自分が嫌い?でも大丈夫!

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2008.03.29
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カテゴリ: 子育て
昨日の日記のあと。

ビデオを観終わったチビたちとちょっとまったり過ごしていたら、
とうとうなっちのほうが泣きだしてしまった。
まだ環境の変化にあまり慣れていないこの二人にとって
今はどんなに不安で寂しいだろうかと思わずにはいられなかったのだ。

私が泣きだすと、
お嬢がすぐに飛びついてきて私をぎゅーっと抱きしめた。
そう、お嬢はいつもこうなんだ。
私がお嬢にしがみついてわんわん泣いていると、


そのスキに、今度は坊が私の膝に乗って一緒に泣き始めた。
二人でまた大声で泣いていると
お嬢はまたティッシュを取りに走って行った。
大量のティッシュを両手にわしづかみにして戻ってきて
私の顔を拭き、坊の顔を拭いた。
それでもまだ足りないと思ったらしく、
2度、3度、お嬢はティッシュが空になるまでそれを繰り返した。

その最中、何度もお嬢にも「こっちへおいで」と抱こうとするのに
お嬢はティッシュを取りに走って行ってしまう。
やっと私が坊と一緒にお嬢を抱いても
お嬢はその間中私と坊の顔を忙しそうに拭いている。


お嬢は、いつもこうやって、
自分が最後の砦になって踏ん張っているんだな…。
お嬢の姿を見ていて切なくなった。
そして私たちが泣きやみかけたころ、
お嬢はテーブルについて一生懸命絵を描きながら

「心配しんでもいいよ」と一言言った。
そして描いた絵を持ってきて
「ママ描いたの。カメさんも描いたの」。
あわてた感じで4つの絵が書いてあった。
お嬢はこんなふうに、
いつもいつも自分が周りを励ます方法を考え続けているんだろうか。

お嬢が一人で抱え込んでいてはあまりにもかわいそうだ。
でも、私が何度抱こうとしても、呼びかけても、
あれやこれやと理由をつけて逃げていく。
こんなに苦しいのだったら、
今私がそれを無理に受け止めようとしても無理かもな。
そう思ってそのとき一度はあきらめた。



それから数十分後。
ふと気付くと、お嬢は膝にガーゼを巻いて、ガーゼ用のテープを大量に使って貼りまくっている。
「わぁぁ!何やってるの!!!」と怒鳴ったとたん、
ほら、来た!!…と思った。

私がここ数日、眉間の間にヘルペスが出ていて、
ガーゼもテープも残り少なくなってきていたから
これだけはいたずらしないでね、とお願いしてあったのだ。
お嬢はわざわざそれをいたずらしたのだ。
明らかなSOSだ。

私が第一声怒鳴ったので、お嬢は「だって、だって…」と泣き始めていた。
私はお嬢の背中をさすりながら、
「ほらね、お嬢もそんないたずらしたくなるくらい苦しかったんでしょう」と言うと
大暴れが始まった。
「放してよ!」「おしっこ出る!」「坊くん!」と
やたらめったら泣き叫んで大暴れ。
「お嬢も寂しかったね」
「保育園変わるのいやだったね」
「自分も苦しいこと、早く気付いてほしかったね」
「もっといっぱい泣きたかったね」
「自分がもっともっと助けなきゃって思ってたんだね」
何を言っても、大暴れだった。
「もしかして、もっと自分がみんなを助けていたら
そしたら坊くんもママもこんなにつらくならなくて済んだのにって思ったの?」
それでまた、大暴れした。
大暴れして、おえっ、おえっ、と吐いた。
「坊くんのこと助けたいって思い続けていて、
でもお嬢も坊くんに助けてほしいって思ってた?」
それでもまた大暴れして、またおえっ、と吐いた。
「お嬢も、嫌だけど新しい保育園に行くよ、って頑張ろうとしているの?」
そのあとは、おえっ、おえっ、が続いていた。

お嬢は、いろんな気持ちをたくさん抱えすぎていて、
泣き叫びながら、それでも気持ちを吐き出しきれずに
そうやっておえっ、と戻してしまうのだ。
この一回では、きっとお嬢の気持ちは吐き出しきれないだろうと思った。
でも、自分の力が続く限り、なんとか付き合えるところまで付き合い続けた。
坊は、お嬢の姿を見ながら
「ぼく苦しいよう!」と泣き出したけれど
「ごめん、今はちょっと待っていてね」とお願いした。
坊は「苦しいよう、苦しいよう」と泣きながらも
「嬢ちゃん、ぼくずっと一緒にいるよ」とお嬢の足をさすっていた。


前の夜泣きのあと、お嬢が「Mさんに会いたい」と言ったのは
もしかして、
自分がもっともっと苦しい気持ちでもがいていることを
Mさんなら分かってくれると思ってのSOSだったのかもしれない。
私はたぶん、そこでまた見落としていたのだ。
いつも黙って頑張るしかできないお嬢が、
まだまだ何か抱えているだろうことは分かっていたけれど、
お嬢はきっと、
まだまだ私はあっぷあっぷしているんだよう、と言いたかったのかもしれない。

結局、夜中近くにパパが帰ってきて、
そこでいったん抱っこは終了になった。
でも、お嬢はパパが帰ってくると、
泣きながらパパのところへも抱きついていった。


夜、布団の中で、考えた。
私が小さかった頃、
外食に行けば、一人で食事をしている人を見るのが苦しかった。
この人は寂しいんじゃないかと思って
自分がご飯を食べるどころではなくなってしまうのだ。
募金箱を持って立っている人を見るのが苦しかった。
周りの人たちがその人を無視して通り過ぎていくのを見るのがつらかった。
お母さんがせめて募金してくれたらいいのになぁと思うのだけれど
母親にそれを言うだけの勇気も持てない。
年老いた人が買い物袋を持って歩いているのを見るのもつらかった。
この車にお母さんが乗せてあげてくれたらいいのになぁと思って、
それを母親に言えない自分に罪悪感を感じていた。
そしてその私は周りからどう思われていたかと言うと、
保育園ではみんなの先頭にたつしっかり者で気が強く、
家ではウソつきでとても関わりにくい、
大人にとってはちょっとやっかいな子どもだった。

今の大人になった自分を考えると、
もちろん、周りには店で一人で食事をしている人はたくさんいて、それを当り前に思っている。
募金箱を持って立っている人がいても、
そのすべてに毎度毎度募金をしてまわることはできない。
でも、もしかしたら、
普段自分の気持ちを言えないお嬢は、
昔の私と同じように
自分が本当は寂しいから周りの人たちも寂しいかもしれないとひそかに思って
そういう細かいことも自分で抱え込んでしまうような
一番繊細で毎日耐え続けている子なのかもしれない。
そして自分が苦しくなっても
それを母親の私にすら言い出せないくらい
繊細さのかたまりなのかもしれない。

お嬢のことを、もっと見よう。
せめて、彼女の抱えなくてもいいはずの苦しさくらいは、
少しでも一緒に共有しよう。
彼女がしっかり者に見える裏には
きっともっと私の知らない彼女の気持ちが隠れているはずだ。





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Last updated  2008.03.29 13:13:46
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