2006 6/3(土)
3月から不調を引っ張っている義父ですが、更なる検査が必要になりました。
この検査は一応手術も前提としているので先に家族と担当医との面談で詳しい病状を聞く一方で、義父への情報の量や伝え方、タイミングなど家族としての希望を伝えました。
またかかりつけの内科の主治医にも義母と二人で相談にいきました。
家族としては病気のことや義父の今の状態について主治医としてどう思うかを聞きたかったからです。
手術の必要性は分かるものの一般的なリスクに加えて義父の精神状態の変化についての心配も大きく、そのあたりはずっと関わってくださっている主治医の意見を是非とも聞きたいと思いました。
主治医のF先生は手術の必要性を強調されると共に、義父の状態についても徒に心配しないように、とアドバイスしてくださいました。
「手術するかどうかを決める一つの要素として『F因子』というものを重要視していました」とF先生は勤務医だった頃のお話をしてくださいました。
もともとF因子は遺伝子やDNA関連の医学用語のようですがF先生が使われた言葉はちょっと意味が違いました。
「F=FACEです。顔つき、眼の力、表情にキチンとした意志があるかどうか。言い換えれば病気に対する心構えが顔に出ているかどうか...」
「私が見るところKさんにはまだかなりのF因子があると思います。いろんな条件を総合的に判断してもご本人さえ納得されたらゴーサインですね」
穏やかなF先生は30分以上をかけてゆっくりと丁寧に説明してくださいました。
高齢者の場合、体力は年々落ちていって普通ですから必要な手術であればなるべく早い方がいい訳ですよね。
義父以上に大きく揺れ動揺していた義母の心も少しずつ落ち着いてきたように見えました。
数日後、今度は義父がF先生を受診しました。
先生は私達から話を聞いたことにはまったく触れず、義父のグルグル回る話を辛抱強く聞いてくださいました。
その上で義父に対しても分かりやすく検査と手術の必要性を説明してくださいました。
長年F先生を信頼している義父ですから、先生の言葉は絶対です。
戸惑いや疑問などを発しながらも、義母と同じように少しずつ気持ちが固まっていく様子が私には分かりました。
両親に関してどんな検査や治療でも受ける本人がキチンと納得した上で(忘れることも多いのですが)階段を一つずつ上って行けたらと常々思っているので、現在までの状況は家族にとっても本人にとっても納得できる進み方だと思っています。
あまり先の事を心配しすぎては本人はもとより家族も参ってしまうでしょう。
F先生から教えていただいたF因子。義父がまだ持っているだろうF因子を私も信じてみようかと決めました。
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