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今日の午前中は横浜まで「作文についてのセミナー」に参加するために出かけていました。戻ってから、今日の授業の準備やらでどたばたとし、やっと一休みです私のチカラがあれば、一から作文講座を立ち上げても出来ないことはありません。今でも大学受験生の小論文対策はやっています。また、毎年のように、センター試験から私大の入試問題、高校入試問題はもちろんのこと、私立中学の入試問題まで目を通している塾教師はそうたくさんいないはずです。就職活動のエントリーシートの添削もしています。世間が何をもとめているのか、といった理解は誰よりもあるはずです。塾教師を二十数年間もやっています。というよりも、その前は十年間近く中学、高校の国語教師だったわけですしでも、一から立ち上げるには、いくつかの点で難しい問題があります。まずは、時間的な問題。私は、小5生から高3生までの指導をしています。それも、小中学生はほぼ全教科。高校生は英語と国語だけですが、それでも、小6.中3,高3受験生をかかえていると授業準備にはかなりの時間がかかります。私大の入試問題を1年分解くだけでも大変な労力が必要です。これは私立中学の入試問題にしても同じことです。作文講座を一から立ち上げている時間的余裕はありません。それと、こっちの方が大きな問題ですが、決まったフォーマットを準備しないと、多人数の指導は難しい、ということです。大学受験生の小論文の指導のように手間をかけていると、小中学生の作文指導でも、一度に数人を相手にするのが限度になってしまいます。これでは授業として成り立ちません。少なくとも、一度に10人程度の指導が出来るシステムを作る必要があります。もうひとつ。学習塾として作文講座をおこなうわけです。「お金をとれるモノ」にしなければなりません。お父さん、お母さんの財布のヒモをゆるめられるだけの「これならお金を出しても意味がある」といった講座である必要があります。そのためには、具体的な結果がもとめられます。この具体的な結果を考えなければいけません。というよりも、具体的な結果から逆算して、指導のイロハを導き出していく必要があります。いずれにしても、「これですべて」というシステムは世の中には転がっていません。いくつかのシステムをつなぎ合わせて、私なりの「かたち」に仕上げていかねばどうしようもありません。システム構築までしばらく時間はかかりそうですが、夏の小学生の講習は、国語の授業をほぼ「作文指導」にするぐらいのペースでシステム作りを進めていく予定です。東電の工程表よりは実現性は高いでしょう(笑)
2011.05.31
昨日は17時までの試験対策授業とその後の面談をひとつ終えて帰宅。妻も仕事だったので、娘が夕飯を作っていました。生地から自分で作ったナンとキーマカレーでした。ビールを呑みながらのカレーはおいしかったです。食事中に荷物が届きました。連休中に鎌倉の古本屋で見つけた「辻邦生全集20巻」です。新刊で買うと1冊7,350円が20巻で147,000円。それが全巻そろっていて5万円で出ていました。しかも、1、2巻以外はビニールがかかったままの未開封。いやぁ、ほとんど1ヶ月近く迷い続けましたね。悩みに悩んだ末に買ってしまいました。私は辻邦生の作品を高校生から大学生にかけて読みふけりました。一時は学習院大学にホンキで進学しようと思ったぐらいです。(その当時、辻氏は学習院大学で教鞭をとっていらっしゃいました。)ですからその本はほとんど持ってはいるのですが、やはりこうして全集となると未刊の書簡も入っていたりして・・・ 今はじっくりと読む時間はありませんが、老後の楽しみとしてとっておきます。辻邦生氏は1999年に急逝されてしまいました。いわゆる「売れ筋」の本ではないので、今では本屋で見かけることもほとんどありません。ですからご存じでない方も多いはずです。絶版になっているものも多いはずですが、「安土往還記」などは辻邦生を初めて読む方にはお薦めかもしれません。Amazonでは中古品もいくつか出ています。織田信長は今も大河などで描かれていますが、「安土往還記」を読むと、織田信長という人物の見方が変わると思います。確か「大学新入生に読んでもらいたい本100冊」の中の1冊にもなっていたはずです。辻邦生の初期の作品ですが、その文体には本当に酔いしれます。言葉というものはこんなにも「豊か」なのかということに気づかされる作品です。でも、良い買い物をしたと思っています。妻と娘にはあきれられたのはしかたがありませんが
2011.05.30
今日は一日中、中学生の試験対策授業です。といっても、対策授業は準備の方が大変で、私の仕事は当日はそれほどありません。何しろ演習が中心ですから。何をやらせるか、というのが腕の見せ所、ということでしょうか。miyajukuは基本的に特定教科だけの受講はお断りしています。基本は英数国の3教科。理社は選択制です。といっても、こうして試験前は全員が5教科を学習します。音楽があれば音楽も対策します。よく考えてみれば、中学生で英語が出来ない生徒は、他の教科も基本的にできないわけです。どの教科も連動しているのが中学生の学習です。私はそう考えています。今の時代、学習塾も消費者の嗜好に合わせてメニューをたくさん作り、自由に選択していただく、というのがトレンドのようです。そういった意味ではmiyajuku時代に逆行しています。でも、生徒の学力アップが学習塾の使命なのです。それが達成できる方法を追い求めるべきではないでしょうか。いずれにしても、miyajukuはめんどくさい塾だと思います。ああしろ、こうしろ、がこんなに多い塾もないでしょう。そうしたところは生徒には妥協しません。そもそも勉強ってめんどくさいものなのです。そのめんどくささをオブラートにつつんでもしかたがありません。さて、試験対策に戻ります。みんなめんどうなことに取り組んでます
2011.05.29
夏の講習の募集チラシが出来上がってきました。いつものように、神奈川県私塾協同組合に所属する塾で共用するものです。やわらかな明るさ、みたいなテーマでデザインと色を選んでみました。ぱっと見たときの印象はいかがてしょうか?このチラシは、県内を中心とした私立中学、高校さんとのコラボにもなっています。オモテ面には、これらの私学さんの夏のオープンスクールの日程が書かれています。ウラ面が神奈川県私塾協同組合に所属している各塾の夏の講習の募集内容になっています。今年度、協力いただいた学校さんです。湘南学園中・高等学校、鵠沼高等学校、湘南工科大附高校、八雲学園中・高等学校、アレセイア湘南中・高等学校、藤沢翔陵高等学校、聖セシリア女子中・高等学校、立花学園高等学校、北鎌倉女子学園中・高等学校、鶴見大学付中・高等学校、相模女子中・高等学校、サレジオ工業高等専門学校、相洋中・高等学校、横浜富士見ヶ丘中等教育学校、鎌倉女子大付中学・高等学校、横浜英和女学院中学・高等学校ご協力を心より感謝いたします。塾にとっては大事な生徒たちです。そんな生徒たちを送り出す中学、高校さんとの協力は欠かせません。こうしたチラシは、そんな学習塾と私立の学校さんとの有意義な協調かと思っています。
