仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2007年08月04日
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 数日前に米国で150mくらいの橋が落ちたのだが、土木の技術屋としては落橋することなど考えられないことだ。新聞情報では架設から40年以上たった橋梁で、補修工事をすることになっていたらしいが、通常の維持補修はどうなっていたのだろうか。橋をはじめコンクリート構造物については、その製造した年代によって補修
が必要なのだが、今回落ちた橋はまだまだ耐久性では問題となるような年代ではないのだ。


 この橋は故造的に問題があると指摘を受けた橋だそうだが、日本でも耐震的に問題があって、補修中の橋が相当数あるのだ。私の事務所でもセクションは違うが、橋の耐震補強工事をしている部署があり、年間に数箇所は工事を実施している。これからわが国でも社会資本の劣化が問題化してくるのだが、行政は公共事業を抑制
することだけ考え、補修に必要な予算処置をしてこなかったから維持補修をしておらず、そのツケは年金や国債と一緒で、次の世代の国民が払うことになるだろう。


 米国では落橋したものと同じような橋が7万件もあるとのことで、その補修費用が20兆円を超えると書いてあった。わが国でもこのような橋があるはずなので、来年度から維持補修の予算をもっと増やしてもらいたいものだ。しかも日本ではマンションの耐震偽装疑惑ではないが、初めから郷土不足の端も相当数あるとの意見
もあるのだ。もっと危険なのは施行業者が良心的な施行をせずに、所謂「手抜き工事」の橋梁も調べれば、相当数あるのではないだろうか。現に高架橋などのコンクリート落下のような手抜きや欠陥が、何度もTV等のニュースになっているではないか。


 そうは言っても日本の橋梁技術は素晴らしいし、施行業者もそれほど不真面目な工事をしてきたとも思えないし、なんと言っても設計時に3倍の安全率を見てあるのだから、新しい橋梁が落ちたりするはずはないと断言してもいいだろう。しかしながら安全である条件は材料等に劣化が始まっていないことであるが、今度はこち
らのほうには安全であると言い切る自信は、橋梁工事等の実情を知っているだけに私には無いのだ。このため今ある橋を少しでも長持ちさせるためには、どうしてもメンテランスが必要になってくるのだが、役所(特に東京に住んでいる官僚)はそのようなことをあまり考えていないのではないか。(きっと20年後には大きな社会
問題化するだろう)


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最終更新日  2007年08月04日 15時17分16秒
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