From クルンテープ

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2006年01月15日
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カテゴリ: タイ便り
昨日の午後、BTSの駅の近くを歩いていた時のこと。

それは、アクセサリーの屋台だった。

リヤカーに金属のネットを取り付けた屋台。
上の部分は髪用のアクセサリーが色々と鈴なりに並べられている一方、
下の部分、通常、リヤカーに荷物を載せる部分に何かがゴロンと
横たわっている。

えっ? と思ってよく見ると、それは1歳ぐらいの、たっくんと同じか、
ちょっと上ぐらいの赤ちゃん、が寝ているのだった。


いや、でも、見間違い?と思いつつ、立ち止まってマジマジと見るのは
ためらわれて、自然に足が動いて、その場を立ち去ってしまった。

確かにそのあたりの屋台では、たっくんぐらいの年齢の子供をあやしながら
店番をしている人を何人も見かけるけど、さすがに赤ちゃんを全裸のまま、
リヤカーに転がして昼寝をさせている・・という光景に出会ったのは
初めてだったので、驚いた。
しかも、思いっきり大通りに面した歩道で。

もしかして、私の見間違いかなーとも思いつつ、数時間後に、そこをまた
通りかかると、その屋台はまだあって、既に服を来た女の子?が、
そのリヤカーの荷台に座りつつ、身を乗り出して遊んでいた。

やっぱり、あれは子供だったか・・・

暑くて、埃っぽくって、しかも車通りも多くて危険だ。

でも、その母親にしたら(もしかしてお母さんじゃなくて、
おばあちゃんだったかも)、商売しなければ子供を養えないし、
家で預かってくれる人がいなければ一緒に連れてくるしかないのだろう。
それに排気ガスがひどくても、大通り沿い、駅の下のその場所が、

小さな子供を日中全裸で過ごさせるのも、田舎だったらよくあることだし。

だから、外部者の勝手な基準でもって、あれこれ言えるものでもないけれど、
やっぱり子供がかわいそうだなあ・・・という気持ちは捨てがたい。

路上の赤ちゃんといえば、物乞いの女性に抱かれている赤ちゃんたちも
よく見かける。
「バンコクにいる物乞いはたいてい元締め(マフィアとか、ブローカーとか
ソノ手の人たち)の下で組織化されている『職業乞食』だから、お金は
あげないほうがいい。ほとんど元締めにピンハネされるだけだし」と
いう話はよく聞くが、真相は定かでない。

でもいずれにしろ、赤ちゃんを抱いて物乞いするのは、
赤ちゃん連れのほうが同情を誘うので、お金を稼ぎやすいという
理由だろうと思う。
中には、抱いている女性と赤ちゃんが本物の親子ではなく
「レンタル赤ちゃん」の場合も多々あるという。

稼ぎをあげるために利用されて、タイの炎天下の中、遊ぶわけでもなく、
ただ何時間も路上で過ごさなければならない赤ちゃん達を見ると胸が痛む。
でも、この子達はこうやって「客引き」の役割を果たすことで、
自分達の食い扶持を稼いでいるのかもしれないし。
それにしたって、子供の成長にとって良い環境とは決して言えない。

お金をあげても何の解決にもならないと思いつつ、結局は見ない振りをして、
足早に通り過ぎるだけの自分もイヤだ。

こういう赤ちゃん、子供達に直接何かしてあげることは出来なくても、
せめて、世界中の困難な状況にある子供達のために活動している団体等に
寄付する、という考え方もある。

それでも、結局、路上の赤ちゃん達を見るときに感じる、
このもどかしさ、ジレンマから完全に逃れることは出来ないのかな。。
とも感じている。

それでも、できることするのが、何もしないよりも、何倍もいいのだ。
と思う。きっと。






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Last updated  2006年01月15日 22時58分58秒
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Phung @ Tui☆さん >なんと!タイにこんな本格的な温泉施設…
Phung @ TH333さん >お魚につんつん、されたいけどこわいけ…
Tui☆ @ Re:温泉へ! ~自然満喫カンチャナブリの旅(その2)(07/19) なんと!タイにこんな本格的な温泉施設が…
TH333 @ フィッシュスパ! お魚につんつん、されたいけどこわいけど…

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