2011.05.28
今週は中学生の試験対策週間です。塾での学習は、ひたすらに試験範囲の内容をおさらいしていくことになります。いつも言っていることですが、定期試験の結果は、勉強が出来る、できないと関わりはありません。決められた範囲を、もとめられる通りにしっかりとなぞっていけば良いのが定期試験対策です。知力はほとんどもとめられません。そこを勘違いしないことです。真面目さ、丁寧さ、根気強さ、そんな能力がひたすらにもとめられるのが定期試験対策です。入試のための勉強と定期試験のための勉強は全くの別ものです。もちろん、当日のテストへののぞみかたも別のものです。たとえば、中1生ははじめて定期試験にのぞみます。彼ら、彼女らはまだまだ小学生気分がぬけ切れていません。定期試験というものがどういうものなのかがわかっていません。国語の四者択一問題で(ア)が正解だと思うと、残りの選択肢は読まずにとばしてしまう、というような問題への取り組み方をしてしまいます。英語のピリオドやコンマなどを簡単に忘れてしまいます。その1点がどれだけ重たいのか理解していません。大切なことは丁寧さ、慎重さ、なのです。それと、このテストの得点によって評価がされるのだ、という意識づけです。自分が評価されるのであれば、出来るだけ良い評価をもらうにこしたことはない。面接試験であれば、服装を整え、笑顔を作り、姿勢を正し・・ というようにそれなりの準備をするはずです。紙の試験も同じことなのです。ふだんの問題演習と同じように取り組んではゼッタイにダメなのです。わからない問題など出題されるわけはないのです。わかったからと言って安心して良いこともないのです。わかる問題をどれだけミスすることなく解答できるか、そうしたチカラが試されるのが定期試験だと言うこと。その意識づけが出来るかどうかで得点は全く違ってきます。あと数日です。つぎの定期試験は9月になってしまいます。間延びした時間が流れていってしまいます。この数日間。すべてを試験のためだけに時間を使いたいです。中学生をお持ちの家庭は、この数日間はテレビのコンセントは抜いてしまう。そのぐらいの覚悟を示すことで、子供たちのモチベーションを高めさせましょう。
2011.05.27
今日の午前中は、神奈川県私塾協同組合の理事会、総会、勉強会と続きました。勉強会は「神奈川県公立高校入試制度」についての学習会です。K先生を講師にお招きして、現状でわかっていること、これからのことなどを丁寧に説明していただき、質疑応答と続きました。K先生は、「入学者選抜制度協議会」を全回とも聞きに行かれ、県教委をはじめとした県内教育関係の情勢にも通じている方です。今日は、「入学者選抜制度協議会」が出した「入学者選抜制度の改善について」という報告書をたたき台にして、情勢分析をしていただきました。霧が晴れたようにいろんなことが腑に落ちてきました。とにかく7月の20日前後に来年度の入試の詳細が発表される時に、新制度の発表があるかどうか、それを待つしかありません。ただ、わかっている範囲の中で塾として手をうてる部分にはどんどん手をつけていくつもりです。それと、もう一度確認しておきますが、現中3が受験する来春入試は現行制度のままです。昨年に進学重点校になった大和高校や川和高校などが独自入試をおこなうかどうかは7月を待たないとはっきりしません。しかし、情勢を分析するかぎり、実施はされないと思っておいて良いと思います(大胆な予想ですが)。とにかくキーワードは「言語活動」です。学習塾として「言語活動」をどのように指導の中に取り入れていくか、大きな課題としっかりと取り組んでいきたいと考えています。といっても、こうしたことはスピードも重要です。ブログなどを通じて、どんどんと「新しい取り組み」について報告できるようにしたいです。ご期待下さい。
2011.05.26
今日の午前中は、中3保護者の方との進路面談。希望者の方だけだが、とくにはじめての受験生を持つお母様は不安が多い。少しでも先の見通しが立てられたら、と思っての面談だ。繰り返し言っていることだが、高校入試や大学入試は、本人とご家庭の意思しだいで決まる部分が大きい。まずは、しっかりと『家庭の方針』を持つことが大切だ。できれば、お父さんにもそうした意志決定にかかわっていただきたい。これもいつも言っていることだが・・・さて、昨日の授業では久しぶりにイスが飛んだ。1メートルぐらいなのでたいしたことはない。本当に怒ると数メートルは飛ぶ(笑) 何が怒りの発火点になったかというと、中2生たちの「あまえ」だった。定期試験まで1週間だというのに、やってくるべきことをやっていない。さらに、何とかしよう、という気持ちが伝わってこない。勉強は、自分が何とかしよう、何とかしたい、といった気持ちがなければ結果はうまれない。私が最も嫌うのは、そうした気持ちもなくだらだらと勉強に取り組むことだ。もちろん、イスは飛ばしても、頭は冷静だ。このぐらいのパフォーマンスをしないと、彼ら、彼女らは「腑に落ちないだろう」といった考えからのものだ。果たしてわかってもらえただろうか。次回の授業で「イス飛ばし」の効果ははっきりする私は部活動を否定するつもりはまったくない。家でゲーム機にむかっているよりも、汗を流してみんなで競技に打ち込む時間を持つ方が良いに決まっている。でも、あくまでも教育活動の一環としての部活動だと思う。そうであれば、基本的なルールは大切にして欲しい。各学校では最終下校時刻というものが決まっているはずだ。だらだらと練習し、片付けをし、といった流れでいつまでも下校できないような活動はゼッタイによくない。まずは時間の管理を教えることが、どんな競技をおこなうにも大切だと思うのだが・・・
2011.05.25
