仁志・多喜馬の戯言日記&戯言通信

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2007年10月08日
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 「壽屋」・「白札」・「赤札」・「角瓶」と書くと、ウィスキーの話だとわかるのだが、今日は「角瓶」の誕生日だ。70年前の昭和12年の10月8日に、日本で最初にヒットするウィスキーが発売されるのだが、それがサントリー(その時は壽屋)の「角瓶」である。それまでにも国産ウィスキーとしては、「白札(ホワイト)」や「赤札(レッド)」販売していたのだが、あまり売れ行きはよくなくて、サントリーは倒産の危機に瀕していたそうだ。

 角瓶の歴史をITで調べてみると、味については日本人の嗜好にあわせる為に、日本屈指の酒問屋の重鎮である3人の利酒師に、自分の作ったブレンドの試飲を依頼していた。苦心してつくり上げたブレンドにも、彼らはなかなか首を縦に振らなかったそうだ。それでも創業者の鳥井は諦めず、何度も作り直して試飲をしてもらうと、最初のウィスキーである白札発売から8年後、3人の利酒師が口を揃えて、「これは旨い」と言ったブレンドが完成したそうだ。

 私なども角瓶と聞いてすぐに思い出すのは、あの独特のボトルデザインなのだが、ウイスキーづくりにあたってジャパン・オリジナルであることを重視した創業者は、中味だけでなく瓶にも日本らしさを感じさせる強烈な個性を求めたようだ。デザインのヒントは、目の前にあった小さな香水瓶で、それは九州へ出張した時の土産に買ってきていた、薩摩切子の亀甲紋の骨董品だったらしい。確かに亀甲紋は日本独自なもので、「亀は万年」で縁起が良いものだ。

 サントリーの社史によると、「このデザインの素晴らしさは、角瓶という名称そのものが証明している。」と書いてある。それによるとこのボトルには、「角瓶」と書かれたことは一度もないそうで、正面ラベルにある名前らしきものは、「Suntory Whisky」のロゴだけだそうだ。肩ラベルにあるのは創業者である鳥居信次郎の、墨痕鮮やかな「S.Torii」のサインがしてあるが、「白札(ホワイト)」などの名称と違い、角瓶は単なる愛称に過ぎない。

 私たちが学生や就職したての頃は、サントリー・バーでホワイトかレッドばかり飲んでいたのだが、正月などに飯場に泊り込むときには、所長から角瓶かダルマが、差し入れされたりしていた。私の思い出でも冬にダムの現場であまりにも寒いので、寝る前に風呂に入って身体を温め、コップ一杯のウィスキーをストレートで飲んで、布団に飛び込んでいた。こうすると冷たい布団でも結構寝れるもので、本当に寒くて仕方のない夜には、何度かやっていたのだ。





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最終更新日  2007年10月08日 09時12分29秒
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