離人症の器

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凪2401

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2011年02月02日
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カテゴリ: 映画。
「プール」の他に何か海外の映画も見ようかなあと思って、なんとなく手にしたDVDです。
しかし実際に見てみると物語がすばらしくて、ぼろぼろ泣いていました。

白血病の長女と共に生きる5人家族の物語です。
けれどそれは、一丸となって病と共に闘う家族という、そういった設定では描かれません。

主人公は白血病の長女の妹なのですが、
この妹は姉に骨髄等々提供するために、遺伝子操作で生まれました。
妹は誕生時の臍帯血に始まり、繰り返し血液を提供しなければならかった。
それでも姉は再発を繰り返し、遂には腎臓の移植が必要となります。

姉の命を救うため、妹は犠牲を強いられてきた。

自分の体を守るために、一切の医療行為を拒否すると。
当然、それは姉の死へとつながるのですが……

「なんとなく」手にしたと書くのがはばかられるくらい、差し迫った内容でした。

姉の命を救うために生まれて、けれど子どもは当然自分の意志を持つようになります。
命を救うためという理由は誰にも否定できないけれど、
そのために犠牲にしてきたものもあまりに大きな家族の物語でした。

姉の命の期限が差し迫る現在の中に、これまで家族がたどってきた時間、
楽しかった思い出も、犠牲となった事々も織り交ぜながら物語は進みます。

一体この物語はどういう終末を迎えるのか。
妹が移植を拒否するという勝訴を得ても、
裁判に負け腎臓を提供しなければならなくなっても、


結末に少しおびえながらも、物語をたどっていくうちに、ふと気づくんですね。
この裁判を引き起こした、隠された願いに。

そこからはもうだめでした。
かなしくて、せつなくて、ふとしたシーンのたびに涙がこみ上げ、ぼろぼろ落ちる。
久しぶりに、こんなに泣かされてしまいました。








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最終更新日  2011年02月02日 10時47分39秒
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