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「あ~、湧いたな~… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2006.01.25
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カテゴリ: カテゴリ未分類
日本人にとって“自由”の話しはなかなか難しいのです。
なぜなら、“自由”というのは“他者から自立した個人”にとっての概念だからです。
ですから、個人が他者から自立してない社会では“自由”は意味がないのです。多くの日本人は“自分で自由に考えていいよ”、“自分の責任で自由に行動していいよ”などと、なまじ自由を与えられると不安になってしまいます。

それは、子どもたちの状態にも見ることが出来ます。
勉強でも、造形でも“自由課題”になると、みんな戸惑ってしまうのです。
もちろん大人でも同じです。
先生達も、自由にやっていい“総合学習”にはとまどってしまったようです。

そして、今の日本では“自由”という言葉は“勝手にさせてくれ”と同じような意味で使われています。
電車の中でお化粧するのも床に座るのも自由、授業中にフラフラするのも自由、授業参観の時にペチャクチャお話ししたり、わが子の写真を一生懸命に撮るのも自由、目上の人を“お前”と呼ぶのも自由などなど・・・・。



分かりますか。“自由を守るために一致団結している”ということは、“自由を守るためには自分勝手は許されない”ということなんです。“自分勝手”では一致団結ができないからです。

自由は個人では守れないのです。個人の自由が保障されるためには、その自由を受け入れる社会システムが必要なのです。
だから、自由を守ることは常にその社会を支配する権力者との戦いになるのです。

でも、多くの日本人が自由を“与えてもらうもの”だと考えています。
自由を“社会的なもの”とは考えずに、“個人的”なものだと考えています。
さらに若者達はそれもうざったくて、“誰にも遠慮しないこと”が自由だと考えています。

でも、“自由”とはもともと個人に属するものであると同時に、非常に社会的な価値観なんです。個人と個人、個人と社会をつないでいるのが“自由”なんです。そして、力による権力によらず、自由を通してつながり合うことを決めたのが民主主義なんです。
ですから、当然民主主義の社会にあっては“自由”は社会的な制約、決まり事のなかにあります。“自由”は権利であると同時に義務でもあるわけです。

それは“言葉”と似ています。“言葉”は個人的なものであると同時に社会的なものです。自由もそれと同じです。
みんなが同じ言葉を共有しているから言葉が通じます。みんなが同じ自由を享有しているから民主主義が成り立っているのです。みんながデタラメな言葉を使っていたら社会は崩壊します。


でも、日本にはこのような意味での“自由”は存在していないようです。そして、多くの人が“自由”を個人的なものだと理解しています。

(これは自由についての授業をするということではなく、自由が尊重される授業をするということですからね。そして、ここで大切になるのが“芸術”と自分を表現するための様々な方法です。このことは明日書きます。)

もちろん、この場合の“自由”は自分勝手とは違います。みんなとつながり合い、理解し合い、助け合うための自由です。


どうしてこんなことになってしまったのかというと、実はもともと日本語にはfreedomとlibertyに対応する言葉がなかったのです。
つまり、日本人は“自由”ということを考えたことがない民族なんです。

その一つの理由として考えられるのは、日本の社会は“家族”をモデルとして考えられていたからでしょう。家族というモデルの中では対等な個人という考え方は存在していないのです。



それで、明治になって外国の文献が入ってきた時、これらを訳すことが出来なくて比較的意味が似ているかなと思われる仏教用語の中から“自由”という言葉をあてたのです。
でも、この言葉の本来の意味は“自(おのずからに)由(よる)”ということであって、簡単に言うと“なるようになる”ということです。

そして、この言葉は仏教的な悟りの世界観から出てきた言葉ですから、当然その意味に社会とのつながりはありません。
そして、そのまま現代に至っています。





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Last updated  2006.01.25 22:33:01
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