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2023.07.29
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カテゴリ: 報徳記を読む
報徳記

巻之三【6】烏山仕法中廃菅谷放逐せらる

先生遙(はるか)に櫻町に在りて此の事を聞き、大息(たいそく)して曰く、
嗚呼(あゝ)烏山興復(こうふく)の時未だ至らざる歟(か)、

此の人辭恩(じおん)の道を全(まつた)くせば、興復の道此(こ)の人に依りて存(ぞん)すべし。
辭恩(じおん)の道を行はざるときは人菅谷を進退(しんたい)せん。
何ぞ大業(たいげふ)を遂ることを得んや。
世人の毀譽(きよ)に由りて心を動かし、行(おこなひ)を變(へん)ずるもの、共に道を行ひ難し
 と云へり。

果して天保某年に至り仕法を廢し、分度を破り、開墾撫育の用度たる二千苞(ぺう)を取りて之を国事の當用(たうよう)に費し、菅谷を放逐して他邦(たほう)に退かしめ、領中に令(れい)して諸民櫻町に至ることを禁じたり、
菅谷妻子を具し、他領鴻の山(こうのやま)村里正(りせい)十郎右衛門(じうらうゑもん)なるものゝ家に移り、之に寓(ぐう)して讒(ざん)者の無道を怨みたり。

翌年二月菅子(すがや)忽然として櫻町に至り、先生に請(こ)ひて曰く、
余不幸にして放たれたり。
國家(こくか)の道なきを如何せん。
忠を盡(つく)して讒者(ざんしゃ)の爲に放たるゝもの古今(ここん)少からず、又何をか悔(くい)んや。
我が身は鴻の山の里正某(ぼう)舊識(きうしき)あり。
故に食客(しょくかく)となれば道路に立つの憂(うれひ)なし。
唯(たゞ)歎くべきは我が弟(おとゝ)某(ぼう)なるもの盲人にして江都(かうと)にあり。
琴瑟(きんしつ)を教ふるを以て業(げふ)とし、活計(くわつけい)の憂なかりしが、幕府天下の侈奢(ししゃ)を制し、善政を布(し)かせ玉ふより以來、琴瑟を學ぶもの少くして活計頓(とみ)に窮す。

豈(あに)圖(はから)んや今罪なくして放逐せられ浪々の身となり、盲弟を補助するの力なし。
我助けざれば彼生養の術(じゆつ)盡(つき)ん。
斯(こ)の如く窮するもの僅(わづか)に二十金の借債あるが故なり。
此の借債なき時は技藝(ぎげい)の門人少しといへども、君より受くる所の扶持(ふち)を以て活計(くわつけい)を爲すべし。
冀(こひねがは)くは先生我が弟を憐み二十金を貸し給はらば、厚意の恩賚(おんらい)忘るべからずと云ふ。




尊徳先生は、菅谷が一旦辞退し仕法金に参入した禄米を再び受けて、桜町からの贈米を断ったことを聞いて、大きなため息をちてこう言われた。
「ああ、烏山領の復興の時は未だいたらざるか。
 円応和尚はすでに没して、今菅谷を残すばかりだ。
 菅谷が辞恩(禄を辞退する)の道を全くすれば、復興の道はこの人によって存したことであろう。
 辞恩の道を行わないときは、人が菅谷を進退せしめよう。
 どうして大業を達成することができようか。
 世間の人の毀誉褒貶によって心を動かし、行いを変ずる者とは共に道を行うことは困難である。」

 はたして天保10年12月に仕法を廃し、分度を破り、開墾及び人民救助用に用意していた二千俵をとって、藩政の当面の用途に費やした。
 菅谷は12月17日付けで役職を辞退したが、25日には隠居を申し付けられ、相続人半蔵へ百石を給せられた。

 隠居させたにも関わらず、桜町や小田原にたびたび赴いていることを藩政への不満ととらえられ、
「上をあなどり、重ね重ね不埒であるから、永くお暇を下しおかる」ということで「烏山藩内や屋敷の近隣へ徘徊することを堅く禁ずる」というものであった。
 菅谷は報徳の同志大野恕助の甥にあたる鴻巣村の名主、郡司十郎右衛門の家に移った。
 そして天保12年7月14日に桜町に来て、藩政の無情を怨むとともの、盲目の弟のために20両の借財を先生に申し出たのであった。

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1 決して怒ってはいけない。(p.20-21)
2 一人でいるときも、絶対に人の悪口を言っちゃダメよ(p.20)
3 汚い言葉を使ってはいけない。きれいな言葉を使いなさい。(p.20)
4 (1) 嫌なことがあるときに「ありがとう」と自分に言いなさい。
 (2) 良いことがあったら「感謝します」と言いなさい。
 (3)この言葉がとても便利で、たとえまだ起こっていないことでも、なんの疑いもなく不安も心配もなく、力まずに自然とそう思い込んで、言い切っちゃうと、そうなる可能性が高まる。(p.18-19)





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最終更新日  2023.07.29 06:00:11


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