今日も午前中はある模試会社の「入試分析セミナー」に出席してきました。今日のセミナーは、模試会社らしく、数字を中心とした今春入試の動向報告でした。とても役に立ちました。今日の内容などについては、miyajuku御父母の方にわかりやすくまとめた上で、このブログや塾通信、説明会などでお話ししていきます。さて、ここからとても大事なお話になります。というよりも、県内各地の塾の先生も、ここまでのことを考えておられる方は少ないと思います。そうした意味でもちょっとびっくり、といった内容になるはずです。このところ、これからの公立高校入試の姿について、いろいろなセミナーに出たり、詳しい情報をお持ちの方にうかがったりしている中で、私なりに気づいたことがあります。今後の公立高校入試では、自己表現活動のチカラが問われる、ということです。実は、前期選抜が廃止され、後期選抜1本になる、という言い方は今回の制度改革を正確に言い表していません。前後期をひとつにまとめて、全員に入学試験を課す、というのが正しい言い方です。どう違うかというと、前期選抜は「学校成績+自己表現活動」、後期選抜は「学校成績+学力検査」が選抜基準でした。前期が廃止されるのではなく、前後期がひとつにまとまれば、「学校成績+学力検査+自己表現活動」が選抜のかたちになるのです。はっきりとはしませんが、新しい公立高校入試は、全員が1日目に「学力検査」を受験し、2日目に「作文、プレゼンテーション、面接などの自己表現活動」をおこなう、というかたちになりそうなのです。これは、来春からの新学習指導要領で言語活動が重視されていることを取り入れることにもなり、あのPISA(国際学習到達度調査)に対応したものにもなるからです。細かいことはまだ何も決まっていないわけですが、少なくとも、学力検査以外に作文などが入試として全員に課されることになりそうだ、ということです。前期選抜がなくなり、全員が学力検査を課されるならば、しっかりとした学力をつけなければいけない、というのは確かです。でも、そちらに目が行きすぎて、作文やプレゼンなどが課されそうだ、ということに注目している塾の先生はほとんどいないのではないでしょうか。作文指導、というのは私の得意分野でもあります。ふだんは数学や理科や英語ばかり教えているので、誰もそう思っていないでしょうか、何しろ私は国語の教師ですのです(笑)早速、作文指導を塾の中に取り入れていく準備を始めます。とくに、小5、小6生は、間違いなく新しい制度での高校入試となります。まずは、ここから授業構成をふくめて、どう自己表現活動を取り入れていくか熟考します。もちろん、中1,中2生についても、制度改革にかかる可能性があるので、対応していきます。例えば、夏に予定している「体験学習/自然環境と尾瀬」の中でも、自己表現活動の練習は可能ですし、そうした機会を塾としてもこれから増やしていくことだけでも、新しい入試に対応したmiyajuku独自のカリキュラムを提案できると考えています。作文が高校入試に必修になるかもしれない。そんなことをmiyajukuの御父母の方も頭の片隅にとどめておいてください。あっ、そこの塾の先生、ちょっとこの話にびっくりしてるでしょ(笑)
2011.05.24
昨日は映画「岳」を見てきました。まぁ、“山や”としては、見ておかなきゃいけない映画です(笑) 映画の原作漫画の「岳」は全巻持っています 漫画をそのまま映画にしちゃった、といった感じでしたが、良い映画でした。見て損はしません。でも、日本にはクレパスはないでしょ、を含めて“山や”としての突っ込みどころは満載でした。まぁそれはご愛敬です。小栗旬の三歩さんははまり役でした。長澤まさみの久美ちゃんも良かった。山の風景も圧倒的にきれいだったです。山は良いです。みなさんもホンモノの穂高にはいけなくても、この映画で穂高を味わってみて下さい。「山においでよ」って、あんなにさわやかに言える俳優は小栗旬しかいなかったかもしれませんね。
2011.05.23
今週は多くの小6生たちが修学旅行だった。そんな小6生たちの何人かがお土産を買ってきてくれた。小6生なのでそれほどお小遣いを持って行っていないはず。そんなわずかなお小遣いでわたしなどにお土産を買ってきてくれるなんて、うれしいことじゃないですか。・・お土産を買う時間ってそんなにないんだろ?・・20分ぐらいでした。・・そうか。何が楽しかった?・・みんなと一緒に寝るのが一番楽しかったです。・・華厳の滝は?・・まぁ、ふつうでしたね。そんな思い出話をにこにこしながら話す子供たちは本当にかわいい。品物よりも、この子たちのお土産話と笑顔の方がずっとうれしいプレゼントだ。最近は、小学生と接する雰囲気が、お祖父さんの気分ですね
2011.05.21
今日の午前中は、横浜まである教材会社の「公立入試分析セミナー」というのに出かけてきた。現中2からの高校入試制度改革が予定されており、学習指導要領も小、中と改訂されていく。入試がどのように動いていくのか、少しでも情報を手に入れておきたいと思っている。正直、今日のセミナーは10分で帰りたくなってしまった。ただ、会場が狭く、たくさんの人が詰め込まれていて、途中で退場のしようがない。苦痛の2時間を過ごさざる得なかった。あれだけわかりきっていることをしゃべられてはたまらない。知りたかった情報も新聞で発表されていることがソースになっていただけだった。このあともいくつかのセミナーが、模試会社、教材会社などが主催で開かれる。ムダかもしれないが出席するつもりだ。同時に、県教委などから直接情報を持ってくる先生からもお話しをうかがうつもりだ。今日も偶然帰り際にそうした先生にお会いでき、お昼を食べながらお話しをうかがえた。そちらの情報の方がセミナーの百倍は役に立ちそうだ高校入試は覚悟の問題だと思っている。高校入試を経験するのかどうか、という覚悟だ。えっ、中3生は全員が高校入試を経験するんじゃないのですか? と言う声が聞こえてきそうだ。まずはそれが大きな勘違い。今や、中3生の3人に2人は、入試を経験しないで高校生になっていく。推薦制や前期選抜制といったモノには入試は存在していない。ある一定の学校成績で線引きされ、それを越えたところを受ければ受かる、という仕組みだからだ。わたしの願いは、挑戦ということだ。高校入試で挑戦しないで先に進むと、そのままずっと挑戦しない流れが出来てしまう。大学入試は5人に4人はAOやら推薦やら、入試を受けても結果のわかっている入試で大学に進んでいく。その先に待っているモノは「厳しい現実」だというのに・・・さて、今週と来週は定期試験対策となる。身を粉にして働きます
2011.05.20
もしもあなたが会社の人事担当者だったとします。採用面接をしていて、どうもこの学生は、目の前にあることに一所懸命になれそうもないな、と思ったとします。そんな学生を採用するはずはありませんよね。今年の高3生はそんなタイプの生徒がそろってしまっています。本人たちは一所懸命にやっているつもりでいます。でも「あまい」のです。そのことを繰り返し言い続けているのですが、一向に変わってくれる気配がみられません。お前たちが今やっているやり方であと8ヶ月(入試まではあと8ヶ月しかないんです!)勉強を続けても、ここで勉強をストップして8ヶ月後をむかえても、行ける大学は変わらないよ。つまり、やってもやらなくても同じこと。だからそんなやり方で勉強を続けるのならば止めちゃった方が良い。ここまでいわれても気持ちの変化はなさそうです。いや、ちょっとは改善されてきているのかもしれませんが、何しろあと8ヶ月しかないのです。そもそも「あと8ヶ月しかない」という危機感も持ち合わせていません。何とかしたいと思い、いろいろと考え続けています。