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令和5年1月吉日
大学図書館 各位 様
「訳注 静岡県報徳社事蹟―報徳の師父第二集―」他の寄贈について
「訳注 静岡県報徳社事蹟―報徳の師父第2集―」を出版しましたので謹んで寄贈いたします。本書は平成28年(2016)12月に発行した 「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」の続編 にあたります。「 ―報徳の師父第2集― 」とした所以です。
本書の出版にあたって、 大日本報徳社社長の鷲山恭彦社長(元東京学芸大学学長) が序文を寄せて頂き、その傍題には 「蘇る報徳実践家の生き生きとした軌跡」 とあります。また「 当時の報徳の事績と実践家群像が、眼の前に、生き生きと蘇えってくる 」、「 本書によって、その発展に心血を注いだ報徳実践家たちの奮闘の軌跡が明らかになった。わたしたちはこの歴史を大切に顕彰し、反芻して、そこから大きな励ましを受け取って、これからの生き方の羅針盤にしていきたいと思う 」と記して頂きました。
本書は、明治39年4月に静岡県が発行した「静岡県報徳社事蹟」を現代文にするものです。本書においては、報徳運動の指導者(報徳の師父)に焦点をあてて、概説とコラム欄においてそのエピソードを紹介しています。当時静岡県において 440を超える報徳社 、 2万人近い報徳社社員 が活動していました。 「大量現象」 (マックス・ウェーバー)として報徳実践家が活躍していたのです。
ウェーバーは「プロテスタンティズムの精神と資本主義の精神」において、「今日の資本主義は企業家と労働者を教育し作り出している。歴史的現象としては、資本主義の特性に適合した生活態度や職業観念が選び出されるためには、 そうした生活態度や職業観念が人間の集団によって成立していなければならない 。」としています。静岡県の報徳運動は近代日本における資本主義の成立に必要な 企業家や労働者を大量現象として生み出した ともいえます。日本における近代資本主義の成立と発展を考えるうえでも、静岡県の報徳運動の理解が必要であると考えます。また報徳実践家の奮闘の軌跡は、将来の日本を担う若い人々に向かって発信する価値のあるものと信じます。
もし貴館において蔵書としていただけない場合は、他の大学図書館に寄贈したく、誠にお手数をおかけして恐縮ですが、次のメールアドレスにご連絡いただければ、スマートレターをお送りしますのでご連絡ください。大切な本を廃棄することなく、循環して活用したいと存じますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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