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2025.10.29
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カテゴリ: 報徳記を読む
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二宮翁夜話巻の3

【25】尊徳先生がおっしゃった。
才知が勝れた者は、おおよそ徳に遠いものである。
学問があれば申韓(重刑主義の法家の申不害と韓非子)を主張し、
学問がなければ三国志や太閤記を引用する。
論語や中庸などには一言も及ばないものである。
なぜかといえば、道徳の本理は才知では理解できないものだからである。
この類の人は必ず実行することがやさしい中庸を難かしい難しいと言うものである。
中庸に、賢者はこれに過ぎる、とある、もっともなことだ。
おおよそ世人は、太閤記や三国誌などの俗書を好むけれども、大変よろしくない。
そうでなくても争う気が盛んであるのに、偽心が起きはじめる若者に、このような書物を読ませるのは悪いことだ。
世人が太閤記や三国誌などをよく読めば、利口になるなどというのは誤りである、心しなければならない。

二宮翁夜話巻の3

【25】翁曰く、
才智勝(すぐ)れたる者は、大凡道徳に遠き物なり、
文学あれば申韓を唱へ、文学なければ三国志太閤記を引く、
論語中庸などには一言も及ばざる物なり、
如何となれば、道徳の本理は才智にては解せぬものなればなるべし、
此の流の人は必ず行ひ安き中庸を難しと為る物なり、
中庸に、賢者は之に過ぐ、とあり、
うべなり、
凡そ世人は、太閤記三国誌等の俗書を好めども、甚だ宜(よろ)しからず、
さらでだに争気(そうき)盛んに、偽心萌(きざ)し初る若輩の者に、かゝる書を読ましむるは悪し、世人太閤記三国誌等を能く読めば、怜利になるなどゝ云ふは誤りなり、心すべし。





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最終更新日  2025.10.29 00:00:12


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