この生徒たちはほとんどが中学生からmiyajukuに通ってくれています。こうなってしまった責任はわたしも負わねばなりません。彼ら、彼女らの中には、どこかにはいけるから、最終的にはそこでいいや、といった気持ちがあります。まず、その気持ちを払拭しなければなりません。気持ちの良い自分の居場所から抜け出そうともしません。ゼッタイに自分を追い込まないのです。出来なくて悔しい、という気持ちが持てません。悔しいという思いは、今の自分を否定することになるからです。どこに行っても同じ。大学はそれぞれに個性があって、偏差値ではない。そんな「へんな幻想」をいだかせる空気があることも確かです。きれいなパンフ。いかにも夢が実現できそうです。しかも、何の努力もなしに!確かにこれは時代の雰囲気です。今の若者たちの多くはこうした空気感を持っています。とにかく「平和」なのです。今いる自分に「安住」しているのです。きっと、彼ら、彼女らの高校の友達の空気でもあるのでしょう。そうした空気にどっぷりとつかりきっているようです。いやぁ、難しい。10年先の自分を考えること。それを考えられないモノに未来はありません。10年先の自分を追い求めるからこそ、今、努力が出来るのですから。
2011.05.19
このブログを読んでいらっしゃる方は、小、中、高校生といった子供さんをお持ちのお母様、お父様、そして、塾や学校などの教育関係の方だと思っています。そんな方にちょっとだけ私の今考えていることを聞いたいただきたく思います。(ちょっと長くなります)今、私たちは、見たくないモノに目をふさぎ、聞きたくないモノに耳をふさいでないでしょうか。また、あいかわらずテレビに流れる「日本はひとつ」「絆」といった言葉に洗脳されていないでしょうか。例えば、学校給食に福島県産の野菜を積極的に利用している自治体があるようです。政府の安全基準値を満たしているので問題ない。そうしたことに異を唱えるのは風評被害をまき散らすことになる。こうした時期だ、福島県の人たちを応援するのは当然だろう。そんな声が聞こえてきます。果たして、農産物の安全性は間違いないのでしょうか。私たちは、なんとなく、大丈夫だと思っているだけなのではないでしょうか。行政のアナウンスを丸呑みして良いモノなのでしょうか。こんなブログ「ジャーナリスト木下黄太のブログ/福島第一原発を考えます」があります。その中で、宮城の農業従事者の方が紹介されています。簡単にまとめさせてもらいます。自分たちが作っている農産物が本当に大丈夫かどうか当局に検査をお願いしたこと。行政は「大丈夫」だからの一点張りで動いてくれないこと。しかたなく自分たちで民間の検査業者にお願いしたこと。桁が違うんじゃないか、といった結果が出たこと。宮城県南部の地区はチェルノブイリの管理ゾーンから一部は希望移住ゾーンに入る可能性もみえてきたこと。出来れば他の産地の作物を食べて欲しいこと、などが書かれています。つまり、大丈夫、といわれている農産物が、本当に検査されているかどうかは疑わしいことや、土壌汚染を含めて、わからないことがたくさんあること。そうした状況に行政は何ら手をうっていないこと。そんなことがtwitterやfacebookをみるとよくわかってくるのです。たとえば、上記のブログでも紹介されているFacebookの公開グループ「福島第一原発を考えます」を読むだけでも見えてくるモノがたくさんあります。わたしが最も危惧しているのが、子供たちが放射線被曝していないのか、ということです。もちろん、心配したところで引っ越しできるわけでもなく、しかたがないじゃないか、という声も聞こえてきそうです。でも、少しでも被曝量を減らすことは出来るはずです。都内のアスファルトからかなりの放射線量が測定された。足柄茶から基準値以上の放射線が検出された。そんなニュースを聞くと、外で遊んでいる子供たち、部活動に汗を流している子供たち。その子供たちは大丈夫なの? という疑問を持たざる得ません。どれだけのデータが行政によって集められているか、調べるとそんなちゃんとしたデータなどどこにもないのです。すべての小、中、高校で、放射線量のモニタリングを毎日やるべきなのではないでしょうか。そして、それらのデータを市や県が集約して公表すべきではないでしょうか。福島県の学校の放射線量の基準値が20ミリシーベルトになり、それよりもはるかに小さいはずの神奈川県なので、調査をする必要はない、ということなのでしょうか。わたしは子供たちを守りたいです。それは大人としての当たり前の役割だと思うのです。目をつぶってはダメなのです。耳をふさいでもダメなのです。毎日のように通ってきてくれるあの子供たちを、少しでも放射線被曝から身を守る術があるのならば教えてあげたいです。いや、大丈夫なのであれば、そうしっかりと伝えてあげたいのです。今は、誰も「大丈夫だよ」と言える大人がいないのです。真実を知りたいです。いや、知る努力を続けたいです。私学の先生方には仕事上たくさんのお知り合いがいます。私学さんが、学校に放射線を計る機械を置き、そのモニタリングの結果をウェブで公表し、なんてことが出来ないでしょうか。はたらきかけてみたいです。また、わたし自身も、こうした放射線の問題に詳しい方をお呼びしての講演会や座談会なども企画するなどと動いてみたいと考えています。不安をあおるつもりは全くありません。ただ、見えないからと言って、対処のしようがないからといって、子供たちをほっておくことには我慢が出来ません。ひとりひとりが、出来る範囲の中で「見て」「聞いて」といった努力をし続けましょう。子供たちを守るために。
2011.05.18
お問い合わせのあった中2の子供さんをお持ちのお母様との入塾相談でのことです。「どちらか目標校はありますか?」との私の問いかけに「大学までつながっている付属の高校に行かせたいです」とのお答えでした。こうした考えの御父母の方はたくさんいらっしゃいます。そんなお母様には次のような主旨のお話しをするようにしています。付属の高校に入れて、そのまま大学にいかせたい、という発想は、大学にいくことが難しかった時代の考えです。今のように「誰もが大学にいくことが出来る」流れの中では考え方をあらためた方が良いかと思います。例えば、すぐ近くにある東○大相模高校です。ここの高校からはほぼ100パーセントに近い生徒が東○大学に進学します。それでは、東○大学の難易度はどの程度だと思われますか? ある時期までは東○大学に進学することはそれなりに大変だったこともあります。しかし、今では、工学部などは学科によりますが、偏差値は40ちょっとといったぐあいです。はっきりいって、受ければ受かる偏差値ともいえる難易度です。それなのに、東○大相模高校の推薦の基準は21/25ぐらいです。この成績を持っていれば、入試しだいでは座間や海老名、または大和といった県立高校がねらえます。こうした高校に行って、もう一度頑張り直して、大学入試でさらに上を目指していってはどうでしょうか。