24階のミミック

24階のミミック

2011.05.19
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 長男の泰くんの学校では、3年生になるとカイコを育てることになっている。カイコ‥ムシ‥キモイ‥としかないおばはんの発想ではとんでもない授業だが、新学年の保護者会で嫌そうな顔をしたら先生にキッとにらまれた。

 子供のためなのだからここはやっぱり我慢、である。
 夏休みまでにマユになると、どうにか学校で保管してもらえるらしいのだが、夏休みまでにマユにならないと家庭で冷凍庫保存しろという話なので、何が何でも育て上げねば。

 そういうわけで、一生懸命近隣の桑の木を探してまわり。

 図書館でカイコの本を借りてみたり。母が率先してやってみた。


 そして、今日、例年より10日ほど遅れて、カイコが我が家にやってきた。
 飼育用としてもたせたお菓子の箱をうれしそうに差し出す泰くん。

 ぎょえーーーっと内心思いながらも平静を装ってフタをあける。

 すると、中には数枚の葉っぱ。おそれていた白い長いやつはまだいない。


 といって小さな葉っぱをめくった。

 すると、6~7ミリほどの小さな、小さなカイコがいた。
 おーーー。小さい。‥‥‥。なんか、かわいい‥‥‥


 大きくなるとキモイよ、と泰が言う。でも、小さい奴は、予想外にかわいいヤツだった。
 全然動かない。

 新鮮な桑の葉をあげたほうがいいんじゃない?というと、さっそく近くで見つけた桑の葉を泰がとりにった。

 きれいに洗って、ちょっと乾かしてからもう一度入れてみる。
 じーっと見ていると、一番はじのやつがちょっと頭をあげて、それからおしりをひょいとまげて、ぷりっとフンをした。すごく小さい、点のようなフン。

 自分から動く気配がないので、さっき洗ったきれいな葉をそうっとのせてやった。
 すると、新鮮な桑の葉の匂いに気づいたのか、さっきのやつが頭を静かにその葉に乗せた。

 もぐもぐしているかんじではないが、とりあえず認識してくれたらしい。

 うーむ。不覚にもムシにかわいさを感じてしまったわ。
 でも、どうせ飼わなきゃならないのだから、小さいころから見ていたほうが愛着もわくってものよ。でかくなってもあまりキモく感じないよう、一生懸命お世話するか。






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Last updated  2011.05.19 16:58:56


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