天才物理学者・湯川学(福山雅治)の元に、警視庁捜査一課の刑事・内海薫(柴咲コウ)が相談をしに訪れてくる。
行方不明になっていた女子学生が数年後に遺体となって発見され、容疑者として浮上したのは、湯川の親友でもある先輩刑事・草薙俊平(北村一輝)が以前担当した少女殺害事件で完全黙秘を貫き、証拠不十分で無罪となった蓮沼寛一(村上淳)だった。
今回も蓮沼は完全黙秘をして証拠不十分で釈放され、女子学生の住んでいた町に堂々と戻ってきた。
町全体が憎悪の空気に覆われる中、夏祭りのパレード当日、蓮沼は殺害された。
女子学生の家族、仲間、恋人ら全員に動機があるものの、全員にアリバイがあり、そして全員が沈黙した……。
(KINENOTE)
『 沈黙のパレード 東野圭吾 の 推理小説 である。 2018 年 10 月10 日 に 文藝春秋 から 単行本 が刊行された。 ガリレオシリーズ 第 9 弾にして、 6 年ぶりの単行本となる長編小説である [1] 。
この作品の最大の読みどころを「被害者の女性を大切に想っていたはずの人々がどのように犯罪に関わっていくのか」という展開だと指摘した。東野はインタビューで「被害者を愛した善良の人々が力を合わせたら、湯川でさえも手こずるような謎が生まれるのではと考えた」と語っている [2] 。
2022 年 9 月 16 日に映画版
130分
ガリレオシリーズでしたが、今回は物理学者としての面が希薄でした。
それなりに面白かったですが、二転三転という展開ではなくてやや冗長でした。
北村一輝が椎名桔平に、殺された村上淳の犯行を立証することを約束するからという言動にも違和感です。
でもやっぱり気になるのは、壇れいが女子高生の並木佐織を殺すシーンです。
冒頭の遺体の頭蓋骨陥没の割には出血がなく、なんでこれで殺害と思ったものです。
彼女の勘違いが周囲の人々を不幸にした物語で、後味が悪かったです。
愛方は、オリエント殺人事件のように全員が犯人と思ったそうですが、
今回程度の展開では、商店街の人たちにそこまでの憎しみは起きないでしょう。
PS:
翌日テレビ東京の小泉孝太郎主演の「 黙秘犯
」をBSテレ東で見ました。
犯人?役の市原隼人が素晴らしく、こちらの方が楽しめました。
2回目ですが、かなり忘れていました。
今回は湯川の相手役=真犯人の描かれ方が、希薄なように感じました。
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