24階のミミック

24階のミミック

2010.09.11
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 泰くんは、2年生になったこの春から「チャレンジ2年生」を始めた。親世代にとっては進研ゼミといったほうがとおりがよい通信教育講座の小学生版だ。
 パパを説得して4月も終わりになってから大急ぎ申し込んでしまったのだった。

 実際に教材がきて、ガイドDVDを見たり、教材をしまうボックスを組み立てたり、添削問題である「赤ペン問題」を出していくとそのうちもらえる景品のカタログを眺めたりしていると、これがなかなか面白い。小学生じゃなくたってわくわくしてくる。
 もらえる景品は非売品も多く、ゲームやスパイグラスなど、子供がわくわくして頑張りたいって思えるようなものがそろってる。副教材の本を開けば、昔 学研の「科学」や「学習」といった雑誌で紹介していたような科学記事や実験がわかりやすくたのしく書かれていて、泰くんも目を輝かして読んでいる。おすすめの本も紹介されてるし、よく考えられている教材だとわかった。
 自分が子供のころから進研ゼミってあったけど、ん十年の実績を重ねて、本当に進化して素晴らしいシステムを作ってきたんだな、と感じた。

 それでも忙しい小学生、毎日やれば15日くらいで終わる教材もやっぱりたまってく。まあ泰くんの場合はおけいこに週2日、病院通いが必ず週1~2回は入るので、一人で放置しておけばそうなるのはわかってるんだけど、短い放課後に友達とも遊びたい、宿題もやらなくちゃ、弟とも遊んであげなきゃとなると、あんまり怒ってばかりもいられない。
 結局、月末に必死こいて一日5枚も6枚もやって、あわてて赤ペンを出すという結果になっているけれど、それでも本人、毎月新しいチャレンジの袋が届くのは楽しみらしい。副読本に加え、科学工作のおもちゃみたいのも入ってるのがすごく楽しみらしくて、来ると真っ先にあけては作って喜んでる。

 それを見ている颯ちゃん。毎月大きな袋がお兄ちゃんだけに届き、中に面白そうな工作おもちゃとかきれいな絵本がいっぱい入っている。それがくると、お兄ちゃんに「遊ぼうよ」といっても「お兄ちゃんチャレンジで勉強するから待っててね」と一人付属の勉強タイマー(これもキラキラしてる上に勉強続けるとゲームまでできるスグレモノ)をもって机にむかってしまう。邪魔するとママに怒られる上、タイマーには絶対さわらせてもらえない。


 大きな袋がまた届いた。颯ちゃん、なぜか「今度はきっと自分のだ」と信じてた。だっていつもお兄ちゃんばっかりくるはずがないもんね

 ところが、お兄ちゃんが袋に手をかける。
「だめ、颯ちゃんの!」
 ママが無情にも「お兄ちゃんの」と言った。朝のことで、パパも見ていた。

 ぷちっ!
 颯ちゃんがキレた!
 「またお兄ちゃんのぉ! 颯ちゃんの何にもなぁい! 颯ちゃんに何にもとーどーかーなーいぃ!」
 地団太踏んで悔しがる。

 イカってまわりのDMとかを投げ捨てる。


「颯ちゃんもしまじろうとってあげなよ」

 ママはこういうの全然平気なんだけどね。お兄ちゃんの昔とってたけどやらなかった教材を出してきて与えたらいいんじゃないかと思ってたけど、やっぱり兄弟は平等じゃなきゃいけないらしい。かわいそうっちゃかわいそうか。

 んで、その後夏休みおわっちゃったけど、この日ようやく颯ちゃんのしまじろうを申し込みました。

 颯ちゃん、すっごく楽しみにしてて、次の日すでに発送されていたDMをみて、「これ、颯ちゃんの? 颯ちゃんの?」とうれしそうにあけてる。
 とにこにこ作っている。
 これを見ると、さすがにママも内心申し込んでよかったぁ、と思いました。

 最短で3日でくるらしいけど、颯ちゃんは喜んで使ってくれることでしょう。
 長男には求めずとも与えられる。下の子は、求めないと与えられない。これ、性格形成に影響及ぼすよなぁ。





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Last updated  2010.09.14 12:05:47


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