*Muku* Blog
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
全1件 (1件中 1-1件目)
1
ジョン・エヴァレット・ミレー 1851年ー1852年シェイクスピアの戯曲「ハムレット」の中で、連鎖する悲劇に精神を病み、野花を抱き歌を口ずさみながら小川に身を沈めてゆく若き乙女オフィーリアの「死」を圧倒的な美しさとリアルな描写で表現する。映画 「オフィーリア 奪われた王国」 (2018年 アメリカ/イギリス) オフィーリア 奪われた王国 [DVD]監督:クレア・マッカーシー出演:デイジー・リドリー, クライブ・オーウェン, ナオミ・ワッツ, ジョージ・マッケイ, トム・フェルトン16世紀のデンマーク。王を弟のクローディアスに毒殺され、王位と母である王妃ガートルードを奪われた王子ハムレットは父の復讐と王位継承に心を燃やす。その一方で、王妃の侍女で若く美しいオフィーリアに恋をする。禁断の愛と権力のはざまに揺れるハムレットは次第に正気を失い、誤ってオフィーリアの父ポローニアスを殺してしまう。オフィーリアの兄レアティーズはその憤りをハムレットへの仇討ちに変える。連鎖する復讐劇。 ハムレットを愛するオフィーリアは絶望の中で発狂してゆく。この映画の見どころは、オフィーリアを主人公に、その「死」の真相と「愛」を守るために命懸けで生き抜く女性の強かさと、未来の光を描いているところ。私としては、ミレーの描いた、沈みゆく水面で歌い続けるオフィーリアの、儚くも美しい永遠の時間に釘付けにされる。
2022.04.10