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夜が待ち遠しい

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さかまたつみ

みなさんこんばんは、ようやく待ちに待った夜が来ました。今日も無事夜を迎えられたことを喜びつつ、今歩いている土地やこれから向かう場所、そこで見聞きしたことや思い浮かべたことあれこれを綴っていきたいと思っています。

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さかまたつみ@ Re[1]:日暮里の串揚げ屋はお勧め商品がいいみたい(08/26) ハードコア丸山さんへそうなんですね。…

ハードコア丸山@ Re:日暮里の串揚げ屋はお勧め商品がいいみたい(08/26) 貴重な土曜日の昼下がりをここで過ごすと…

さかまたつみ@ Re[1]:南鳩ヶ谷の「やきとんの名店」(08/12) ハードコア丸山さんさすがご存じでした…

ガーゴイル@ どこのドイツ浅草駅から横川と長寿寺と亀戸駅と大島駅…

ハードコア丸山@ Re:南鳩ヶ谷の「やきとんの名店」(08/12) ついにココまで来ましたか〜！営業時間も…

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2017/11/02

東武東上線沿線には、少し寂れ掛けの良い感じの町並みが残されています。大山なんかが人気があるようで、テレビなんかでも取り上げられるのは決まって大山ですが、ぼくは上板橋の方がずっと好きだなあ。大山にも入り組んだ路地が縦横に張り巡らされているいるけれど、大山が将棋盤とすると上板橋は囲碁盤位の過密なのです。しかもそれが整然とは整備されておらず、毛細血管のようになっているのだから、厄介ながらも楽しくて仕方がないのです。地図を持って歩いても思っていたのとはまるで違う酒場に辿り着いたりするのだから、スリリングかつ予期せぬ遭遇が求めるまでもなく向こうからやってきてくれるのです。そんな風にして出会ったのがこれから報告するお店です。

201710_上板橋・銀ちゃん01.jpg

　場所を説明せよと言われてもなかなか難しい。もう二度と辿り着けぬなどと言うつもりは毛頭ないけれど、商店街からは身を引いてポツンとあるから、もし休みだったりして暗かったとしたら見過ごしてしまい何度も行き来する事になるかもしれません。「銀ちゃん」という投げやりな店名もキッパリしていて男らしい気がする。ガラリと戸を引き足を踏み入れると、あらあら失礼しました、女将さんお一人でやっているお店だったのです。それにしてもこの店内の眺めの良さはどうですか、コの字カウンターに奥には畳敷きの座敷があったような。入口間近のコの字の底辺に腰を下ろします。向かいにはぼくと同年代の女性が一人で呑んでいて、縦棒にはご機嫌な爺さんがこちらをチラチラと覗っている。質素な品書きに酒は見当たらぬので、とりあえず瓶ビールをもらいます。お通しも出してもらったから肴はいいか。変わったものもないし、安くもない。雰囲気はいいけれどそう長々と居座るほどでもないかと思ったのですが、ここの女将さん、物知りでお喋りと客あしらいが上手なのです。各地の三業地の話題にも付いてきてくれて、もっと色々聞き出したいところですが、爺さんが邪魔をする。ほって置かれるのが嫌なんだろうなあ。仕切りとあんたは若いのにいい兄さんだなんて持て囃すけれど、目当てはぼくではなさそうだ。の割には次の店に案内するなどと言ってぼくをほくそ笑ますのです。しかし、おっちゃんの一言が彼を変えたのだった。彼は社長と呼ばれないと途端にむくれてしまうのである。俺は帰ると席を立ったおっちゃんの足元は、呂律が回っていない。おっちゃんはちゃんと店に到達できたのだろうか。その後、女将さんの手製の絶品の塩辛など舐めながら三人で談笑。聞いた話では、以前書いた7時から営業しているという酒場、おっちゃんが大家さんらしいのです。次の店とはどうやらそこのことらしいのです。ここらの店では煙たがれてるけど、店子の面倒見が良くていいとこもあるのよと最後までクレバーなのでした。勘定を済ませ、教えられたそのお店を覗いてみたら、おっ、無事辿り着けたみたいです。また、お客に絡んでいますね。残念ながらそこはしばらく敬遠せざるを得ないようです。

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