ユビキタスモバイルの夢

October 22, 2015
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携帯通信料金の引き下げを促す総務省の有識者会議が始まった。低廉で良質な通信サービスは経済を活性化し国民生活を便利で快適にするための必要条件だ。料金プランの細目いじりにとどまらない骨太の施策を期待したい。

 議論のきっかけは安倍晋三首相の発言だ。9月の経済財政諮問会議で「携帯料金等の家計負担の軽減が大きな課題」と述べ、総務省に対応策の検討を指示した。

 携帯市場はNTTドコモとKDDI、ソフトバンクの3社による寡占状態にあり、料金の高止まりや横並びといった問題が生じている。携帯通信は公共の電波を使ったサービスでもあり、3社は指摘を謙虚に受け止めてほしい。

 総務省が検討するのはスマートフォン料金の多様化だ。データ通信の利用が少ない人向けに、今より安い料金プランの設定を促す。外食店で「並み」や「大盛り」だけでなく、小食の人向けに「小盛り」のメニューを用意するようなもので、考え方は妥当だろう。

 スマホの買い替え優遇策も焦点だ。端末を買い替える人に対し、各社は月々の通信料金を割り引くことで実質的に助成している。その原資は同じ端末を使い続ける人が支払う割高な料金であり、不公平を指摘する声も多い。

 とはいえ、企業が自主的に決めるべき財やサービスの価格設定に政治が口をはさむことには、違和感を覚える。政府がなすべき仕事はむしろ、携帯市場の競争環境を整えることだ。

 競争が活性化すれば結果として料金水準も自然に引き下がり、消費者の満足度も高まるだろう。

 一つの道筋は、大手3社からネットワークを借りて格安料金でスマホサービスを提供する「MVNO」と呼ばれる通信会社を伸ばすことだ。近年は楽天やイオンなど一般の消費者に身近な企業が、この分野に参入した。

 大手3社が適切な条件で自社設備をMVNOに開放するよう、実効性の高いルールを定めるのが、政府の役割である。


出典: http://www.nikkei.com/article/DGXKZO93102660S5A021C1EA1000/






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最終更新日  October 22, 2015 08:28:26 PM
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