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2014.08.29

「ミッシング・ポイント」をみて

テーマ： DVD映画鑑賞(14652)

カテゴリ：映画鑑賞

です。原作は、モーシン・ハミッドの小説だそうです。

インド出身の女性監督、ミラ・ナイール監督作品です。

アメリカでR指定、日本でのレーティングは不明です。

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あらすじ

2011年、パキスタンのラホール。夜、映画館から出てきて徒歩で帰る一組の夫婦。

夫だけが何者かに誘拐されてしまいます。

それは、アメリカ人のラホール大学教授アンセ・ラニエ教授と判明。

アメリカ人ジャーナリストと称するCIAエージェント、ボビー・リンカーン(リーヴ・

シュレイバー)は、ラホール大学の若いチャンゲス・カーン教授(リズ・ア―メッド)の

チャンゲスは、自分がいかにアメリカを愛してきたかを語り始めます。

その10年前、プリンストン大学に学ぶパキスタン人留学生チャンゲスは、経営コンサル

タント企業の面接官ジム・クロス(キーファー・サザーランド)の面接を受け、見事採用

されます。

同期生と一緒に公園でBBQをしていたチャンゲスは、スケートボーダーの少年を撮影

する黒髪の女性エリカから被写体になってと頼まれ、応じます。

会社でメキメキと頭角を現していく優秀なチャンゲスは、ある日会社のマックス会長宅

でのパーティに呼ばれ、その席でエリカ(ケイト・ハドソン)と再会、恋人を亡くした

ばかりというエリカと付き合い始めます。

ジムとフィリピン出張したチャンゲスは、そこでも才能をいかんなく発揮。

ジムは現地で、チャンゲスに異例の出世をさせると約束しますが、アメリカ帰国前に

ニューヨークの空港に到着した一行のうち、チャンゲスだけが入国審査で足止めを食い、

いきなり全裸で身体検査を強要されます。

怒りを抑えその場を耐え忍んだチャンゲスでしたが、その後もチャンゲスの周囲の目は

一変。

優秀なチャンゲスでさえ、西アジア出身のイスラム教徒というだけでいわれのない扱いを

私の感想

将来を嘱望されていたにもかかわらず、9・11事件以降、アメリカで生きづらくなり人生の

方向性を失ったイスラム教徒の青年の物語です。

原作は小説ですが、きっと同じような差別を受けたことで、アメリカ好きから必然的にアメ

リカ嫌いにさせられてしまったイスラム教徒の人たちの声や心の痛みを代弁するような作品

だろうと思いました。

テロリストを未然に排除しようとしているはずのアメリカ自身が、新たな憎悪やテロに向かう

原因を作ってきた可能性が感じられてなりません。(-ω-;)

ミラ・ナイール監督と言えば、昔見たインドのストリート・チルドレンの物語「サラーム・

ボンベイ!」が衝撃的だった記憶があります。

(DVD化されていないようです。「シティ・オブ・ジョイ」同様、DVD化を切に希望します!)

以前ご紹介した「 その名にちなんで 」は、アメリカで生まれ育ち、インド生まれの両親との

確執とアイデンティティ獲得に悩むインド系青年の物語でした。

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チャンゲスを演じたハンサムなリズ・ア―メッドは、オックスフォード大卒のイギリス人

俳優です。

以前ご紹介した衝撃作「 グアンタナモ、僕達が見た真実 」にも出演していたのだそうです。

どこに出てたんだろう。もう一回見直してみようかな。(゜-゜;)

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チャンゲスの詩人の父役で、オム・プーリが出ていました。

ちょっと久しぶりに見ました。

「ガンジー」ちょい脇役や「シティ・オブ・ジョイ」準主演(主演は故パトリック・

スウェイジ)していたインド人ベテラン俳優オム・プーリは今や頭真っ白の73歳だなんて。

「シティ・オブ・ジョイ」で夫婦役で共演していたインド人女優シャバナ・アズミも

夫婦役で再共演ですね。

チャンゲスと付き合うアメリカ人女性役でケイト・ハドソンも出演していました。

金髪ではなく、今回は黒髪(かつら？)で。

(今まで露出多めだったのに)今回ふっくらした？体型を隠すような服装も妙に違和感

ありましたし、エリカという女性も違和感ありすぎでした。

チャンゲスは女性を見る目がなかったということか…。(-ω-;)

「 プリティ・ヘレン 」に出てた時のケイト・ハドソンは可愛かったけどなあ。

☆☆☆☆