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2025.10.25
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カテゴリ: 報徳記を読む
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二宮翁夜話巻の3

【21】尊徳先生がおっしゃった。
論語で哀公が
「今年は飢饉で必要な税が不足している。こんなときどうすればよいのでしょうか」
有若(孔子の弟子)が答えて言った。
「どうして租税を半額(10分の1税)にしないのですか。」
これは面白い道理である。
私は常に人を諭すに、
一日で十銭取って足らなければ、九銭取るがよい。
九銭取って足らなければ、八銭取るがよい。
人の身代というものは、多く取ればますます不足を生ずる。
少なく取っても、不足がない物である、
これは理外の理である。

二宮翁夜話巻の3

【21】翁曰く、
哀公問ふ、
年饑ゑて用足らず是を如何、
有若答へて曰く、
何ぞ徹せざるやと、
是れ面白き道理なり、
予常に人を諭す、
一日十銭取つて足らずんば、九銭取るべし、
九銭取つて足らずんば、八銭取るべしと、
夫れ人の身代は多く取れば益々不足を生じ、少く取りても、不足なき物なり、
是れ理外の理なり。



〔読み下し〕
哀公(あいこう)、有若(ゆうじゃく)に問(と)うて曰(いわ)く、
年(とし)饑(う)えて用(よう)足(た)らず、之(これ)を如何(いか)にせん。
有若対(こた)えて曰く、
盍(なん)ぞ徹(てつ)せざるや。
曰く、二すら吾(われ)猶(なお)足らず、之を如何んぞそれ徹せんや。
対えて曰く、百姓(ひゃくせい)足らば、君(きみ)孰(たれ)と与(とも)にか足らざらん。
百姓足らずんば、君孰と与にか足らん。

〔通釈〕
魯の哀公が有若に「今年は飢饉で財政がままならぬが、どうしたものだろうか?」と問うた。
有若は「どうして徹(十分の一税)を実施しないのですか?」と云った。
哀公は「既に十分の二税を徴収してもまだ足りないというのに、どうして徹などできようか」と云った。
これに対して有若は、
「人民が豊かになれば君主も富み、人民が貧しければ君主も貧しくなるというのが為政の常道ではありませんか。」と云った。





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最終更新日  2025.10.25 00:00:12


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