sinokの【私情まみれの映画考察】

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March 6, 2011
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カテゴリ: 映画「さ」行
やっと2011年の作品に入りました。

頑張った1月と比べて、2月は出張だ帰省だでばったんきゅでした。

ということで、もはや暦は春ですが、冬の風物詩「忠臣蔵」です。
無条件で弱いネタ、忠臣蔵。
時代劇にはことのほかウルサイ私が、無条件で泣きじゃくるのが忠臣蔵。
単に講談調の話に弱いってだけかもしれないが。

はっきり言って、ストーリーはベタである。
原作は未読なんで判断しようはありませんが、2本ほどの短編を合わせて作ったとのこと、ベタな展開にもっていったのは制作陣でしょう。

忠誠心に男女の愛と、もはやベタベタなんですが、やはり大量の忠臣蔵物を観たり読んだりしていると、冒頭の寺坂吉右衛門が浪士の遺族を助けるところでいきなりウルッときてしまう。
寺坂が独白し、瀬尾孫左衛門が橋の下で彼を討とうか逡巡するシーンも胸が詰まる。
生き残ってしまった悲しみ。辛さ。身の置き所のなさ。この先の生きるよすがを見失った姿。
寺坂役の佐藤浩一もいいし、もちろん瀬尾孫左衛門役の役所公司もいい。
四季をうまく表すカメラがまたいい。
あの林の中をゆく、役所公司の背中がたまらない。もうこれだけで泣きそうだ。
もう後半の花嫁行列シーンでは泣きっぱな。
討ち入りに参加しなかった浅野家家臣が次々と花嫁行列の供に加わっていくところですね。
よその家に仕官できた家臣はまあどうでもいいんだけど、町人姿で現れた人たちを観たところでもう泣き崩れてしまいました。
内蔵助は家臣の再就職に尽力したけど当然及ばなかった人もいるだろうし、討ち入り前に逃げ出した浪士はなおさら仕官はしてないだろうし。
なんかそんな人たちの気持ちを考えたらほんと、号泣もの。


個人的に内蔵助のイメージは、大河ドラマで演じていた中村勘三郎なんですが、この映画の場合は浪士たちが尊敬し、死後もなお恩義を感じる立派なご家老様。
姿は凛凛しく、声h美しく、黙って立ってるだけで風格のある仁左衛門。
すみません、「片岡孝夫」時代から好きなんです・・・。
とことどころ入る回想シーンに出てくる内蔵助が、孫左衛門や寺坂の行動を納得させる。
ああ、そうだよね、あの内蔵助と孫左衛門の別れのシーン。

孫左は内蔵助に命を預けてしまった。
預けるに値する男だった。
女の気持ちとしては悲しい結末だが、男は男のために死ねるんである。

この映画、制作はワーナーである。
この恐ろしく質の良い時代劇が、日本ではなくアメリカ資本で作られる。
微妙な気分だが、時代劇が消えなければまあよしとしよう。





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最終更新日  March 6, 2011 04:37:09 PM
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