正直、普通にやっていれば、これらの高校から東○大学に進学することは誰でも出来ることです。つまり、付属校にいくメリットは何もない、ということです。日大系の付属校を考えてみましょう。例えば日○藤沢高校です。この高校からは日大に進学も出来ますが、学校が積極的にその上のGMARCHや早慶上智をねらわせます。日大への進学を担保して他大学を受験することも可能なわけです。さらに、日大の難易度ですが、法学部などは55前後、理系の学部でも50前後と、しっかりと大学受験がおこなわれているラインになります。つまり東○大学とちがって、なかなか受からないということです。それでは高校のレベルがそれほど高いかというと、第一希望で22/25が合否ラインとなりますから、東○大相模高校とそれほど違いはありません。ここであれば、座間や海老名からでもそう簡単に日大に合格できないことから考えても、付属校としてのメリットが十分にあると思います。同じように駒澤大付なども付属校のメリットがいかせる高校でしょう。大学の難易度がしっかりとわかっていないと、高校選択は出来ません。日東駒専の“東”を、東洋大ではなく、東海大だと思っている方はたくさんいらっしゃいます。神奈川県では東海大学は人気も高く、相模高校は野球も強いのでファンが多いこともあるのでしょう。私も良い学校だとは思います。でも、それと大学選択は全くの別ものです。偏差値だけではない大学選び、などといわれることが多いです。でも、それは、低い偏差値の大学のキャンペーンにだまされている部分も大きいのです。確かな情報を親がしっかりと身につけること。とても大切なことだと思います。
2011.05.17
今日の午前中は首都圏各地の学習塾団体の合同会議だった。私は神奈川県私塾協同組合の専務理事として初めての出席。自分の塾の仕事だけでも精一杯なのに、協同組合の仕事も引き受けて、なおかつ全国の学習塾の団体さんとのおつき合いなどとんでもないと、今までは顔を出してこなかった。でも、震災があった。ただでさえ「お山の大将」ばかりで、横つながりの脆弱な塾業界のこと。こうした災害にはとても弱い。阪神淡路大震災の際には、6割以上の学習塾が廃業に追い込まれたという。鉱工業などへの支援は厚いが、三次産業、中でもサービス業への行政の支援は薄い。さらに、学習塾などこの際なくなってしまえ、と考えている方もたくさんいらっしゃる。学習塾の社会的地位はまだまだ低い。同じ業界に生きるものとして、少しでも支援できれば、と私なども思っている。ただ、支援といっても、東北各地の学習塾は、首都圏以上に組織化されていないということで、受け入れ側の体制も整っていないという。支援金を募ったとしても、それをどこにどのようにつかうのかさえ難しいようだ。そんな中、少しでも前に進んでいこうとしている他団体の方々には頭が下がった。今後は少しでもお手伝い出来れば、と思っている。このブログを読んでいらっしゃる学習塾経営者の方。確かに、塾にとっては横のつながりは必ずしも必要ないのかもしれません。つながったからといって、自塾の生徒が1人でも増えるわけでない、それなら団体に所属する意味もない、と考えるのも正しいでしょう。でも、同じ業界の他の方が困っているとき、その方を支援するということは、そこに学ぶ子供たちを支援することにもなるのだと思います。出来るところで、お互いに横つながりを持つことをしてみませんか?
2011.05.16
原子力発電に対する3月11日以前の私の認識は、地球温暖化を防ぐためにも、資源のない日本のエネルギー需要のためにも、必要不可欠なもの、といったレベルでしかなかった。当然、日本の技術力と、行政への信頼から、しっかりとした安全基準の下に原発は作られていて、多少の自然災害には十分に対処できると信じていた。このことは多くの人たちが共有していた考えだと思う。しかし、そうした考えが全くの幻想であったことがはっきりとしてきた。子供たちに教えている立場としては恥ずかしいことだが、このところ原子力発電についての本を読みあさっている。読めば読むほどわからないことが増えていく。同時に、原子力というものに対して、わかっていないことがあまりに多いこともわかってきた。専門家の誰もが、はっきりと放射性物質の影響を、素人にわかりやすく説明できていない。とういうよりも、専門家の人たち自身が、よくわかっていないようなのだ。そんな曖昧模糊としたものに依存してきた私たちの危うさがはっきりとしてくるばかりだ。原子力発電というのは、結局、原発から生まれる莫大な利権を失いたくない人たちが、「原発をなくすと困るのは皆さんですよ」と、私たちに思い込ませていたということのようだ。私も見事にだまされていたようだ。「原子力村」と表現した人がいる。経産省、東電などの電力会社、地元自治体、などなど、巨大な「原子力利権」に群がってきた人たちだ。その人たちは、そうした利権を失いたくない故に、「オール電化」などとひたすらに啓蒙活動を続けてきた。もうだまされちゃいけない。いろんな本を読んだが、中でももっともわかりやすかったのが写真の本だ。ムック本なので1,000円と廉価本だ。是非とも家庭に1冊買って、家族全員でまわし読みして欲しい。原子力発電所の仕組み、放射性物質とはどのようなものか、日常生活の中で注意することは、などなど、我々の素朴な疑問に答えてくれている唯一の本だと思う。洗濯物を干しても大丈夫なの? 被爆した人にさわるとうつるの? 雨をあびると被爆するの? そんなQ&Aを読むだけでも、放射線とは何なのかの理解の一助になるはず。足柄茶から基準をこえる放射線が出たとのこと。ということは、神奈川に住む私たちも、同じように放射線をあびている、ということ。子供たちを外で遊ばせて良いのか、その疑問に誰も答えてくれていない。私たち大人は良い。10年後にガンが発症しても寿命だった、で片づけるしかない。でも、子供たちはそうはいかない。10年後の子供たちにどれだけの影響があるのか、真剣に考えなればいけない。福島、茨城の子供たちはさらに危ない中で日常を過ごしている。花粉情報みたいに、放射線飛散情報、なんて情報をお天気番組でやったほうが良いんじゃないだろうか。放射線が神奈川県にいつ、どの程度飛んできているのか。実際に飛散しているのだから、隠したってしかたがない。情報はオープンにして欲しい。考えないことは、大人たちが子供たちへの責任を放棄していることになる。私は考えたい。私は無力だが、考えることは出来る。子供たちを教える立場として、私なりの所見を持つべきだと考えている。だから考え続けたい。
2011.05.14
