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2023.01.31
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カテゴリ: 報徳
家族ふれあい新聞第704号より

「いい会社」

○志ネットワークというのがある。
松下村塾の塾長をしていた上甲さんという方が、日本の若者に志を持ってもらいたいという願いから創られたもので、その日々のエッセイには心打たれるものがある。

そのホームページを見ていたら寒天の伊那食品工業株式会社の社長塚越寛さんが、青年塾で熟生に語られた話が載っていて、これがよかった。


「いい会社をつくろうと言うのが、当社の社是です。
いい会社というのは、誰から見ても、そんな前提があると思ってください。
お客様だけではありません。社員はもちろん、お取引先、出入りの業者さん、さらには取引の銀行や税務署も含まれます。税務署から見ていい会社とは、税金をきちんと正しく払ってくれる会社でしよう。地域の人たちも、町の中でいい会社だとうわさしてくれる。そんな姿を願っています」


会社の目的は、みんなでいい会社を作ることである」

「進歩とトレンドを混同してはいけない。
進歩とは、それが本当に社会にとって有用であるかどうか、社会のためになるのかどうかが判断基準である。
時代の流れの中でも、社会のためにならない流行物が多すぎる」


目先の経済性よりも、人間性を基本に据える経営を、塚越社長は、「経営の原点」だと言う。
何のための経営か、「人間が幸せになるため」なのである。
 伊那食品工業は、具体的な売上げ目標や利益の目標を掲げて、社員の尻をたたくようなことはしない。
「木の年輪が一年で一回り大きくなる。どんな厳しい環境のときにも、ちゃんと一年分の年輪ができる。だから、企業の活動もまた、毎年、いかなる環境下にあっても、少しづつでも一回り大きくなればいいと考えている。」


伊那食品工業は、47年間、売上、利益を伸ばし続けてきた。
47年連続増収増益という実績は極めて稀である。
「急成長させないこと」。塚越社長は、その秘訣を語る。
「物事の一番良い姿は、末広がり。すなわち、時間と共に良くなることです。
社員にしても、将来に渡って毎年給料が上がっていく状態にあると、安心して人生設計できます。
浮き沈みのある姿は、非常に困るのです。
私はいつも、無理して成長させなくてもいい、大事なことは、前の年よりも少しでも良くすることだ」
急成長させずに、一歩一歩成長させるためには、あらゆる活動を最大限に取り組まなければできることではない。
「世の経営者の多くは、追い風と急成長を混同している人が多いようです。追い風は、実力ではありません。
それを自らの努力や実力と誤解して、過大な投資をしたり、人を大幅に増やしたりして、結局は行き詰まってしまうケースが非常に多いようです」。
 塚越社長は、いつも、社員が持てる力を最大限に出してもらうためにはどうすればいいかを考えてきた。
社員がのびのび、はつらつとして、気持ちよく倍の働きをしてもらうためにはどうしたらよいのか。
「寝ても覚めてもそのことを考えていました」と言う。
塚越社長が得た結論は、
「この会社は、自分の会社であり、自分の職場であると思うことができたら、きっと社員は生き生き働いてくれるに違いない」。その結論が、塚越社長の経営の原点である。

☆塚越社長の座右の銘は二宮尊徳の「遠くをはかる者は富み、近くをはかる者は貧する」である。インタビュー記事にはこうある。

企業にとって重要なのが「永続」することです。潰れてしまっては元も子もない。 私の座右の銘に、江戸時代の農政家・二宮尊徳の「遠きをはかる者は富み、近くをはかる者は貧す」という言葉がありますが、そういう長期的な展望が「いい会社づくり」には不可欠です。目先の利益だけを考え、短期的に高い売上高を追い求めて高収益を上げても、長続きしなければいい会社とは言えません。永続するためにゆるやかな成長は不可欠ですが、最低必要な成長でいいと私は考えるようになったんです。





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最終更新日  2023.01.31 02:11:02


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