昨日は5学年の「神輿祭り反省会」に参加してきましたが、盛り上がりましたね。
再来年の、卒業式後の「謝恩会」の「イヴェント」まで話しがおよび・・・
学年部長が肉牛を育てているので「牛一頭丸焼き」とか・・・好き勝手に申しておりました。
でもね・・・・冗談で言ってることが実現しちゃう・・・って良くあることで・・・・
だから、再来年は「牛肉食べ放題」になるかも・・・・・
太陽が身を焦がすほどの炎天下の中・・・その地獄絵図は営々と繰り広げられていました。
のどが渇いているのでしょうか・・・・たくさんの亡者がのどをかきむしっていると・・・突然そこに水溜りができるのです。
その水溜りにみんな群がってきて、争いながら水をを求めるのですが、その瞬間に水溜りは干上がってしまうのです。
もちろんきれいな水ではありません・・・・「泥水」というよりも「腐った水」というようなものです。
ほかにもありましたが・・・・私の目の届く限りのあちこちで・・・・様々な地獄模様となっているのです。
私はその光景を瞬きもせず見ていました。
「どうだい・・・・お前がもし悪さを続けるようなことがあれば・・・・きっとここへやってくることになるんだ。」
死神は諭すように私に言いましたが、私はもはや返事ひとつ出来ませんでした。
「さあ。。。それでは元の世界に戻してやろうかのう・・・・」
死神がそういうと、サッと一陣の風が吹き、いつのまにか元いた河原へ・・・・
そこでは、白い経帷子を着た亡者が、川の中にでている岩の上をぴょんぴょん飛びながら対岸へ渡っている姿が見えました。
「これが生まれ変わりの飛び石だ」
つまり・・・あの世から現世へ生まれ変わるための飛び石になっているのだそうで・・・・向こうについた瞬間その亡者の姿は消える・・・いや消えるというのは正確ではありません。
なぜなら飛び石をひとつ進むとき・・・少しずつ身体が小さくなっていくのです。
小さくなり、子供の姿になっていく・・・・
そして対岸に着くときには赤ちゃんぐらいの大きさになっていって・・・・そして・・・
対岸に着くときっと生まれ変わっていくのでしょう。
「飛び石が何列にもなっておるじゃろ?・・・あれで生まれ変わる場所が変わるのじゃ・・・・ほれ・・・今対岸に着きそうになっている亡者・・・あれはアフリカに生まれ変わるようじゃな・・・次に右側のほうで到着しそうなのは中国・・・・その次はあれは韓国に生まれ変わるようじゃ」
対岸に到着して姿が消える・・・私にはシャボン玉が割れて消えるようなものに感じました。
「人生なんぞ・・・シャボン玉のようにはかないものじゃ」
私の心を読んだのか、死神がそうつぶやきました。
「さあ・・・お前もその飛び石を渡ってもとの世界に帰るがよい・・」
死神にうながされましたが、この飛び石を渡っていくと・・・私は赤ん坊として生まれ変わるのでしょうか?
「イヤイヤ・・・お前の場合は死んでここにきたわけではない・・・だから川に落ちなければ元の自分に戻ることができるはずじゃ」
「川に落ちれば?」
「一度落ちた者は二度と向こうの世界には戻れない」
私は身震いしました。
「だから慎重に渡るのじゃぞ・・・それ」
私は死神の合図でその飛び石を渡り始めました。
まもなく対岸に着く・・・そう思った瞬間・・・私はあまりにも慎重すぎたのでしょう・・・・後ろから追いかけてきた亡者のひとりに追いつかれ・・・背中を押されてしまったのです。
「あっ!危ない・・落ちる!」
そう思った瞬間意識を失いました。
川に落ちてしまったのでしょうか?・・・・気が付くまでずいぶん長い時間かかったような気がしました。
私は・・・・・
いつの間に眠ったのでしょうか?
気がつくと桂子の車の中で眠ってしまっていたようです。
車を停めた場所から見えるはずの「きこり小屋」も見えません。
「夢だったのか・・・・・」
車のエンジンも切ってしまっていて・・・・締め切った車の中にいたものですから、汗ビッショリ・・・川からたった今這い出てきたぐらい濡れていました。
「本当に夢だったのか?」
あらためて感じたくらいです。
時計を見ると2時過ぎ・・・・
真奈美の死体を見つけてからあわてて逃げ出してきて、どれくらいの距離を来たのでしょうか。
そもそも死体を見つけたのも夢だったのではないか・・・そう思いました。
車のエンジンをかけ・・・・ラジオのスイッチを捻ると・・・ちょうどニュースの時間・・・・しかし、真奈美の変死体が見つかったというニュースはやっていません。
私は車を発進させ・・・・・道路を見つけると・・・・ここが桂子と別れた場所から40キロほど離れた場所であることに気づいたのです。
「5時までだからまだ時間があるな・・・・」
しかし、他のところへ行くつもりもなく・・・・私は桂子の学校のそばで時間をつぶそうと決め、車を走らせたのです。
つづく
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