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2006年07月31日
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カテゴリ: 映画・テレビの話
昨日観に行った映画は、以前私のブログ仲間でもある 「かめとも」
ずっと気になっていた 『かもめ食堂』 という作品だ。
非常に淡々として地味だけれども、いい映画だった。

いろいろな見方があると思うが、私がこの映画の全編を貫くテーマとして感じたのは、
「自然体」ということである。
私的な解釈によれば、「焦らず」、「騒がず」、「無理をせず」といったような要素を内包した
「自然体」だ。


小林聡美扮する主人公は、フィンランドはヘルシンキで食堂を開店して以来30日間、
ひとりの客も迎えたことが無いという。
商売をしている私には、店を開けているのにちっともお客が来ない惨めさは、痛いほど分かっているつもりだ。
それが30日となると、もうそこで並の人なら自然体では居られなくなる。

ところがこの主人公はそんな境遇の中でも、毎日淡々と過ごしている。
どうしてもダメになったらそのときはやめればいい、という割り切りがあったのも確かだろう。
しかし店を繁盛させるために、奇をてらったメニューを導入したり、ガイドブックに掲載してもらったり、
という同居人の提案にも首を縦には振らなかった。
まじめにやってればいつかこの店は満員になる、そう信じて淡々と営業している。

商売をする上でそういった「自然体」が本当に良いのかどうかは、あくまでもケースバイケースだろうが、
少なくともこの作品では、「自然体」で居ることが結果的に幸運をもたらす方向で描かれている。

ただその「自然体」を心地良いものと感じていられる自分は確かにいた。

他のキャストもみんな自然体の演技だ。
ヘルシンキの町並みも自然体の香りがした。
最初は「何でフィンランド?」などと意外な感じがしたのだが、観終わるとやっぱりここが必然だったのか、
と思わされるから不思議だ。


余談だがこの映画を観終わって席を立つとき気付いたことは、私も含め明らかに「ひとりで来た」という方が
かなり多かったということだ(といっても全部で10数人しか居なかったが)。
つまり、例えばカップルで「映画でも観に行こうか?」→「じゃあ、これにしようか」という流れで
何となく観に来たのではなく、「たとえ一緒に行く人が居なくても、どうしてもこれが観たい!」
という人が多いということではないだろうか?
あるいは主人公をはじめとする3人の女性の持つ「孤独感」が、観客にまでオーバーラップしているのだろうか?











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最終更新日  2006年07月31日 18時38分46秒 コメント(2) | コメントを書く
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