『今時の就活』というカテゴリーで息子の就活を書いていました。その息子も4月からとある商社に就職し、忙しい毎日を過ごしているようです。彼は、海洋生物資源学科を卒業し、商社の水産部門で鮭鱒グルーブに配属されるというように、大学で勉強したことが仕事につながっていったわけです。しかし、誰もがそうなるわけではありませんし、大学で学んだことと仕事がつながる人間の方が少ないのが実際でしょう。さて、家には理学部生命科学科に通う大学3年の娘がいます。通い始めてみてわかったことですが、生命(生物)系の学問が仕事につながる可能性はかなり低いのです。つまり就職先があまりないということです。理学部でも化学科や数学科などの方が仕事にはずっとつながりやすいのが実際のようです。生命(生物)系の学部はトレンドですが、そちらに進学を希望している生徒は、このことをちょっと頭に入れておいた方が良いですね。同じような受験科目ですから、化学科や薬学科を志願した方が良い、ともいえるでしょう。理系の場合は大学院に進むかどうかを3年次には決めていかねばなりません。しかも、私学の場合は授業料のこともあるので、国公立の大学院を受験することも視野に入れねばなりません。また、大学院に進むということは、大学の教員や企業の研究職に仕事先を見つけていくことも意味します。大学院を出て、自分の専門ではない就職、というのもまた難しいのが現実です。自分の専門にこだわらないのであれば、学部卒で就職をした方が良いのです。家の娘もいろいろと考えた末に、この4月から夜は専門学校に通い始めています。いわゆるダブルスクールということです。理学部ですから授業も大変です。週に5日は実験があり、レポート書きに追われています。おまけに彼女は体育会の空手道部に所属しているのでその練習もあります。それでも何とか時間をつくって専門学校通いをし始めました。そこでは、憲法などの法律や、経済学、商学などの勉強をしています。つまり、学部卒で、理系就職ではなく、広く総合職としての就活を目指すつもりになった、ということです。ここまでの間でいろいろと相談にのりました。そもそも私は「男だから、とか、女だから」といった発想を一切持ち合わせていません。ただし、女性として家庭を持ち、子供を産み育て、仕事も続けていく、ということの大変さは本人なりに理解しています。男女雇用機会均等法があっても、女性が社会で生きていくことへの援助が整っている職場などそうあるわけない現実もです。専門学校の学費をどうするか、ということについては、奨学金をあてるなどという決めごともしました。昼は細胞とにらめっこ、夜は法律の判例とにらめっこ、という毎日を過ごしています。最終的にどうなるかは全くわかりません。インターンシップはこの夏からはじまり、秋からは就活がスタートしいきます。震災もあって不透明な情勢もあります。ただ、これも進学してみてわかったことですが、娘の通う大学は就職がとても良いのです。世間的に「真面目な学生が多い」という評価もされているからでしょうか。とくに女の子の金融や公務員などへの就職はひじょうに良いようです。まぁ、そうしたアドバンテージも生かしつつ、自分なりに就活に挑んでいくのでしょう。そんなこんなで、また、時々、今時の就活シリーズが復活する予定です
2011.05.13
今日の午前中は「相模女子大学 中・高等部」の学校説明会にうかがってきました。この時期から、まずは私立中の来年度募集にむけての説明会がはじまります。すべての学校におじゃまできる余裕はありませんが、miyajukuからの受験が予想される学校を中心として出来るだけ説明会には顔を出すようにしています。さて、相模女子大学 中・高等部さんです。今春から校長先生が代わりました。県立の相模大野高校で校長先生をされていた方とのことです。相模女子大さんは、いつもこのパターンのようです。県立高校の校長先生だったかたを連れてこられて校長先生にすえる、というやり方のようです。私立の学校さんは校長先生しだい、と考えている私にとっては、この場合はどう考えれば良いのかちょっと困ってしまいます。つまり、実際の学校運営が、校長先生主導なのか、他に運営の主導権があるのかわからないからです。ただ、今日の校長先生のお話は当を得たものであったことは確かです。女子中の募集は難しいようです。世の中の共学志向がつよい、ということです。相模女子大さんも、今春の募集はかなりの苦戦を強いられたようですが、それはどこの私立中学も同じようです。県内全体で、女子中への志願者は3500人減、昨年比15%減だったとのこと。同時に、2月1日、2日で決めてしまう生徒が多かったのも今春入試の特徴のようです。今後の進路指導に役立つ定法をいくつか得られました。中学部の80%合格ラインは、首都圏模試の偏差値でSS40というものです。再開発も進んでいるターミナル駅でもある相模大野駅から徒歩数分。抜群の立地条件と自然環境にあふれるキャンパス。申し分のない教育環境がありながら、学校の難易度は上がるどころか、下がり続けているのが実際です。これは高等部についてもいえることです。高等部の専願の基準値は30/45前後です。県立高校の中堅よりも下のレベルと同じです。このすばらしい教育環境をいかしきれていない、と思います。今春の大学進学実績は「東京学芸/1名、法政大/5名、立教大/2名、中央大/2名、青山学院大/1名、学習院大/2名、日大/6名、東洋大/5名、駒澤大/3名、専修大/7名、相模女子大/70名など」というもの。もの足りないですね。親が私学にもとめるものは、「教育環境」と「大学進学実績」の2点につきると思います。つまり、「大学進学実績」と私立校の評価はリンクしている、ということです。数字の結果がもとめられる、という意味では学習塾と同じです。帰り際に教頭先生にも同じようなことを話させていただきました。大学進学への具体的な数値目標と、それに対する具体的な取り組みが説明会で聞けなかったのは残念です。地元の伝統ある女子校です。頑張って欲しいです。お昼は、学内のカフェテリアでいただきました。緑あふれる敷地の中にあるカフェでいただくランチはおいしかったです。ごちそうさまでした。
2011.05.12
