◆長屋村       あらっ!ご近所さん♪

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December 3, 2010
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カテゴリ: ◆NovelでTea☆Time
指切り


+ アウトドア + [34]

ショッピングモール街を抜けて、ランドマークタワーの前へやってきた。
下から上を見上げた二人は
「お姉ちゃん、高いね」
「ホント高いね。高志君、ここのエレベーターはね、世界一の速さで昇って行くんだってよ」
「え~っ。大丈夫かなぁ~?」
「そうね。言われてみたら恐いね」
「心臓、止まらないかなぁ~?」
「止まりはしないと思うけど、先生から無理はダメだって言われたからね」

「そうね。辞めましょう」

二人はランドマークタワーを諦めて、帰りも動く歩道を乗り継いで駅まで来た。
「お腹空いたなぁ~」
「いつの間にかお昼を過ぎてるもんね」
「あ、あそこでハンバーガーを売ってるよ」
「え~?ハンバーガーでいいの?」
「うん。僕、ハンバーガーでいいよ」
「もっとどこかで美味しいもの食べない?」
「ううん。なんとなく、今日はアウトドアって感じなんだ。だから最後までダーティーに」
「何がダーティーよ」
「あはははは」


それぞれにメニューを見て注文した。
「お姉ちゃん、帽子に取り付けてみてよ」
「うん。でも開けるの、もったいないなぁ~」
「開けなくちゃ、付けられないでしょ。付けるために買ったんだからね」
「そうだね」


紙箱の蓋をゆっくり開けて、ブローチを眺めた。
「綺麗」
高志はそれをみて満足げだった。
「付けてみてよ」
亜紀はブローチのピンを外してから、帽子を膝にもってきた。
真横より少し前に合わせて、ピンを差し込んだ。
「どう?似合う?」
「可愛い。カッコいいよ、お姉ちゃん」
「でしょ。元がいいから」
「ブローチが良いんだよ」
「こらこら」

笑い声が絶えないところへオーダーが届いた。
「はい。ジュースにジャンボバーグ」
「美味しそう」
「こぼさないでね」
「お姉ちゃんこそ」
「ほらほら、顔にソースが」
「僕、ダーティだから、いいのいいの。あははははは」
「呆れたものね。あはははは」

高志の笑いが止まって、胸を押さえた。
それからちょっと咳き込んだ。
「大丈夫?高志君」
「大丈夫、大丈夫だよ」
「わかったわ。そろそろ戻ろうね」
「うん」
亜紀はあえてそれ以上聞かなかった。
高志もそれ以上心配させたくなかった。
陽はまだ高かったが、ハンバーガーを食べ終えた二人は病院へと戻って行った。






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Last updated  December 3, 2010 10:27:57 AM
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