最近寒い日が続いてましたが、今日は少し暖かくなり助かりました。
寒いのも暑いのも苦手な私・・忍耐力がないのです。
これから冬本番なのに、春が待ち遠しいのが本音です。
先日難聴会の定例会がありました。
いつも、どうやって皆さんが笑顔を見せてくれるのか苦心しています。
なので前々回、唄の訪問に来て下さったHさんに又お願いすることにしました。
二回目なので顔馴染になり、部屋に入ってこられたHさんに七十代の女性が早速「この袋が開からないから、開けて頂戴」と食べ物の袋を差し出されました。
いきなりだから、おかしいやら気の毒やら・・・勿論Hさんに開けて頂きました。
(アララ、Hさんは、唄の訪問に来たのよ。小間使いじゃないけれど・・・)と思いながら袋を開けてくださっているHさんに親しみを感じているおばあちゃんに苦笑せざるをえませんでした。
さてギターの調整の後ボロローンと楽しい演奏会が始まりました。
「お富さん」をギター片手に唄ったHさん、話も始まりました。
「この頃のテレビはキスシーンが多いですねぇ。いつもチュツチュツとやっている。ところで、ちょっと、お父さん!(と一番前に座っていた70代のEさんに向かって)お父さん、初めてチュッチュッとしたのは何歳の頃だった?」
私は人工内耳で聞えたので思わずアハッと吹き出しましたがOHPを読んだ皆さん、「アッハッハー」の爆笑です。Eさんは、OHPとHさんの顔を代わる代わる見ながら
「26歳くらいやったかなぁ」
「俺もそのくらいじゃったぁ」と別の70代の男性も笑いながら言いました。
「そうですよねぇ。昔は好きでたまらなくても、な~んも言えなかった。恋しい、恋しいと胸いっぱいに想いをとめていたもんです。では今から”君恋し”を唄います」と情感タップリ唄ってくれました。歌詞は要約筆記スクリーン(OHP)に映し出され、筆記者がなぞってくれます。
「続いて”芸者ワルツ”です。私が小さい時に流行りました」と50代半ばのHさん。
♪あなたのリードで島田もゆれる チークダンスの悩ましさ 乱れる裾も恥ずかしうれし♪
「島田って、人の名前だと思っていたから、島田さんが揺れて歩いていると思っていました」で、爆笑・・・八ッハッハー
「”乱れる裾も~”と大きな声で歌っていたら母親が嫌な顔する。意味がわかりませんでしたもんね~ 今じゃ、乱れる裾が大好きですけど」と話されたのでまた爆笑・・・
もう皆さんニコニコ顔です。腹の底から笑うと生きている~って感じます。
「続いて”人生劇場”です」・・私の大好きな唄です。一緒に手拍子で歌いました。「皆さん、手拍子で!」とHさんが言われるのですが、皆バラバラに手拍子・・・それでもいいのです。楽しければいいのだから。
歌った後、Hさんが「♪あんな女に未練はないが・・♪とありますよねぇ。男なら一度は言ってみたいもんです。でも言ったらおしまい。”私も未練はないよ”といわれたら大変!もうそれで最後です。ウッカリ言えません」でまたまた爆笑・・・
難聴会員はテレビを見ても聞き取れない。落語や漫才のオチもわからない。話を聞いて笑う・・・ということが常日頃ないと思います。
若いとき、聞えていた頃はテレビやラジオで漫才や落語を楽しまれていたことでしょう。そんな楽しみがない最近、心から笑う話に縁遠くなっていると思います。
だから今回はHさんのお陰で楽しめたと思います。
殆ど聞えない70代女性のTさんは、あまりのおかしさにテーブル叩いて笑っておられました。
そんな笑顔を見れてホッとしました。生きていることって笑う事だと思う。笑う楽しさがないとつまらないです。
聞えなくても聞き取り難くても読書だけではなく直に話しを楽しみたいのです。
数曲の最後は”林檎の唄”で締めくくりました。唄あり、話しありの楽しい一時間、アッというまに終わりました。
「また、来ます。声を掛けてください」とHさんは帰られました。楽しい時間をありがとう!
今日は店に若い難聴の方が仕事がなかなか見つからない・・・と来られました。
私がどうこうできる問題ではないけれど、少しでも話し相手になりたいし、なんとかできないかなァと思います。私に話すことで第一歩を踏み出されたら嬉しいことです。
そのきっかけになれたらいい・・・最初に来られた時は思いつめたような顔が笑顔に変わっていく・・・それだけでも嬉しいです。 では また・・