6月号の「プレジデントFamily」は「先生任せでは受験でつまずきます 『英語授業激変』 わが子が危ない」という特集でした。全体としては次のような観点から特集がまとめられています。「いま、親世代の時代と比べ、中学英語の授業内容は様変わりしている。大きくまとめれば文法や文章の訳読を中心とした授業から、「聞く、話す」というオーラルコミュニュケーションを中心とした授業に移行したのである。」今さら、といった特集だ。しかし、こうした危機感を持った特集を組まねばならない理由も良くわかる。学習塾を経営しているので、親があまりに学校教育に信頼をおいている現状を知っている。正直、今の中学英語で、将来、ある程度の大学入試を突破できる英語力がつくことはない。それどころか、公立高校の入試問題で満点をとるチカラぐらいでは、その後の高校3年間で一定レベル以上の大学入試を突破できる英語力の基礎があるともいえない。そのぐらい、公立中学の英語学習の内容と、大学入試までを考えたときに必要とされる英語力との乖離は大きい。それどころか、10年も前からコミュニュケーション重視の英語指導に変わり、英語が話せるようになった生徒が増えたのか、と問いたい。プレジデントの特集でもまとめられているが、そんな生徒はみかけないし、逆に英語嫌いを増やしている、というのだ。流ちょうな発音よりも、自分の考えを正確に相手に伝えられること。それがコミュニュケーションではないだろうか。正確に伝えるには、きちんとした文法力がなければムリだろう。ゲーム感覚の授業ではなく、少しでも語彙を増やすことのほうが、英語のチカラをつけるには役に立つと私は思う。そもそも何で英語を勉強するのか? とりあえずは大学入試がひとつの目標で良いのではないだろうか。中1段階から、6年後の大学入試センター試験で7割以上の得点ができること、をひとつの目標としてはどうだろうか。ちなみに7割では日東駒専も厳しい得点率だが。それでも、普通の高校生は7割を越えられないのが現実だ。公立高校の入試で満点が取れて、高校3年間でかなり一所懸命に英語の学習に取り組んだ結果が7割越えだ。センター試験で7割越えの得点がとれないで、英語でコミュニュケーションというのはムリだと思う。まずは、6年後の自分をイメージして英語の学習を進めていこう。中学生は3年後の高校入試で英語は満点。英検は準2級。それが中間目標かな。
2011.05.11
中1生の中にはまだまだ勉強の習慣がついていないものがいる。昨日も、Aが連休中の宿題を全くやらずにやってきた。中1生にとっては、正負の数の計算をしっかりと身につけ、英語のスタートとして、英単語を50語程度と英文を10文程度覚えるまでが大切な時期となる。ここを適当に過ごしてしまうと、後々までずっと適当な学習が続いていってしまう。そんな意味からもとっても大切な宿題だった。私はAの荷物を片づけさせ、家に帰るように静かな口調で伝えた。Aはびっくりしていたようだが、小学生からmiyajukuに通ってきている生徒たちは、みんな一度は体験積みのことだ。宿題をやってきていなければ、一度帰宅してやり終えるまでは授業には参加できない。そんなことはみんな知っている。びっくりしたAは、しくしくと泣き始めた。泣いてもしかたがない。やらずにすませようとしていた自分が悪いのだ。そのことをしっかりとわかって欲しい。誰のための勉強でもない。勉強は自分のためにやっているのだ。やりたくないのならば塾にくる必要はない。わざわざ親に高い月謝を払ってもらって来ているのだ。そのことを自覚して欲しい。親は勉強しなさい、と良く子にいう。言うだけムダだと思う。したくないならしなくたって良い。でも、しなかった責任はしっかりと自分で引き受けなさい、と言うべきだ。何で英語の勉強をしなければいけないの? という質問に、私はこう答える。しなくたって良いよ。でも、した方が自分が将来ずっと楽できる。英語ができた方が良い給料をもらえる。もしかすると生涯賃金が1億円ぐらい違ってくるかもね。こうした言い方を今の時代は嫌うかもしれない。でも親が考えているのは「わが子をメシが食える大人にすること」なんじゃないだろうか。そのための勉強なんじゃないだろうか。もちろんそれだけじゃないけど、それだけじゃない部分は今の子供たちはお腹いっぱいになるほど学校で手に入れているわけだ。塾は学校じゃない。だから、「わが子をメシが食える大人にすること」をいの一番の目標においたって良いと思っている。今は、最初の中間試験までに、中1生たちがまともなノートをとれるようにすること。それが私のひとつの目標になっている。2/3ぐらいの生徒たちは本当に良くなってきた。中1生のお父さん、お母さん。ぜひ、子供さんの数学と英語の塾のノートを見てください。3月からの成長のあとがはっきりと見て取れるはずです。
2011.05.10
Miyajukuでは、この3年間「海をまるごと体験しよう」という体験イベントを実施してきました。今年は、行き先を「山」に変えて、「自然環境と人間」というテーマで尾瀬探訪をしたいと思います。尾瀬には「尾瀬保護財団」のビジターセンターなども整備されています。山小屋で過ごす1日は、水や空気の大切さを子供たちに教えてくれるはずです。小中学生は、夏休みの自由研究をこの2日間でまとめることができるでしょう。尾瀬を感じ、発見するイベントです。多くの子供たちに、本で読んだ知識ではない、手で触れ、目で見て、空気を感じて欲しいと思っています。尾瀬国立公園は尾瀬ヶ原のような箱庭的な風景をはじめ、北欧のような雰囲気を持つ尾瀬沼や、古木・巨木が存在感を示す豊かな森、また高山植物のお花畑で彩られ、雄大な眺めを一望できる山岳など、多様で原生的な自然が残された場所です。また、日本の自然保護運動発祥の地として、自然と人とがふれ合うための架け橋を担っています。そんな尾瀬の8月は、訪れる人も少なく、ひっそりとした中に本来の自然の美しさを見せてくれます。親子での参加も大歓迎です。小学校高学年から高校生まで、それぞれの体力にあわせていくつかのコース取りをしたいと考えています。基本は、鳩待峠から尾瀬ヶ原を歩いて見晴らし十字路まで。見晴らし周辺の山小屋に一泊して、翌日は尾瀬沼を経由して大清水まで歩きます。体力のあるグループは燧ヶ岳に登るコース設定も考えます。ガイドは毎年のように尾瀬を訪れている私でので、期待をして下さい。実施予定は、8月7日(日)から8日(月)にかけてです。前半の夏期講習が6日までの予定ですから、その直後に実施する予定です。費用は、宿泊費が9,000円ほどと交通費が5,000円ほどになると思います。申込書等は授業の中で順次お配りしていきます。たくさんの参加があるといいなぁ、と思っています。写真は、尾瀬ヶ原に咲く「ひつじ草」です。
2011.05.09
長いお休みのあとの授業ですが、私自身は何の問題もなくもどれています。というよりも、久しぶりの授業が楽しくてしかたがありません。やっぱりこの仕事が大好きなんですね。今日の午前中は「受験小6クラス」の授業です。算数は「回転体の体積と表面積をもとめる」という単元なんですが、子供たちがわかっていくプロセスがおもしろくてたまらないです。このクラスには連休中にある意図を持った課題を出していました。算数も国語も復習課題です。詳しい解答、解説もつけての宿題でした。どんなやり方をしてくるかなぁ、と期待をしていたのですが、全員ダメでした。やりっ放しの生徒も何人かいて、それ以外も、ただ○や×をつけただけ、という生徒ばかりでした。もちろん、中学生や高校生でも、問題をやり、自己採点をして、その後に間違った問題を見直す、といった一連の学習が出来る生徒は少ないのが現実です。でも、私立中学を受験しよう、という生徒たちには、こうした学習法をしっかりと身につけて欲しいです。そうでないと、秋以降に進めていく「過去問題演習」が出来なくなってしまいます。