リカーマンが行く!!

リカーマンが行く!!

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

コメント新着

リカーマン1号@ Re[1]:ちゃん付けの是非(10/28) ふょんさんへ お久しぶりです。お元気にし…
ふょん @ Re:ちゃん付けの是非(10/28) ことばを文字通りにしか受け取れない人が…
特許屋@ Re[2]:クリスマスソング(12/20) リカーマン1号さんへ  また時々 見に…
リカーマン1号 @ Re[1]:クリスマスソング(12/20) 特許屋さんへ お久しぶりです。 ご返事が…
特許屋 @ Re:クリスマスソング(12/20) 無茶苦茶 久しぶりに 楽天ブログ(楽天…

フリーページ

2006年09月19日
XML
カテゴリ: 業界ネタ
店に来たあるお客が、「瓶ビールの王冠が欲しいんだけど余ってるの無い?」という。
それも「○○ビールの」というご指名だ。

一体どうしてそんなものが要るのか訊いたところ、
「だってそれたくさん集めると、何か貰えるってキャンペーンやってるでしょ」。

え(?_?) そんなこと全く聞いてない.......。

確かに今大々的に宣伝をやっているものでは、商品についているシールを集めて送ると、
抽選で何かしらの景品が当るというキャンペーンは実施されているが、それとは違うみたいだ。

さらに詳しく訊いてみると、そのお客は自分の行きつけの居酒屋でその話を耳にしたという。
そこまで聞いて、「あっ!」と気が付いた。


それはメーカーが飲食店に持参した箱の中に王冠をどんどん貯めていって、その箱が一杯になった段階で
何某かのモノと交換しますよ、というものだ。
私も随分前にそのキャンペーンの話を、ウチの得意先のある料亭で聞かされていたっけ。

ただそのことを忘れていたのは、そのキャンペーン自体がわれわれのような納入酒販店を飛び越して、
直接飲食店サイドに持ち込まれるからだ。
われわれ酒販店が一枚噛んでいることなら、私もその進捗状況などを気にする機会もあるのだが、
われわれがタッチしていない所で進んでいるキャンペーンだと、それをやっていることすら
頭から離れてしまうのだ。

でも最近の酒類メーカーの政策には、このキャンペーンのように端から酒販店を飛び越して
持ち込まれるものが多くなってきている。
そうしたいわゆる「頭越し外交」については、商道徳にもとる行為だということを
以前の日記

こういったキャンペーンの話をメーカーがわれわれの頭越しに直接しに行くのには、
おそらく理由が二つあると思う。
ひとつは酒販店によってこういったことに積極的なところと、そうでないところがあるため、
自分たちで廻った方が均質的に案内が出来るということで、これはまあ解からないでもない。

そしてもうひとつは、納入酒販店が変わってもいいように、ということだろう。

中立的な立場のメーカーとしては、そこにヘタに干渉したくないということなのだろう。
ましてやその「取り合い」の実態も、ひとえに「大手」が「中小」を食っていくという図式になっているのだが、
メーカーとしても納入酒販店がある程度の大手に集約されていった方が、何かと都合が良いだろう。

ちょっとうがった見方かもしれないが、私はそのような思惑が有ると思っている。
そしてそれはいみじくも、「大手メーカーにとって中小酒販店は、フォローすべき対象とは見られていない」
ということを物語るものなのかもしれない。

話が最初に戻るが、状況を理解した私が件のお客に、そのキャンペーンは飲食店のみが対象となっていて、
一般消費者がいくら王冠を貯めても何にも出ないよ、と言うと、なんだか複雑な表情で帰っていった
(もう既にいくらか集めてたのかもしれないな)。
しかしそのお客にキャンペーンのことを話した居酒屋も、ちょっと軽率だよなー。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年09月19日 20時56分46秒
コメント(2) | コメントを書く
[業界ネタ] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:頭越し外交(09/19)  
magomago55  さん
こんにちは。それって、小売業以上にメーカー間の競争が激化しているってことかもしれませんね。
おしゃるように、メーカーが小売業者に販促を働きかけても反応はマチマチ。積極的なお店はどんどんキャンペーンを活用されるが、やる気のないお店も多いと聞きます。
そこで、直接メリットのある飲食店にアピールするのが手っ取り早い。メーカーは、引いては小売店にもメリットが還ってくるので、悪くはないでしょう?と思ってる。
ビールにしろ、昔のキリン瓶ビール全盛の時代と違い、今や新製品ラッシュで戦国時代の様相。シェアがどんどん変わる。メーカーも大変ですが、消費者ニーズにきめ細かく応えなければならない小売業もタイヘンそうですね。 (2006年09月20日 17時31分37秒)

Re[1]:頭越し外交(09/19)  
magomago55さん、こんばんは。

見方を変えてみれば、メーカーが直接キャンペーンなり何なりやってくれた方が、われわれはラク、ということも事実です。

おっしゃるように今ビール業界は、激しいシェア争いの真っ只中ですが、ある意味われわれ小売業界もそのシェア争いに振り回されているようなものです。
ここで各ビール会社それぞれの顔を立てようとするのは極めて難しいですし、逆に特定のメーカーだけに肩入れするというものまた難しいのです。
そうするとすべてのキャンペーン的なものが私の元へ持ち込まれると、こちらがパンクしてしまいかねませんから、ある程度はメーカー直接で商談してくれた方が助かります。

ただだからといって、われわれ小売に知らん顔は無いだろう、というのが今回の文章の趣旨でして、私としても蚊帳の外に置かれるのは非常に面白くないですし、せめて報告だけでもして欲しいと思うわけです(実際、報告が無いというのは得てして、トラブルの種になりかねないのです)。

(2006年09月21日 00時35分46秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: