにもらしたパンツとズボンが脱ぎ捨ててあって、それでパンツをはきかえることにしたらしい。ママがいなくなったのは、 和室でおしっこもらしたからだと思っているらしい 。

 ん……。パパと泰は本当によく似ている。 原因はただ一つだと思っている んだよね。そんな、つまんないことだけでママがいなくなるかよ。私がキレる理由、それはそんな簡単なものじゃないんですけどね(笑)。言ってもキリないし、泰の一応の努力は認めてあげたいし、家出したことで少しばかりまた心に余裕の隙間ができたので、機嫌を直して着替えの手伝いをし、もう怒ってないという証拠に 8段ホットケーキ まで作ってあげることができた。
 仲良く過ごしていればこれほど楽しい相手なのに。ホットケーキを作ってあげたときの泰のうれしそうな顔を見ると、また自分がなんであれほど朝怒っていたのかもわからなくなる。

 機嫌を直した午後は、泰をつれて子供英語教室の無料体験に行った。先生はやさしいアメリカ人女性で、教師として腕がいいのか、最初引きまくりで何もしようとしない泰を上手にリードし、いつのまにか泰が自分から「ばたふらーい!」「わー(るど)」などと叫ぶくらいにまで引きこんでしまうのがすごいと思った。
 泰もなかなか楽しかったらしく気に入ったのだけど、3歳児クラスはもう一つあり、そちらは会話というよりリトミックに近く、歌ったり踊ったりのアクションが多いクラスということなのでそちらも体験させてもらおうと思ってこの日は入会を保留。土曜日再び来ることにした。

 そんなんで、午後は平和にすごしこの日は終了。
 今の自分は、 毎日が綱渡り みたい。あやうい自分のバランスを保つのが精一杯。この状態がいつまで続くのか……。

 平和は長く続かない。もともとミルクピッチャーくらいしか余裕がないんだもの。この平和は翌日の 大噴火の前の微震状態 にしか過ぎなかった。

 この翌日、3月10日のことは、1ヶ月後になってから書くことになりました……。





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Last updated  2006.04.19 10:39:04
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