それぞれの受験校の問題を解き、自己採点し、出来なかった問題を分析、さらに、そこから自分の弱点を見つけ出して補修(習)する。出来れば受験校の出題傾向を自分なりにつかんで、どの問題とどの問題を解けるようにしよう、なんて作戦まで立てる。そんなことが出来る生徒だけが合格を手にすることが出来るのです。本来であれば、中学生にもそんな自学ができる学習姿勢を持ってもらいたいです。でも、中学生の学習は「定期試験対策」がメインになってしまいます。この「定期試験対策」は、自学なんてことをいっているよりも、同じ問題のパターンの繰り返し演習が効果的です。当然、成績アップのためにはそうした学習法をとることになります。つまり、学校の成績アップと本来の学力とは連関しないのですね。そのことを知っておかないと、高校生になってとたんに「勉強のしかたがわからない」ということになってしまいます。もちろん、しっかりと高校受験に取り組んだ生徒たちには、定期試験対策と本当の意味での勉強の違いがちゃんとわかっているはずですから問題はありません。勉強のしかたって難しいんですよ。ただ、勉強しなさい、ではなく、そのしかたにまで親は目を向けたいですね。
2011.05.07
「げげげの女房」という朝ドラを見てしまった。その流れで「てっぱん」という朝ドラも見てしまった。もう止めよう、と思っていたら、今回は信州安曇野が舞台だという。常念岳が画面に出てきただけでもうだめだった。そんな「ひまわり」という朝ドラの関連ホームページに「撮るしん」というのがある。信州の風景を投稿者から集め、良いものをホームページに掲載し、その中から朝ドラのエンディングに使う、というものだ。そんなページに、先日の「燕岳」の写真を投稿したら掲載された。こんなことでもうれしいものだ。それにしても、良い写真がたくさん集まっている。素材の信州のすばらしさにも拠るのだろう。みなさんも是非とも信州の自然のすばらしさを写真で味わってみてください。撮るしん のページ http://www.nhk.or.jp/shinshu-blog/信州の親分さん。ウロコ先生がいらっしゃったら、どれだけ盛り上がれるか、そんなことを思った。四十九日が過ぎ、先生も天上で、盛り上がっている信州の様子に微苦笑されているのかもしれない。写真は安曇野の道祖神です。
2011.05.06
今日から通常業務に戻ります。さて、生徒たちはどんなゴールデンウィークを過ごしていたことでしょう。中、高生で部活動に所属している生徒は部活づけだったのでしょうね。そうでない生徒はゲームづけってことはなかったと思いますが・・・ とにかく切り替えていきましょう今朝の小田急線の車内で、私の前に座っていた女の子二人の会話です。---就活のために勉強しろって言われてもね。今まで全然やってこなかったんだから。---私も同じ。今までに勉強した事ってほとんどないんだよね。だから今さら勉強って言われてもね。---私もいっしょ。中学の時は勉強しなかったし、高校受験でも勉強しないで推薦でしょ。---そう、そう。高校でも勉強してないし、大学もAOだからなーんにも勉強しなかったし。---大学に入っても遊んでばかりじゃない。いやはや・・・ でも、こんな若者がいっぱいいるのも確かです。時代の流れというものですね。親や周りが黙っていると、今の時代はこんな若者をどんどん作っていく流れになっています。そのことをお父さん、お母さんにはしっかりとわかっておいていただきたいです。でも、私は昔のような教育システムが良いとは思っていません。教育も自己責任というか、ひとつひとつのご家庭の方針によって子供が育っていく、そんなシステムの方が良いに決まっている、とも思っています。一律の教育を押しつけられるよりはずっと良いでしょう。ただ、そうした多様化した教育システムの中では、誰かに、とくに“公”に任せっきり、という姿勢ではいけない、ということです。“公”はあくまでもベースを与えてくれるだけ。そこから何をどれだけ積み上げていくか。それは各家庭の裁量しだい、ということです。その裁量のお手伝いをする。学習塾の役割はそんなところにあるのだと思っています。それでは、授業の準備です。
2011.05.06
学習塾のブログというよりも旅日記ブログになっています連休最終日。普段は公開していない円覚寺舎利殿が連休中は公開されているので、それを見る目的で鎌倉散歩にでかけてきました。新緑と檜皮葺の屋根が良いコントラストでした。しばらく見ほれていました。円覚寺を後に亀ヶ谷に向かってぶらぶらと歩いていると、長寿禅寺というお寺が特別公開をしていました。いやぁ、こんなにきれいなお寺が鎌倉には隠れているのですね。心静かに参拝させていただきました。谷戸に咲くシャガとツツジのコントラスト、竹林の緑の美しさ。心洗われました。初夏の鎌倉。緑と色とりどりの花々が気持ちよかったです。
2011.05.05
北アルプス 燕岳 の写真アルバムです。ご興味のある方はごらんになってくださいhttp://gallery.me.com/tomokimiyazaki#100036
2011.05.05
長いお休みをいただいております 昨日、遅くに北アルプスから帰ってきました。久しぶりに中央道の渋滞にはまりました 震災のあと、人の流れが悪くなっていたようですが、これで大丈夫だ、と渋滞にはまりながらも笑顔が出てきました。さて、今回登ってきた山は北アルプスにある“燕岳”という山です。妻が同行したので、春山初心者でもOKの山です。といっても、アイゼン、ピッケルは必携ですし、春山というのは一年の中でも最も積雪の多い、なおかつ雪崩の多い時期です。この連休中に北アルプスだけでも何人もの遭難者が出ています。とくに、29日~30日にかけては、落雷での死亡者も出てしまったようです。幸いにも私たちが登った1日~2日にかけてはそれなりの天気に恵まれ、すっかりと雪焼けしてしまいました。山頂からの眺めはもう本当にサイコーでした。とりあえず1枚目は昨日の朝の“燕岳”です。西側の斜面は雪は風に飛ばされてありません。東側の朝焼けている側には大きな雪庇も張り出しています。つぎの1枚は日の出直後の“槍ヶ岳”です。もう本当に泣きたいぐらいの美しさでした。というよりも、じっと槍ヶ岳をはじめとした山々を見ていると涙が出てきてしまいます。何ともいえないすばらしさです。この景色は、自分の足で数時間をかけて雪と格闘して、汗を流して登った者だけに姿を見せてくれます。山は人が人であることを思い出させてくれます。人が自然の中にあることを思い起こさせてくれます。同時に、何もかも自己責任で、自分の命の管理さえしなければいけない状況を山は与えてくれます。そうした中に身をおくと、死んでいた五感が見事によみがえってきます。山は良いです写真は、今日の夜にでもアップできたら、と思っています。
2011.05.04
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